流し台型デザイン
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流し台型デザイン(Kitchen-sink design)とは、能力(特にキーワード能力)を大量に詰め込んだカードデザインのことである。
概要
Akroma, Angel of Wrath / 怒りの天使アクローマ (5)(白)(白)(白)
伝説のクリーチャー — 天使(Angel)
伝説のクリーチャー — 天使(Angel)
飛行、先制攻撃、警戒、トランプル、速攻、プロテクション(黒)、プロテクション(赤)
6/6Zetalpa, Primal Dawn / 原初の夜明け、ゼタルパ (6)(白)(白)
伝説のクリーチャー — エルダー(Elder) 恐竜(Dinosaur)
伝説のクリーチャー — エルダー(Elder) 恐竜(Dinosaur)
飛行、二段攻撃、警戒、トランプル、破壊不能
4/8英語の「何でもかんでも詰め込む」を意味する慣用句・everything but the kitchen sink(流し台以外全部)に由来する。代表例である怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrathにちなんで「アクローマ」とも呼ばれる。
夜のスピリット/Spirit of the Nightや怒りの天使アクローマなど、たくさん能力を持つカードは初期から作られており、一定の人気があった。開発部もそれを認識しており、時折流し台型デザインが試されている。
カードパワーの調整が難しく、色の役割により持たせられない能力もある。そのため、どの能力をもたせるかは慎重に決められている。例えば、原初の夜明け、ゼタルパ/Zetalpa, Primal Dawnは白の役割にふさわしい能力が選抜されており、かつ絆魂は強すぎると判明したため取り除かれている。
- プレインズウォーカーのように、3~4つ能力を持っているのが普通のカード・タイプやサブタイプでは使われない言葉である。
- 開発部コラムなどで引き合いに出されるのはキーワード能力のみを持つクリーチャーだが、それ以外の能力についても「流し台型デザイン」というかどうかは不明である。
- オリジナルカードの題材としても人気がある。カードを作るのは君だ!では、あらん限りのキーワード能力を得る起動型能力を持つカードは「クリーチャーを殺す」カードの次に人気だったという[1]。
- Mark Rosewaterはこのことを「私をアクローマにして/Make Me An Akroma」と呼んでおり、第1回の時点では「アクローマがみんなの頭にあったから、キーワードを全部得るアーティファクトは避けることにした」としている。これを踏まえたかどうかは不明だが、のちの未来予知では、まさしく「アクローマにして」カードのアーティファクト・アクローマの記念碑/Akroma's Memorialが作られた。
- たくさん能力がつくと思ったらそのうち一つが防衛、という大隼の仮面/Peregrine Maskのような肩透かしカードも作られている。
- Unstableには用語のパロディである流し台の騎士/Knight of the Kitchen Sinkが収録されている。
- 頂点壊滅獣/Apex Devastatorのように同じキーワード能力が大量につくカードも試されている。
代表例
3つ以上のキーワード能力、またはそれに準じる頻出能力を持つか与えるものを列挙する。
- 憤怒の天使アクローマ/Akroma, Angel of Fury
- 怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath
- 頂点壊滅獣/Apex Devastator
- 悪斬の天使/Baneslayer Angel
- 迷いし者の番人/Shepherd of the Lost
- 鋼の風のスフィンクス/Sphinx of the Steel Wind
- 夜のスピリット/Spirit of the Night
- 陽刃の天使/Sunblade Angel
- 原初の夜明け、ゼタルパ/Zetalpa, Primal Dawn