アヴァシン教会/The Church of Avacyn

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
74行: 74行:
  
 
月皇評議会は古参の司教たちと、聖戦士の指揮官数人で構成される。ただし聖戦士たちはあくまでも助言者という扱いであり、発言権はあるが、議決における投票権は与えられていない。
 
月皇評議会は古参の司教たちと、聖戦士の指揮官数人で構成される。ただし聖戦士たちはあくまでも助言者という扱いであり、発言権はあるが、議決における投票権は与えられていない。
 +
 +
アヴァシンの狂気は人間に罪があるためとして、[[聖戦士/Cathar#審問官/Inquisitor|審問官/Inquisitor]]による'''月皇の審問'''/''The Lunarch Inquisition''を推し進め、子供たちを火刑に処すなど残虐な行いも容認するようになっていった。実態は[[ジェレン/Jerren]]司教を始め悪魔崇拝教団[[スカースダグ/The Skirsdag]]に乗っ取られていた。
 +
 +
[[エムラクール/Emrakul]]降臨と共にスレイベンへ現れた[[ブリセラ/Brisela]]に皆殺しにされた。
 +
 +
==聖トラフト騎士団/The Order of Saint Traft==
 +
月皇評議会がスカースダグに乗っ取られている事を告発し追放された[[サリア/Thalia]]と、彼女に力を貸す聖[[トラフト/Traft]]を旗印に、アヴァシンの狂気に従うのではなくその理想に順じ民を守ることを目的として結集した聖騎士達の騎士団。エムラクールの狂気に対抗するためその身に[[霊/Geist]]を憑依させて戦った。
  
 
==参考==
 
==参考==

2021年10月5日 (火) 19:05時点における版

アヴァシン教会/The Church of Avacynとはイニストラード/Innistrad人間に信仰される宗教団体。

目次

概要

吸血鬼/Vampire狼男/Werewolf悪魔など常に闇の勢力に脅かされているイニストラードの人間たちは守護と救いを求めて大天使アヴァシン/Avacynを信仰している。その信仰の中心地は最も人間の文化が生き残っている土地であるガヴォニー/Gavonyの都市スレイベン/Thrabenである。

政教一致

教会と自治体には深い関わりがあり、実質上一つのものである。地方の自治体は秩序と安全の維持のために教会の力に縋っている。司法でも教会によって叙階された高位聖職者がしばしば弁護士や裁判官の役につく。学校教育はすべて教会によって行われている。商人や職人以外の職業は全て教会の管轄だが、例外である彼らも教会によって認可を受けた組合に統治される。

教義

教会には天国や地獄などの概念はなく、イニストラードの人々は死後の世界を信じていない。彼らにとっての地獄に当たるものは、悪魔の棲む大地の裂け目などの実在するものだからだ。彼らはアヴァシンが悪魔やその棲家をこの世界から消し去るとは考えてはおらず、代わりにそれらから人々を守護すると考えている。

教会が目指すのは神学的な完成などではなく、実際的な安全である。教会への信仰は確かに実際的な効果を顕すが、それらには統一化された確実な方法はない。祝福や結界の不確実性は彼らに教義上の不一致を齎し、分派が生まれることとなった。

祝福された眠り/The Blessed Sleep

イニストラードの人々は死後の眠りが安らかなものであることを重視しており、「祝福された眠り」は教会の教義の中でも重要なものである。それは高潔で己を律した人生への報酬だと考えられている。火葬は墓に眠る魂を怒らせると考えられているために禁止されている。「貴方が大地で永遠を過ごしますように("May you spend an eternity in the ground")」は彼らの中では一般的な祝福の言葉である。

大聖堂

アヴァシン教会の中心はスレイベンにある大聖堂である。その中庭の崖には獄庫/The Helvaultと呼ばれる銀の巨塊が鎮座しており、それはアヴァシンの出現と同時に現れたと伝えられており、アヴァシンと天使たちはそこに多くの邪悪な存在たちを封じ込めた。アヴァシンと天使たちは大聖堂の上階/The Loftsに居住している。上階は外部からは軒下の狭い屋根裏部屋に見えるが内部は広大な空間となっており、天使たち以外は入ることを許されていない。

天使

アヴァシン

大天使自身が教会の頂点に立ち、人々の崇拝を集めている。彼女は全ての保護的魔法の源であり、長く寒々とした冬である狩り月/The Hunter's Moonに終わりをもたらす存在と考えられている。

空翔ける黄金夜/The Flight of Goldnight

この階級の天使たちはアヴァシン自身とは対照的に太陽と照応している。一年に一度、収穫月/The Harvest Moonの間の二日間に太陽が地平線に沈まない日があり、アヴァシン信徒たちの魔法が最も強まる神聖な日とされている。

この階級は教会の兵士ともいえる天使たちであり、実利主義と教会法の遵守を旨としている。ネファリア/Nephaliaのエルゴード訓練場/Elgaud Groundsにある半教会にして半要塞の砦エンゲルトゥルム(Engelturm)の尖塔を拠点としており、彼女たちは周囲の屍錬金術師/Necro-alchemistやそのスカーブ/Skaabたちを狩りたてている。アヴァシン不在の時期にはスカーブを作る錬金術師たちであるスカーブ師/Skaberenや人間の犯罪分子たちによって「手斧部隊(hatchet squad)」として知られ、聖戦士/Catharたちを伴い、ゾンビたちを焼き払っていった。

彼女たちは異端者や犯罪者の裁判の訴訟手続には必ず立ち会うが、刑の執行には立ち会うことはない。彼女たちは常に武装しており、聖戦士たちが遠くケッシグ/Kessigステンシア/Stensiaに任命された時にはその移動に同行するが、ステンシアには護法の欠如のために長い期間は滞在できない。

リーダーは黄金夜の刃/Blade of Goldnightと呼ばれるギセラ/Gisela

空翔ける雪花石/The Flight of Alabaster

「祝福された眠り」を人格化した天使たちであり、狩人月と照応する。

彼女たちはスレイベンを中心に活動しており、小集団で移動して都市の治療院を訪れる。僧侶や聖戦士たちが街や聖なる場所を守護する護法を施すのを助け、アヴァシンの護法印の力を維持し、死者への冒涜から守護する魔法を齎す。他の天使たちからは、雪花石の天使たちは過度に感傷的な性向を持つとみなされているが、彼女たちは自身のことを共感的だと考えている。

リーダーは雪花石を率いる者/Light of Alabasterであるブルーナ/Bruna

空翔ける白鷺/The Flight of Herons

誕生と純潔の天使たちであり、新月/The New Moonと照応する。彼女たちは空翔ける雪花石の天使たちとは対照的に、人々を生命への危機から守護すると言われている。

この階級はもっとも少なく、略奪を恣にする狼男やその他の怪物たちを偵察し、追跡するのが任務である。アヴァシン不在の時期はスレイベンからヴィデンズ/Vidensに拠点を移した。

リーダーは鷺群れ/Host Heronsと呼ばれ、その地位にある天使はシガルダ/Sigarda

聖職者

月皇/Lunarch

教会の指導者であり、司教たちの議会によって選ばれる。現在の月皇はミケウス・セカーニ/Mikaeus Cecani

司教/Bishop

彼らはスレイベンの大聖堂で教会を統治している。

  • 僧正、主教とも訳されている。

町長/Mayor

教区の政治的な指導者であり、時折「古老/Elder」とも呼ばれることもある。宗教的にも行政的にも統治する義務を負っているが、日常的には僧侶に任せている。

  • 市長とも訳されている。

僧侶/Priest

彼らは教会を監督し、教区民の要望に応える。彼らは持てる技術の延長上として呪文を使うこともある。

僧兵/Monk

彷徨う低位の聖職者たちであるが、大多数は間違った教義を強固にし正式な階層から逸脱した狂信者となっている。

聖戦士/Cathar

アヴァシン教会の兵士たちは聖戦士/Catharと呼ばれる。聖戦士には様々な専門職がある。

詳細は聖戦士/Catharを参照。

月皇評議会/The Lunarch Council

アヴァシンが狂気に堕ちて間もないうちに、ミケウスの後任の月皇は殺害された。教会は新たな月皇を立てる代わりに、その役目を引き継ぐ組織として月皇評議会/The Lunarch Councilを設立した。

月皇評議会は古参の司教たちと、聖戦士の指揮官数人で構成される。ただし聖戦士たちはあくまでも助言者という扱いであり、発言権はあるが、議決における投票権は与えられていない。

アヴァシンの狂気は人間に罪があるためとして、審問官/Inquisitorによる月皇の審問/The Lunarch Inquisitionを推し進め、子供たちを火刑に処すなど残虐な行いも容認するようになっていった。実態はジェレン/Jerren司教を始め悪魔崇拝教団スカースダグ/The Skirsdagに乗っ取られていた。

エムラクール/Emrakul降臨と共にスレイベンへ現れたブリセラ/Briselaに皆殺しにされた。

聖トラフト騎士団/The Order of Saint Traft

月皇評議会がスカースダグに乗っ取られている事を告発し追放されたサリア/Thaliaと、彼女に力を貸す聖トラフト/Traftを旗印に、アヴァシンの狂気に従うのではなくその理想に順じ民を守ることを目的として結集した聖騎士達の騎士団。エムラクールの狂気に対抗するためその身に霊/Geistを憑依させて戦った。

参考

QR Code.gif