多相の戦士/Shapeshifter

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
 
(11人の利用者による、間の13版が非表示)
1行: 1行:
 +
{{Otheruses|[[アンティキティー]]初出の[[アーティファクト・クリーチャー]]・[[カード]]|[[クリーチャー・タイプ]]|多相の戦士|[[背景世界/ストーリー用語|ストーリー用語]]|多相の戦士/Shapeshifter (ストーリー)}}
 +
 
{{#card:Shapeshifter}}
 
{{#card:Shapeshifter}}
  
[[パワー]]と[[タフネス]]の合計が7になるような範囲で、自由なパワー/タフネスを得られる[[クリーチャー]]
+
[[パワー]]と[[タフネス]]の合計が7になるような範囲で、自由なパワー/タフネスを得られる[[アーティファクト・クリーチャー]]。ただし、その切替は[[アップキープ]](および[[戦場に出る]]際)にしか行えない。
ただし、その切替は[[アップキープ]](および[[]]に出たとき)にしか行えない。
+
 
 +
一見その時々に応じた最適な状態になれて魅力的なようだが、実際には「変形」タイミングが限定的なため、単体ではちょっと使いづらい。[[回避能力]]がないため極端に偏った[[P/T]]にはしづらいので、3/4、4/3あたりで使うことが多くなり、それなら[[黒曜石のゴーレム/Obsianus Golem]]の方が使い勝手が良いということも。あえて使うなら、下記の[[コンボ]]を組み込むか、6/1の[[アタッカー]]として活用できるように[[ブロッカー]]を根こそぎ[[除去]]できる[[デッキ]]構成にしよう。
 +
 
 +
*[[クリーチャー・タイプ]]の''Shapeshifter''が「'''[[多相の戦士]]'''」と訳される元になったカードである。
 +
**[[名前]]は多相の戦士だが、当初はクリーチャー・タイプ「多相の戦士」を持たなかった。これは、当時[[アーティファクト・クリーチャー]]はクリーチャー・タイプを持たないのが標準的だったため。[[2007年9月サブタイプ変更]]で[[多相の戦士]]のタイプを獲得した。
 +
*「変形」タイミングが自由になったらどれだけ強いかは、のちの[[変異種/Morphling]]を見ればよくわかる。もっとも、変異種が強いのはこの[[能力]]だけによるものではない。
 +
*「パワー2以下のクリーチャーを[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]されなくする」[[ドワーフ戦士団/Dwarven Warriors]]との[[コンボ]]は有名。アップキープ中、1/6の状態でドワーフ戦士団の能力でこれをブロックされなくした上でこれを6/1に変形させることで、「[[ブロックされない]]6/1」になれる。ドワーフ戦士団の能力は「ブロックされない能力を与える」ときにしかパワーをチェックしないのでできる芸当。ただし2ターンに1回しかできない点には注意。
 +
 
 +
==ルール==
 +
*「7」の数字を選ぶことができるが、標準状態でこれを行うと、タフネスが0になって自滅してしまう。[[+1/+1カウンター]]や[[常在型能力]]による継続的な強化の影響下であれば、問題なく選べる。
 +
*他のP/T[[修整]]する効果との併用時には、宣言に注意。宣言できるのはあくまで「0~7」の数値なので、例えば+3/+3している状態では10/3~3/10のどこかになる。12/1とか1/12にはできない。
 +
*「整数を選ぶ」とは書かれていないので、[[アン・ゲーム]]なら(6+1/2)/(1/2)までパワーを上げられる。
 +
*[[ルール文章]]中では「Shapeshifter」と書かれており「the Shapeshifter」ではないため、これはクリーチャー・タイプではなくカード名を指している。つまりこの能力はこのカード自身にのみ有効で、他の多相の戦士には影響しない。
  
「変形」タイミングが限定的なため、単体ではちょっと使いづらい。
+
==ストーリー==
[[回避能力]]がないため極端に偏った能力にはしづらいので、3/4、4/3あたりで使うことが多くなり、そうするとこの[[マナ・コスト]]はいまいち。
+
'''多相の戦士'''/''Shapeshifter''は[[アンティキティー]]戦争時代の[[アーティファクト・クリーチャー]]({{Gatherer|id=1020|イラスト1}}、{{Gatherer|id=3810|イラスト2}})。
  
*「変形」タイミングが自由になったらどれだけ強いかは、後の[[変異種/Morphling]]を見ればよくわかる。
+
小説[[The Brothers' War]]では、特殊な粘土「[[原初の土/Primal Clay#ストーリー|原初の土/Primal Clay]]」を活用した[[ウルザ/Urza]]作の'''Shape-shifting automaton(多相の自動人形)'''として登場した。
まあ、変異種が強いのはこの能力だけによるものではないわけだが。
+
*テキスト上「7」の数字を選ぶことができるが、標準状態でこれを行うと、タフネスが0になって自滅してしまうので気をつけよう。
+
*「パワー2以下のクリーチャーを[[ブロック]]されなくする」[[ドワーフ戦士団/Dwarven Warriors]]との[[コンボ]]は有名。
+
アップキープ中、1/6の状態でドワーフ戦士団の能力でこれをブロックされなくした上で
+
これを6/1に変形させることで、「ブロックされない6/1」になれる。
+
ドワーフ戦士団の能力は「ブロックされない能力を与える」ときにしかパワーをチェックしないのでできる芸当。
+
ただし2ターンに1回しかできない点には注意。
+
*カード名は多相の戦士だが、当初は[[クリーチャー・タイプ]]「[[多相の戦士]]」を持たなかった。
+
これは、当時[[アーティファクト・クリーチャー]]はクリーチャー・タイプを持たないのが標準的だったため。
+
2007年9月の[[Oracle]]変更で[[多相の戦士]]のタイプを獲得した。
+
*テキスト中では「Shapeshifter」と書かれており「the Shapeshifter」ではないため、これはクリーチャー・タイプ名ではなくカード名である。
+
つまりこの能力はこのカード自身にのみ有効で、他の多相の戦士には関係ない。
+
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[カード個別評価:アンティキティー]] - [[アンコモン]]1
 
*[[カード個別評価:アンティキティー]] - [[アンコモン]]1
*[[カード個別評価:5版(5th)]]
+
*[[カード個別評価:第5版]] - [[アンコモン]]
*[[カード個別評価:4版(4th)]]
+
*[[カード個別評価:第4版]] - [[アンコモン]]
 +
*[[カード個別評価:Masters Edition 4]] - [[アンコモン]]

2022年12月21日 (水) 17:52時点における最新版


Shapeshifter / 多相の戦士 (6)
アーティファクト クリーチャー — 多相の戦士(Shapeshifter)

多相の戦士が戦場に出るに際し、0から7までの数字を1つ選ぶ。
あなたのアップキープの開始時に、あなたは0から7までの数字を1つ選んでもよい。
多相の戦士のパワーは最後に選ばれた数字に等しく、そのタフネスは7からその数字を引いた点数に等しい。

*/7-*

パワータフネスの合計が7になるような範囲で、自由なパワー/タフネスを得られるアーティファクト・クリーチャー。ただし、その切替はアップキープ(および戦場に出る際)にしか行えない。

一見その時々に応じた最適な状態になれて魅力的なようだが、実際には「変形」タイミングが限定的なため、単体ではちょっと使いづらい。回避能力がないため極端に偏ったP/Tにはしづらいので、3/4、4/3あたりで使うことが多くなり、それなら黒曜石のゴーレム/Obsianus Golemの方が使い勝手が良いということも。あえて使うなら、下記のコンボを組み込むか、6/1のアタッカーとして活用できるようにブロッカーを根こそぎ除去できるデッキ構成にしよう。

[編集] ルール

  • 「7」の数字を選ぶことができるが、標準状態でこれを行うと、タフネスが0になって自滅してしまう。+1/+1カウンター常在型能力による継続的な強化の影響下であれば、問題なく選べる。
  • 他のP/T修整する効果との併用時には、宣言に注意。宣言できるのはあくまで「0~7」の数値なので、例えば+3/+3している状態では10/3~3/10のどこかになる。12/1とか1/12にはできない。
  • 「整数を選ぶ」とは書かれていないので、アン・ゲームなら(6+1/2)/(1/2)までパワーを上げられる。
  • ルール文章中では「Shapeshifter」と書かれており「the Shapeshifter」ではないため、これはクリーチャー・タイプではなくカード名を指している。つまりこの能力はこのカード自身にのみ有効で、他の多相の戦士には影響しない。

[編集] ストーリー

多相の戦士/Shapeshifterアンティキティー戦争時代のアーティファクト・クリーチャーイラスト1イラスト2)。

小説The Brothers' Warでは、特殊な粘土「原初の土/Primal Clay」を活用したウルザ/Urza作のShape-shifting automaton(多相の自動人形)として登場した。

[編集] 参考

QR Code.gif