ルネッサンス
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ルネッサンス(英:Renaissance)は、欧州向けに発売された小型のカードセット。『クロニクル』の調整版に相当する。イタリア語、ドイツ語、フランス語の3言語版のみ発売された。伊語版の収録カードは全60種類(加えて9種の絵違い)、独・仏語版は全122種類。1995年発売(英語版『クロニクル』発売(7月)以降~各言語『第4版』発売以前の間、詳細月は不明) 『クロニクル』同様に『ルネッサンス』独自のエキスパンション・シンボルは無い。
独・仏語版と伊語版では収録内容が違うため、同名のカードセットながらも言語によって収録内容に意図的な大きな差異があるという珍しいセットとなっている。
販売形態はアンコモン2枚、コモン6枚からなるブースターパック(⇒変則的な稀少度)のみであり、イタリア語版のパッケージは青、ドイツ・フランス語版のパッケージは赤と青の2種類。
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概要
伊・独・仏の3言語版では、『リバイズド』が黒枠として発売され、後にカード枠に関するポリシーに従ってリバイズドの白枠が発売された。 英語版での『第4版』、及び『クロニクル』が発売がされると、これらを他言語に印刷した時、リバイズドには収録されていなかったその言語での初出となるカードが、他言語版では白枠で初出になるという問題が生じた。
WoCはカード枠に対するポリシーを守るために、『リバイズド』に含まれていなかった『第4版』、『クロニクル』収録のカードを黒枠化させるために急遽『ルネッサンス』セットの販売を企画する事となった。(その後、WoCは第5版を出した時点で、このポリシーには拘らない事を決めている)
また、欧州のコレクターに対しての黒枠のオールドエキスパンション由来のカードの提供という役割も持ち合わせていた。
再録のための再録という理由が先行していたためか、いずれの言語にしても『クロニクル』で再録されたワールドやレジェンド・クリーチャー(兼マルチカラー)などは入らない半端な内容であり、ビジュアル面やインパクトにおいて『第4版』や『クロニクル』から入ったプレイヤーにとっては見劣りする感がある。
伊語版と独・仏語版の違い
伊語版
独・仏語版と区別するために、イタリアン・ルネッサンスなどと呼ばれる事もある。
イタリア語版では同言語に於いて先に発売されていた『レジェンド』『ザ・ダーク』を除き、『アラビアンナイト』『アンティキティー』及び『リバイズド』落ちしていた『アンリミテッド』のカードの中から『第4版』および『クロニクル』によって新たに再録されたものを収録している。
『リバイズド』『レジェンド』『ザ・ダーク』に、これを足せば伝説とワールドと篤信/Pietyを除いた『第4版』+『クロニクル』相当のカードプールになる。 結局のところ、イタリア語版『クロニクル』は見送られ発売されなかった。
Magic Onlineの専用セットも含め、ランダム形式の単独販売でのカードセットの中では構成カード種類が60種類(ウルザランドの絵違いを含むと69種類)と最少になっている。パック単位で見た場合には最も効率よくウルザランドを集めることができるのも特徴。(ウルザランドには絵違いもあるため、パックの半分を占める場合もある)
- セット販売品ではビジョンズのプレビュー・ブースターの25枚、プロモーションではアルティメットマスターズのUltimate Box Topperの1枚がそれぞれ最少。
独・仏語版
ドイツ語版とフランス語版に於いては単純に『第4版』対応のみに留まり、『リバイズド』に対して『第4版』で新録となるカードのみを収録。ドイツ語・フランス語版では『第4版』で初めて再録された全ての『アラビアンナイト』『アンティキティー』『レジェンド』『ザ・ダーク』のカード、『リバイズド』落ちした『アンリミテッド』のカードが収録されている。
このため、独・仏語版は『リバイズド』にプラスして『第4版』化するセットという側面が強い。
最終的に独・仏語版でも『クロニクル』は発売されていない。そのためアーナム・ジン/Erhnam Djinnはジャッジメントまで独・仏語版が存在しなかった事になる。
マルチバースギフトボックスにはドイツ語版の『ルネッサンス』が入っていた。
- 『アンリミテッド』からのカードというのは、ぐるぐる/Twiddleと鉄爪のオーク/Ironclaw Orcsの2枚。前者は『第8版』、後者は『第5版』までと初期基本セットの常連のように思えるだけに意外な盲点として気付かれにくい。
レアリティ
『ルネッサンス』は欧州仕様である11X11の121枚仕様の印刷シートに刷られた。小型エキスパンションでありレアシートが無く、コモンシートがアンコモンシートの3倍存在する。
コモンもアンコモンもカード種数は121枚より少ないので、いわゆる変則的な稀少度であるが、特定のカードがシートに何枚印刷されるかまでの情報は公開されておらずレアリティについてはコモン・アンコモンとだけ公開されている。
エキスパンション・シンボル
エキスパンション・シンボルの形状については基本的に、『第4版』再録分についてはオリジナルの意匠(やや小さい)準拠で、『クロニクル』再録分については『クロニクル』準拠の意匠(オリジナルより大きく、白い縁が加えられ改変されている)となっている。『第4版』再録分の『アラビアンナイト』のカードにはオリジナルから透過色を白色に固定した形での改変されたものが使われている。『リバイズド』落ちしていた『アンリミテッド』からのカードについてはエキスパンション・シンボルを持たない。このようにエキスパンション・シンボルがクロニクル以上に多彩であり、統一感は無い。 また、『ルネッサンス』に収録されたカードはすべて黒枠である。