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一つの指輪/The One Ring

提供: MTG Wiki
The One Ring / 一つの指輪 (4)
伝説のアーティファクト
破壊不能
一つの指輪が戦場に出たとき、あなたがこれを唱えていた場合、次のあなたのターンまで、あなたはプロテクション(すべて)を得る。
あなたのアップキープの開始時に、一つの指輪の上にある重荷(burden)カウンター1個につき1点のライフを失う。
(T):一つの指輪の上に重荷カウンター1個を置く。その後、一つの指輪の上にある重荷カウンター1個につき1枚のカードを引く。

「指輪物語」のキーアイテムである伝説のアーティファクト。破壊不能であり、唱えているならあなたも次のターンまですべてに対するプロテクションを得る。タップのみでドローでき、その使用回数に応じてドローも強力になっていく一方ライフがすり減っていく。

解説

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一見するとライフを大量に削るハイリスク・ハイリターンなドローエンジンに見えるが、実際は後述する通りそれほどリスクは大きくない(#利用)。そのため、比較的クセが少なく、無色であることも含め幅広いデッキで扱えるアドバンテージ源となる。

破壊不能により除去されにくく安定性があるのも嬉しいが、自分で処分したいときにも破壊以外の方法が必要となるのは注意。通常は自然と処理できるが(#利用)、1枚しか投入していないデッキにおいては、ライフゲインや生け贄・バウンス・追放など破壊以外の除去手段を用意しておくと万が一のための策となる。

この点特に噛み合っているのが、能力でデメリット以上のライフを得られる黙示録、シェオルドレッド/Sheoldred, the Apocalypse。相手の指輪対策にもなる。

モダンではミッドレンジ、コントロールデッキ、コンボの様々なデッキを強化し、プロツアー・指輪物語では土地以外での採用枚数がトップの450枚となり[1]、トップ8にも4デッキ16枚が食い込んだ。黒単ネクロにおけるネクロドミナンス/Necrodominanceの2スロット目としても利用価値がある。

レガシーではコントロールデッキや赤単プリズン(その後継の赤単ストンピィを含む)などにも投入され、防御手段兼ドローエンジンとして活躍している。また青単ポストにおいては精神力/Mind Over Matterと組み合わせて無限ドローの手段にも用いられる。

利用

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  • リスクが見た目ほど大きくないというのは以下のような理由による。
    • 唱えた場合の能力でダメージ全軽減+被覆(+α)状態になるため、対戦相手によるライフ減少を一時的ながら食い止めることができる。
    • ドローがタップ能力なのに対しライフロスのタイミングは次のアップキープと遅いため、リスクより先に充分なリターンを得ることが出来る。
      • 例えば毎ターン使用したなら、累計のライフ喪失とドロー枚数は以下のようになる。
        • 1ターン目:0ライフ1枚ドロー
        • 2ターン目:1ライフ3枚ドロー
        • 3ターン目:3ライフ6枚ドロー
        • 4ターン目:6ライフ10枚ドロー
      • ライフを引き換えにしたドローはライフ1点に対して1ドローできれば高効率といえ、実際に3ライフ3ドローの苦い真理/Painful Truthsにエターナル実績があることを考えると、これは驚異的な効率である。
    • 置いた後はマナがかからず多量のカードが引けるため、重荷カウンターが溜まってきたら引いてきたカードを使って処分することも容易。
      • 伝説であるため、二つ目以降の指輪を出してレジェンド・ルールでカウンターをリセットすることもできる。ドロー効果でリセット用の指輪を引き込めるため「大量ドロー→デメリットリセット」の流れを作りやすい。このため複数投入しても腐らないどころか、デメリット管理を兼ねて伝説のカードでありながら4枚採用されやすく、上記の通りトーナメントでの総採用枚数が膨らんだり複数枚の入手需要が高くなる事態に繋がっている。

対策

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  • ドロー能力を咎める手段としては、同セットで登場したオークの弓使い/Orcish Bowmastersがよく使用される。ただしプロテクションが有効な間はプレイヤーにダメージを与えることができないので注意。

ルール

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  • これの起動型能力で重荷カウンターを置くのは起動コストではなく解決時の効果である。
  • これの起動型能力の解決時にこれがすでに戦場を離れて存在しなくなっていた場合、重荷カウンターを置く部分は無視し、ドローの枚数は最後の情報を参照する。すなわち、戦場を離れる直前に一つの指輪に置かれていた重荷カウンターの数だけカードを引く。
  • プロテクションを得る効果は「あなたがこれを唱えていた場合」であるため、徴用/Commandeerでコントロールを奪った場合はプロテクションは得られない。

シリアル番号付き『一つの指輪』

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指輪物語:中つ国の伝承の英語版のコレクター・ブースターからは、世界で1枚しか印刷されない特殊仕様のカードが封入されている場合がある。通常版とは異なるイラストでボーダーレス・フォイル仕様であり、カードのテキストが原作のエルフ/Elfの文字テングワール/Tengwarで書かれている。イラスト部分にはシリアルナンバー001/001が入っており、文章欄に書かれているのはルール文章ではなく指輪に刻まれた暗黒語/The Black Speechによる銘である。コレクター番号は存在せず「1 of 1 Ring」とだけ書かれている。

発表直後から話題を呼び、発売直近では200万ユーロ(約3億円)での買取を発表するショップも現れるなどニュースとなっている[2]。

2023年7月1日、トレーディングカード鑑定会社にシリアル番号入り一つの指輪が登録される[3]。マジック:ザ・ギャザリング公式ツイッターも発見の報をツイートしている[4]。

2023年8月2日、ミュージシャンのPost Maloneが260万ドル(約3億7000万円)でこの一つの指輪を購入した[5]。アルファ版ブラック・ロータス/Black Lotusの最高美品をも上回る、マジックのカード1枚の取引として観測された中で史上最高の額である。

  • 後にこの一つの指輪は、Post Maloneが実際にコマンダーでのプレイに使用した[6]。デッキには他のカードと区別がつかないよう代用カードを入れ、戦場に出す際にローダー入りの一つの指輪を取り出すという方法を用いた。

ホビット・ボックストッパー版のイラスト盗作問題

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ホビットの各種ブースター・ボックスに付属するボックストッパーにDan Frazierによるイラストで再録されることがプロツアー『ストリクスヘイヴンの秘密』にて発表された。だが発表直後から、バンドル・プロモ版のMarta Naelによるイラストの指輪と角度や光沢の加減まで一致している事から盗作疑惑が取り沙汰された。その後、公式からDanがMartaのイラストを使用した事を認め、デジタル版ではMartaの名前が併記される事等が発表された[7]。

再調整

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MTGアリーナ専用カード

The One Ring / 一つの指輪 (4)
伝説のアーティファクト

破壊不能
一つの指輪が戦場に出たとき、あなたがこれを唱えていた場合、次のあなたのターンまで、あなたはプロテクション(すべて)を得る。
あなたのアップキープの開始時に、一つの指輪の上にある重荷(burden)カウンター1個につき1点のライフを失う。
(1),(T):一つの指輪の上に重荷カウンター1個を置く。その後、一つの指輪の上にある重荷カウンター1個につき1枚のカードを引く。


2023年10月10日、Magic: The Gathering Arenaにおいて、アルケミーとヒストリックで使用できるカードに再調整が行われた[8]。

指輪物語:中つ国の伝承参入後のアルケミーおよびヒストリックで非常に高いカードパワーを誇っていたため、起動コストに1マナを追加することで効率を悪化させた。一つの指輪に干渉したり、あるいは指輪と対面したプレイヤーが自身の戦略を通したりするための猶予を生むことが狙いである。

その後、2026年9月22日にアルケミー廃止の準備として再調整を受けたカードのうちテーブルトップにも存在しているすべてのカードが元のルール・テキストに戻され[9]、このカードの再調整も解除された。

禁止指定

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2024年12月16日よりモダンにて禁止カードに指定された[10]。以前から禁止カード検討の俎上に乗せられていた[11][12]が、ボロス・エネルギーの台頭が決定的な理由となった。

コマンダーでは2025年2月11日のブラケット制導入にともないゲームチェンジャー・カードに指定された。マナ・コストに対して圧倒的に多くのアドバンテージをもたらし、一人のプレイヤーを雪だるま式に有利にしてしまうため[13]。

2026年9月22日、上記の再調整解除に伴いMTGアリーナのヒストリックで禁止カードに指定された。どのようなデッキにも入り得るカードである故、環境の多様性を損ねてしまう恐れがあるため[9]。

関連カード

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ストーリー

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一つの指輪/The One Ringは、中つ国/Middle-Earthの冥王・サウロン/Sauronが鋳造した魔法の指輪。

サウロンは中つ国の復興のためと偽ってエルフ/Elfを騙し、所有者に力を与える指輪を19個造らせる。指輪のうち3つをエルフに、7つをドワーフ/Dwarfに、そして9つを人間/Humanに与えると、自身は密かに滅びの山/Mount Doomの火を用いて指輪を鋳造、他の全ての指輪を支配する「一つの指輪」を以て、中つ国を支配しようと目論むが、指輪が完成した直後にその企みは露見し、エルフたちは他の種族とも連合軍を組んでサウロンに抵抗を始める。

長きに渡る戦いの末、最後の同盟の戦い/War of the Last Allianceで遂にサウロンは敗れるが、サウロンは魔力の大半を指輪に注ぎ込んでいたため、指輪が失われない限りその邪悪なる魂は滅ぶことはなく、未だ虎視眈々と中つ国の支配を企み続けている。仮に指輪がサウロンの手に渡った場合、サウロンは完全なる力を取り戻し、最早誰にも止めることはできない。そしてこの恐るべき指輪を破壊する手段はただ1つ、指輪が鋳造された滅びの山の火口に投げ込み、その溶岩に溶かすことだけ。

見た目は何の装飾も無い単なる金の指輪ながら、所持者の力を大いに高める効果を持つ。脆弱なホビット/Hobbitは感覚が鋭くなり、寿命が長くなる程度(といっても、ホビットの寿命は本来100年前後のところを、500年以上にまで引き延ばす効果はある)だが、元より力のあるエルフやガンダルフ/Gandalfなどが持てば絶大な力を発揮出来るようになる。だが仮に善なるものが、善き目的のために指輪を使おうとしても、いつしかその力を前に堕落し、場合によってはサウロンの支配以上に悲惨な結末を招く可能性すらあるとされる。また、指に嵌めることで所有者を幽界に転換させる事ができる。これにより物質的な存在からは姿を隠せる一方、サウロンやナズグル/Nazgûlのように元より幽界の存在からは探知されやすくなり、所有者の側も肉体を持たないこれらの姿をはっきりと目視できるようになる。

絶大なる魔力と、完璧に真円な造形は所持者はもちろん、その存在を知る周囲の人間の心をも蝕み、危険性を知りながらも己の所有物とする欲求を抱かせる。この性質は所有欲を抱きやすい人間はもちろん、そうした衝動に乏しいドワーフやエルフ、魔法使いであるガンダルフですら完全に抗うことは出来ず、それ故に指輪の破壊という目的があろうとも、力を持つ存在が一定の期間を超えて指輪を所有すること自体が前述した危険を生み出しかねない。この欲求を生み出すか否かは個人差も大きく、物欲が比較的乏しいホビットであっても見た瞬間に魅了された者、20年弱は平穏に過ごせた者、60年以上所持しながらも完全には心を奪われなかった者と差異が激しい。また作中では唯一の例外としてトム・ボンバディル/Tom Bombadilは指輪を前にしても全く揺らぐことが無かったが、彼が指輪を所持したとしても捨てることすら考えずにやがて興味を無くし、その辺りに捨ててしまうことが予測されたために指輪を捨てる旅を彼に任せることは出来なかった。

指輪にはサウロンが刻んだ銘文が入れられており、熱されることで浮かび上がる。銘文の一部が他のカードのフレイバーテキストとして登場している。

一つの指輪は全てを統べ、

一つの指輪は全てを見つけ、

一つの指輪は全てを捕らえて、暗闇の中に繋ぎとめる。

脚注

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参考

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