覇権
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==解説== | ==解説== | ||
− | + | 覇権を持つクリーチャーを場に出すには、対応する他のパーマネントを取り除かなければいけない。その分、覇権を持つクリーチャーは持たないクリーチャーより強力にデザインされている。また、覇権クリーチャーが場を離れると、取り除いたパーマネントが場に戻ることで、[[除去]]による[[カード・アドバンテージ]]の損失を回避している。 | |
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− | + | その性質から、[[CIP]][[能力]]を再度[[誘発]]させたり、[[平和な心/Pacifism]]などの妨害[[オーラ]]や[[カウンター (目印)|カウンター]]を覇権元から除去することが可能である。 | |
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− | + | *「他の」[[オブジェクト]]と指定されているので、そのパーマネント自身は取り除けない。 | |
− | + | *オブジェクトが[[サブタイプ]]で指定されている場合、その[[カード・タイプ]]は問わない。例えば「[[エレメンタル]]」と指定されていたら、エレメンタルである[[部族]][[エンチャント]]なども取り除ける。 | |
− | + | **ただし、場にあるパーマネントしか取り除くことはできず、他の領域にあるカードは取り除けない。パーマネントのサブタイプのみ書かれている場合は、それはパーマネントを示す。 | |
− | *オブジェクトが[[サブタイプ]]で指定されている場合、その[[カード・タイプ]] | + | *[[トークン]]も取り除くことができるが、取り除かれたトークンは次の[[状況起因効果]]で消滅する。カードではないので、覇権元のクリーチャーが場を離れても戻ってくることはない。 |
− | ** | + | *場に出たときの能力の[[解決]]前にこれが場を離れた場合、場を離れたときの能力が先に解決されることになる。このとき、場に出たときの能力で取り除いたカードは戻ってこなくなる。ただし取り除く効果は強制ではないので、「取り除かずに生け贄に捧げる(実際には[[生け贄]]は存在しないので何もしない)」ことを選ぶことでパーマネントの損失は避けられる。 |
− | *[[トークン]]も取り除くことができるが、取り除かれたトークンは次の[[状況起因効果]] | + | |
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**同様の原理である[[ナイトメア]]の項目も参照。 | **同様の原理である[[ナイトメア]]の項目も参照。 | ||
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+ | *多くのTCGにある「進化」メカニズムを[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]開発陣なりにデザインした能力である。非クリーチャーがクリーチャーに「アップグレード(Upgrade)」するのはあまりに奇妙であることから、現在の覇権に変更された。([http://www.wizards.com/magic/magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/mr299 参考]) | ||
+ | *Championは「優勝者」や「勇者」のほかに「~を守る」といった意味があり、覇権元を守るために登場するというフレイバーを表している([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/db2 参考])。 | ||
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+ | [[Category:キーワード能力|はけん]] | ||
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2009年2月15日 (日) 02:25時点における版
覇権/Champion | |
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種別 | 誘発型能力 |
登場セット | ローウィン・ブロック |
CR | CR:702.72 |
覇権/Championは、ローウィン・ブロックで登場したキーワード能力。これを持つパーマネントが場に出たときと、場から離れたときに誘発する2つの誘発型能力からなる。
Nova Chaser / 新星追い (3)(赤)
クリーチャー — エレメンタル(Elemental) 戦士(Warrior)
クリーチャー — エレメンタル(Elemental) 戦士(Warrior)
トランプル
覇権(エレメンタル(Elemental))(これが戦場に出たとき、あなたがコントロールする他のエレメンタル1つを追放しないかぎり、これを生け贄に捧げる。これが戦場を離れたとき、そのカードは戦場に戻る。)
定義
覇権([オブジェクト])/Champion a(n) [オブジェクト]は以下の2つの能力からなる。
- このパーマネントが場に出たとき、あなたがコントロールする他の[オブジェクト]をゲームから取り除かない限り、これを生け贄に捧げる。
- この能力によってゲームから取り除かれたパーマネントは、この能力の発生源であるパーマネントによって「覇権された」という。
- このパーマネントが場を離れたとき、これによって取り除かれているカード(覇権されたカード)をオーナーのコントロール下で場に戻す。
解説
覇権を持つクリーチャーを場に出すには、対応する他のパーマネントを取り除かなければいけない。その分、覇権を持つクリーチャーは持たないクリーチャーより強力にデザインされている。また、覇権クリーチャーが場を離れると、取り除いたパーマネントが場に戻ることで、除去によるカード・アドバンテージの損失を回避している。
その性質から、CIP能力を再度誘発させたり、平和な心/Pacifismなどの妨害オーラやカウンターを覇権元から除去することが可能である。
ルール
- 「他の」オブジェクトと指定されているので、そのパーマネント自身は取り除けない。
- オブジェクトがサブタイプで指定されている場合、そのカード・タイプは問わない。例えば「エレメンタル」と指定されていたら、エレメンタルである部族エンチャントなども取り除ける。
- ただし、場にあるパーマネントしか取り除くことはできず、他の領域にあるカードは取り除けない。パーマネントのサブタイプのみ書かれている場合は、それはパーマネントを示す。
- トークンも取り除くことができるが、取り除かれたトークンは次の状況起因効果で消滅する。カードではないので、覇権元のクリーチャーが場を離れても戻ってくることはない。
- 場に出たときの能力の解決前にこれが場を離れた場合、場を離れたときの能力が先に解決されることになる。このとき、場に出たときの能力で取り除いたカードは戻ってこなくなる。ただし取り除く効果は強制ではないので、「取り除かずに生け贄に捧げる(実際には生け贄は存在しないので何もしない)」ことを選ぶことでパーマネントの損失は避けられる。
- 同様の原理であるナイトメアの項目も参照。
その他
- 多くのTCGにある「進化」メカニズムをマジック開発陣なりにデザインした能力である。非クリーチャーがクリーチャーに「アップグレード(Upgrade)」するのはあまりに奇妙であることから、現在の覇権に変更された。(参考)
- Championは「優勝者」や「勇者」のほかに「~を守る」といった意味があり、覇権元を守るために登場するというフレイバーを表している(参考)。
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 5 ターンの構造