スクイー/Squee
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スクイー/Squeeはウェザーライト・サーガ初出のキャラクター。
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解説
ウェザーライト/Weatherlight号の客室係を勤めるゴブリン/Goblinの男性(イラスト)。普通のゴブリンより数段頭が良いが、好奇心といたずら心はトラブルメーカーとしてもクルーを振り回す。
ひ弱なゴブリンを嫌うターンガース/Tahngarthにちょっかいを出すのが趣味。虫が大好物であり、乗組員の食事を作ったことがあるがその後食事係を許されたことはない、らしい(参照:リサイクル/Recycleのイラスト、薬袋/Medicine Bagのフレイバー・テキスト)。
- 名前が決まるまでの過程は連続突撃/Relentless Assault#開発秘話を参照。
一人称
基本的に一人称は「おいら」と訳されているが、メルカディアン・マスクスでは、太守の地位となり調子に乗ったためか「私」と訳された。(→有角トロール/Horned Troll)
インベイジョンでは、「おいら」に戻っているが、訳者の中で統一が図れていなかったのか、スクイーが混乱していたのか、時たま「私」と訳されている(→私:汚れた井戸/Tainted Well、おいら:有角チータ/Horned Cheetah)。ドミナリア以降は現在のところ「おいら」で統一されている。
エピソード
ウェザーライト・サーガ
メルカディア市/Mercadia Cityではカイレン・ゴブリンと接触し、その太守の地位を得る(イラスト)。
メルカディアン・マスクスの最終局面、復活したウェザーライト号とヴォルラス/Volrathが乗り込んだレクリーント号/Recreant(「卑怯者」「裏切り者」の意)の空中戦において砲手を担当、レクリーント号に致命的な一撃を食らわすという功績を上げる。またインベイジョンでも同様の功績を残している。(→加撃/Zap)
ファイレクシア/Phyrexia侵攻終盤、ジェラード/Gerrardと一緒にアーテイ/Ertaiに捕まってしまう(→アーテイの計略/Ertai's Trickery#ストーリー)。クロウヴァクス/Crovaxに死んでもすぐに生き返る体に改造され、クロウヴァクスとアーテイによって慰み者として何度も殺される(→ファイレクシアの暴政/Phyrexian Tyranny#ストーリー)。しかし、最後には逆に偶然アーテイを倒してしまう(→スクイーの仕返し/Squee's Revenge)。
戦争終結後、シッセイ/Sisay艦長の新しい船、「勝利/Victory」号の乗組員として新たな旅に出る。
- ウェザーライト号の乗組員でファイレクシアに改造されたのは、スクイーがターンガース、クロウヴァクス、アーテイに続いて4人目。最後の1人はジェラードである。
- 日本では「アーテイがスクイーを不死に改造した」という誤情報が広まっていた。本wikiでも誤情報に基づいた記述が(おそらく頁作成初期から)存在していた。第10版時のタカラトミー公式サイト記事「ドミニア英雄譚 〜ゴブリンの太守スクイー編〜」でも同じ間違いが記載されている。
団結のドミナリア
インベイジョン・ブロックから三世紀以上の時が経っても彼は生きていた。時にオタリア/Otariaのピット・ファイターとして戦ったり、スクイーのオモチャ/Squee's Toyをついに取り戻したり、そして何回も何千回も死にながらドミナリア/Dominaria中を旅してきた。死は彼にとって日常の一部となっていた。
一世紀ほど前、ひょんなことからオタリアの洞窟に住まうゴブリン達の王となった彼であったが、ある日、洞窟のゴブリンに潜伏工作員/Sleeper Agentが紛れ込んでいることが発覚する。ファイレクシアの侵略が再び始まったことを悟った彼は被後見人のバルプ/Bulpを使いに出し、外の世界にファイレクシアの脅威を伝えに行かせた。その後、洞窟内の潜伏工作員をあぶり出そうとしたが……既に、一族のゴブリン達はほぼ全て『完成』されてしまっていた。恐怖するスクイーの前に、シェオルドレッド/Sheoldredの手により蘇生されたアーテイが現れる。彼はレガシー/Legacyの一つである救済の宝球/Salvation Sphere――常に主の元に戻ろうとする「スクイーのオモチャ」――を処分しようとしにきたのだ。アーテイは一度はスクイーを『完成』させ、新ファイレクシア/New Phyrexia側に引き込んだ。しかし、スクイーが自らの身体に備え付けられた機能を確認している最中、偶然にも事故を起こしてしまい――
再び死亡したスクイーは、死の世界で救済の宝球に宿る謎の存在と出会った。それは原初の力『救済/Salvation』と名乗り、不死の力を得る前からスクイーを選んでいたこと、彼の肉体がファイレクシアンと化したことで逃れられぬ死と復活の円環から解き放たれたことを語る。『救済』はスクイーに2つの選択を示した。1つは、『完成』されていない不死の身体で再び目覚める道。もう1つは、真に死を迎える道。
しかし、スクイーが選んだのはそのどちらでもなかった。彼は「もう一度だけ」生き返ることを選んだのだ[1]。彼は語った。誰もがスクイーの不死性を気にかけているが、自分にとって不死は偶然手に入れた一要素に過ぎないと。何かを吹き飛ばして、一瞬死んだと思って、そうじゃないことに気づいて、そして笑って泣く、そんな命が欲しいと。
『救済』は願いを聞き入れた。瓦礫の中で目覚めた不死身、スクイー……もとい、長生き、スクイーは、無事に報告任務を終えていたバルプと再会すると、共に新ファイレクシアの打倒を誓うのであった。
登場
登場カード
カード名に登場
フレイバー・テキストに登場
- ウェザーライト
- エイヴィーゾア/Avizoa、ブラッドロック・サイクロプス/Bloodrock Cyclops、野生の呼び声/Call of the Wild、燃えがらの壁/Cinder Wall、群葉/Dense Foliage、炎の嵐/Firestorm、ゴブリン擲弾兵/Goblin Grenadiers、幻影の翼/Phantom Wings
- テンペスト
- 魔の魅惑/Aluren、澱みのトンボ/Bayou Dragonfly、ホタル/Firefly、愚か者の秘本/Fool's Tome、蛙の舌/Frog Tongue、手品/Legerdemain、低地の巨人/Lowland Giant、マナキン人形/Manakin、はさみカブト虫/Pincher Beetles、スクイーのオモチャ/Squee's Toy、時間のねじれ/Time Warp
- ストロングホールド
- 潜伏場所/Hidden Retreat
- エクソダス
- 薬袋/Medicine Bag
- 第6版
- 野生の呼び声/Call of the Wild、群葉/Dense Foliage
- スターター
- 時間のねじれ/Time Warp
- メルカディアン・マスクス
- 命取りの昆虫/Deadly Insect、有角トロール/Horned Troll、泥棒バエ/Robber Fly、殺し/Snuff Out、加撃/Zap
- バトルロイアル
- はさみカブト虫/Pincher Beetles
- インベイジョン
- 有角チータ/Horned Cheetah、ファイレクシアの戦闘バエ/Phyrexian Battleflies、汚れた井戸/Tainted Well
- ビートダウン
- ブラッドロック・サイクロプス/Bloodrock Cyclops、りの昆虫/Deadly Insect、低地の巨人/Lowland Giant
- 第10版
- カブトガニ/Horseshoe Crab、はさみカブト虫/Pincher Beetles
- ファイレクシアvsドミナリア連合
- ファイレクシアの戦闘バエ/Phyrexian Battleflies
イラストに登場
- ウェザーライト
- 野生の呼び声/Call of the Wild、群葉/Dense Foliage
- テンペスト
- 手品/Legerdemain、スクイーのオモチャ/Squee's Toy、リサイクル/Recycle
- ストロングホールド
- 潜伏場所/Hidden Retreat
- 第6版
- 野生の呼び声/Call of the Wild、群葉/Dense Foliage
- メルカディアン・マスクス
- 崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuary、殺し/Snuff Out
- インベイジョン
- 嘘か真か/Fact or Fiction
- プレーンシフト
- ゴブリンのゲーム/Goblin Game、ファイレクシアの暴政/Phyrexian Tyranny
- アポカリプス
- スクイーの抱擁/Squee's Embrace、スクイーの仕返し/Squee's Revenge、ターンガースのにらみ/Tahngarth's Glare
- Secret Lair Drop Series: Finally! Left-Handed Magic Cards
- ウェザーライトの艦長、シッセイ/Sisay, Weatherlight Captain
登場記事・登場作品
- Squee's Regalia(Arcana 2007年7月23日 Wizards of the Coast著)
- ドミニア英雄譚 〜ゴブリンの太守スクイー編〜(タカラトミー、サイト消失によりInternet Archive)
- Legends of Dominaria/ドミナリアの伝説たち(公式Facebook)
- Death and Salvation/サイドストーリー:死と救済(Magic Story 2022年8月16日 Dan Sheehan著)
脚注
- ↑ 公式日本語訳では"I wanna go back, Sally, but I only want one more. "を「救さん、おいらは戻りたい、けどもうひとつお願いがあるんだ。」と訳しているが、誤訳に近い。but以降はgo backに対応しており、もう一度だけ生き返るということを願っているのだが明確に訳出されていない。