陰謀団の呪い/Curse of the Cabal

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[[マナ・コスト]]も[[効果]]も豪快な[[ソーサリー]]。
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[[マナ・コスト]]も[[効果]]も豪快な[[ソーサリー]]。[[マナ総量]]は10で、[[黒]]の[[カード]]全体でもトップクラスに[[重い]]。さらに効果も、[[対象]]の[[プレイヤー]]に[[パーマネント]]を半分[[生け贄に捧げる|生け贄に捧げ]]させるというすさまじさ。
[[点数で見たマナ・コスト]]は10。[[黒]]の[[カード]]全体では4位、[[シングルシンボル]]限定では1位である。(→[[各種カードランキング]])
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さらに効果も、[[対象]]の[[プレイヤー]]に[[パーマネント]]を半分[[生け贄に捧げる|生け贄に捧げ]]させるというすさまじさ。
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[[待機]]で使用した場合、相手に時間カウンターを置く権利を与えるというデメリットがある。
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[[待機]]で使用した場合、4[[マナ]]と半分以下の[[コスト]]に下がるが、[[対戦相手]]に[[時間カウンター]]を置く権利を与えてしまう。しかし、そのためには対戦相手はパーマネントを生け贄に捧げなければならないので、むしろ「対戦相手に生け贄を捧げさせる効果」として機能する。そのまま素直に唱えるか、待機状態のままでいさせるかの選択権が相手にある点は若干不安ではあるが、しかしどちらを選択されても自然に[[アドバンテージ]]が取れるようになっている点が強力。
相手の選択性ではあるが、どちらを選択されても自然に[[アドバンテージ]]が取れるようになっている点が強力で、例えば多くの[[懲罰者カード]]のように使用を躊躇わせる程のデメリットとは言えない。
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単なるアドバンテージの損失に留まらず、カウンターを置き続ければその分行動が縛られてしまうのもいやらしい。
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<!-- 選択制のため明らかなデメリットです。正確な記述を心掛けて下さい。
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相手に選択させることによって、相手の出方を見れるので、明らかとは言えないと。[[時操術/Timecrafting]]などの時間カウンターを取り除くカードも同ブロックにあるので、相手の行動によって、対処やリカバリーできるか否か等も察せられるため、心理戦や読みが要る時には。
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↑これはそういったことを考慮しても明らかにデメリットと言えますね。「問答無用で2ターン後にプレイされる」場合と比べてみると明らかでしょう。なお、見えているカードに心理戦は一切ありません。相手の計算の範疇になります。読みに関しても実際には、他の情報からある程度察せられるので、あまりプラスになるとは言えません。
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少なくとも、カード個別の評価としては選択権は明らかなデメリットですので、そのように記述しておき、読みや心理戦云々は別に言及してください。 -->
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[[カウンター]]が2個乗るため速度は遅いが、[[陰謀団の先手ブレイズ/Braids, Cabal Minion]]を見ると、自分が影響を受けない代わりに速度が半分で除去されにくくなったとも取れる。
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待機維持の前提で考えると、2[[ターン]]ごとにパーマネントを1つ生け贄に捧げさせるカードと言える。[[追放]][[領域]]にあるため[[除去]]されにくい点も含めてかなりの[[ボードコントロール]]力を持つが、速度が遅いため単体では相手を縛りきれず反撃されるおそれがある。また完全に無視されて、唱えるまでの2ターンのタイムラグの間に一気に勝負を決められる危険もある。複数待機させたり、[[小悪疫/Smallpox]]と併用したりなど工夫をして、相手を牽制しているうちに[[ゲーム]]を決めたい。
しかし、平均して2[[ターン]]に一回というペースでは相手に反撃の手を与えるおそれがある。
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複数待機させたり、[[小悪疫/Smallpox]]と併用するなどの工夫をして、相手を牽制しているうちに[[ゲーム]]を決めたい。
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<!-- またそれ以上に、対戦相手に選択肢があるという事が非常に大きい。
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*いっそのこと[[憤怒の魔除け/Fury Charm]]で一気に[[唱える]]方がよいかもしれない。
使用する際はその辺を良く考慮する事。 -->
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*[[誘発型能力]]は自分のターンの[[アップキープ]]にも[[誘発]]するため、自分もカウンターを追加できる。通常は意味がないが、[[対戦相手]]に[[象牙の仮面/Ivory Mask]]を[[張る|張られた]]時など、唱えたくない時に有効。
 
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**これを利用し、[[誘発型能力]]の[[解決]]順を工夫することで、待機による呪文を唱える能力を[[もみ消し/Stifle]]で打ち消されることの対策になると考えるかもしれないが、実際にはそうはならない。なぜならば、打ち消された時点で時間カウンターが乗っていないため「待機状態」ではなくなるので、能力を解決しても再度カウンターを置くことはできないためである。
<!-- しかし[[マジック]]において2ターンに一回などという悠長なことではいまいち決め手に欠けてしまい、さらに[[差し戻し/Remand]]など[[カウンター]][[呪文]]で無駄になってしまうため[[構築]]ではかなりきびしいカードであることは否めない。
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**この誘発型能力は[[if節ルール]]の制約下にあることも注意。
カウンターについては待機呪文すべてにいえますので割愛。 -->
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*いっそのこと[[憤怒の魔除け/Fury Charm]]で一気に[[プレイ]]した方がいいかもしれない。
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*[[誘発型能力]]は自分の[[ターン]]の[[アップキープ]]にも[[誘発]]するため、自分もカウンターを追加できる。
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通常は意味がないが、[[対戦相手]]に[[象牙の仮面/Ivory Mask]]を[[張る|張られた]]時など、プレイしたくない時に有効。
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<!-- -生贄を捧げてこれの発動を先延ばしし、安心した所に[[時操術/Timecrafting]]なんかを撃たれると割と絶望できる。
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↑wikiに書くほどの内容ではない上に、”発動””割と”の使い方が不適切。 -->
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*若干の差はあるが、[[大いなるガルガドン/Greater Gargadon]]と待機能力が対になる。
 
*若干の差はあるが、[[大いなるガルガドン/Greater Gargadon]]と待機能力が対になる。
*デザイン時の仮名は「Blessing of Braids(ブレイズの祝福)」。カード能力だけでなく、名前も[[ブレイズ/Braids]]に関連したものだった。
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*各ターンのアップキープに生け贄を要求する効果という点では、[[陰謀団の先手ブレイズ/Braids, Cabal Minion]]に類似している。自分が影響を受けない代わりに速度が半分で[[除去]]されにくくなったとも取れる。
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*デザイン時の仮名は「''Blessing of Braids''('''ブレイズの祝福''')」。カード能力だけでなく、名前も[[ブレイズ/Braids]]に関連したものだった。
  
 
==参考==
 
==参考==
*[[カード個別評価:時のらせんブロック]]
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*[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/cotd/1006 Card of the Day 10/18/2006]([http://abomination.jp/empire/Misc/CotD/CD200610.shtml 邦訳])
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*[[カード個別評価:時のらせん]] - [[レア]]

2021年5月4日 (火) 21:35時点における最新版


Curse of the Cabal / 陰謀団の呪い (9)(黒)
ソーサリー

プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分がコントロールするパーマネントの、端数を切り捨てた半分を生け贄に捧げる。
待機2 ― (2)(黒)(黒)(このカードをあなたの手札から唱えるのではなく、(2)(黒)(黒)を支払うとともにそれを時間(time)カウンターが2個置かれた状態で追放する。あなたのアップキープの開始時に、時間カウンターを1個取り除く。最後の1個を取り除いたとき、それをそのマナ・コストを支払うことなく唱える。)
各プレイヤーのアップキープの開始時に、陰謀団の呪いが待機状態であるならば、そのプレイヤーはパーマネントを1つ生け贄に捧げてもよい。そのプレイヤーがそうした場合、陰謀団の呪いの上に時間カウンターを2個置く。


マナ・コスト効果も豪快なソーサリーマナ総量は10で、カード全体でもトップクラスに重い。さらに効果も、対象プレイヤーパーマネントを半分生け贄に捧げさせるというすさまじさ。

待機で使用した場合、4マナと半分以下のコストに下がるが、対戦相手時間カウンターを置く権利を与えてしまう。しかし、そのためには対戦相手はパーマネントを生け贄に捧げなければならないので、むしろ「対戦相手に生け贄を捧げさせる効果」として機能する。そのまま素直に唱えるか、待機状態のままでいさせるかの選択権が相手にある点は若干不安ではあるが、しかしどちらを選択されても自然にアドバンテージが取れるようになっている点が強力。

待機維持の前提で考えると、2ターンごとにパーマネントを1つ生け贄に捧げさせるカードと言える。追放領域にあるため除去されにくい点も含めてかなりのボードコントロール力を持つが、速度が遅いため単体では相手を縛りきれず反撃されるおそれがある。また完全に無視されて、唱えるまでの2ターンのタイムラグの間に一気に勝負を決められる危険もある。複数待機させたり、小悪疫/Smallpoxと併用したりなど工夫をして、相手を牽制しているうちにゲームを決めたい。

[編集] 参考

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