プロツアー「マジック2015」

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'''プロツアー「マジック2015」'''/''Pro Tour Magic 2015''は、[[2014年]]にアメリカ・オレゴン州のポートランドで開催された、[[スタンダード]]と[[ブースター・ドラフト]]の[[プロツアー]]。参加人数は359名。
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'''プロツアー「[[基本セット2015|マジック2015]]」'''/''Pro Tour Magic 2015''は、[[2014年]]にアメリカ・オレゴン州のポートランドで開催された、[[スタンダード]]と[[ブースター・ドラフト]]の[[プロツアー]]
  
 
[[基本セット2015]]が参入しても、やはり[[メタゲーム]]の中心に存在するのは[[黒単信心#ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|黒単信心]]。初日から最多の使用者数を擁し、ベスト8には残らなかったものの安定した結果を残した。
 
[[基本セット2015]]が参入しても、やはり[[メタゲーム]]の中心に存在するのは[[黒単信心#ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|黒単信心]]。初日から最多の使用者数を擁し、ベスト8には残らなかったものの安定した結果を残した。
  
メタゲームの詳細データとしては
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特筆すべき点として、基本セット2015から[[コイロスの洞窟/Caves of Koilos]]を得たことで安定性を増した[[白黒コントロール#ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|オルゾフミッドレンジ]]の活躍が挙げられる。公式統計でも高い2日目進出率を誇り、ベスト8に2名を送り込んだ。
*[[黒単信心#ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|黒単信心]]:使用率17.2%
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*[[青白コントロール/スタンダード/ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|アゾリウスコントロール]]:使用率16.4%
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*アグロ系:13.6%
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*[[白黒コントロール#ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|オルゾフミッドレンジ]]:10.9%
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とくに基本セット2015から[[コイロスの洞窟/Caves of Koilos]]を得たことで[[黒単信心#ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|黒単信心]]をベースに[[ヴィズコーパの血男爵/Blood Baron of Vizkopa]]、[[太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun's Champion]]などパワーカードを追加した[[白黒コントロール#ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|オルゾフミッドレンジ]]は公式統計でも高い2日目進出率を誇りベスト8に2名を送り込んだ。
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優勝したのは[[青白コントロール/スタンダード/ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|青白コントロール]]を使用した[[Ivan Floch]]。[[メインデッキ]]の勝ち手段は[[変わり谷/Mutavault]]か[[思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought]]の奥義、あるいは1枚の[[不死の霊薬/Elixir of Immortality]]を利用した[[ライブラリーアウト]]待ちという極端な長期戦構成が話題を呼んだ。
 
優勝したのは[[青白コントロール/スタンダード/ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|青白コントロール]]を使用した[[Ivan Floch]]。[[メインデッキ]]の勝ち手段は[[変わり谷/Mutavault]]か[[思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought]]の奥義、あるいは1枚の[[不死の霊薬/Elixir of Immortality]]を利用した[[ライブラリーアウト]]待ちという極端な長期戦構成が話題を呼んだ。
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基本セット2015の影響は、まず[[対抗色]][[ペインランド]]参入による[[多色デッキ]]の[[マナ基盤]]の安定化が大きい。ベスト8に残ったプレイヤーの多くからメタゲームへ影響を与えたカードとして[[コイロスの洞窟/Caves of Koilos]]、[[戦場の鍛冶場/Battlefield Forge]]が挙げられた。個別の[[カード]]では、[[黒赤緑コントロール#ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|ジャンドプレインズウォーカーズ]]などに採用された[[世界を目覚めさせる者、ニッサ/Nissa, Worldwaker]]、新たなタイプの[[スライ/スタンダード/ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|赤単アグロ]]を産んだ[[ゴブリンの熟練扇動者/Goblin Rabblemaster]]、赤単アグロや[[バーン/スタンダード/ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|バーン]]などに組み込まれた[[かき立てる炎/Stoke the Flames]]などが挙げられる。
 
基本セット2015の影響は、まず[[対抗色]][[ペインランド]]参入による[[多色デッキ]]の[[マナ基盤]]の安定化が大きい。ベスト8に残ったプレイヤーの多くからメタゲームへ影響を与えたカードとして[[コイロスの洞窟/Caves of Koilos]]、[[戦場の鍛冶場/Battlefield Forge]]が挙げられた。個別の[[カード]]では、[[黒赤緑コントロール#ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|ジャンドプレインズウォーカーズ]]などに採用された[[世界を目覚めさせる者、ニッサ/Nissa, Worldwaker]]、新たなタイプの[[スライ/スタンダード/ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|赤単アグロ]]を産んだ[[ゴブリンの熟練扇動者/Goblin Rabblemaster]]、赤単アグロや[[バーン/スタンダード/ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|バーン]]などに組み込まれた[[かき立てる炎/Stoke the Flames]]などが挙げられる。
  
*日本人では、前回の[[プロツアー「ニクスへの旅」]]に引き続き、[[市川ユウキ]]がベスト8入賞を果たしている。
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*日本人では、前回の[[プロツアー「ニクスへの旅」]]に引き続き、[[市川佑樹]]がベスト8入賞を果たしている。
*全日程を通じてニコニコ動画において日本人向け生放送配信が行われた。
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*[[マジック・プロツアー殿堂]]顕彰者3名が発表され、日本人からは[[三原槙仁]]が選ばれた。
 
*[[マジック・プロツアー殿堂]]顕彰者3名が発表され、日本人からは[[三原槙仁]]が選ばれた。
  
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**2日目:ブースター・ドラフト3回戦、スタンダード5回戦
 
**2日目:ブースター・ドラフト3回戦、スタンダード5回戦
 
**3日目(決勝ラウンド):スタンダード
 
**3日目(決勝ラウンド):スタンダード
*参加者数:358名
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*参加者数:359名
 
<!-- *[[ヘッド・ジャッジ]]:[[]] -->
 
<!-- *[[ヘッド・ジャッジ]]:[[]] -->
  
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*第3位 [[Pierre-Christophe Mondon]] ([[黒赤緑コントロール#ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|ジャンドプレインズウォーカーズ]])
 
*第3位 [[Pierre-Christophe Mondon]] ([[黒赤緑コントロール#ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|ジャンドプレインズウォーカーズ]])
 
*第4位 [[Owen Turtenwald]] ([[白黒コントロール#ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|オルゾフミッドレンジ]])
 
*第4位 [[Owen Turtenwald]] ([[白黒コントロール#ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|オルゾフミッドレンジ]])
*第5位 [[Patrick Cox]] ([[赤緑白ビートダウン#ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|ナヤアグロ]])
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*第5位 [[Pat Cox]] ([[赤緑白ビートダウン#ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|ナヤアグロ]])
*第6位 [[市川ユウキ]] ([[黒赤緑コントロール#ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|ジャンドプレインズウォーカーズ]])
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*第6位 [[市川佑樹]] ([[黒赤緑コントロール#ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|ジャンドプレインズウォーカーズ]])
 
*第7位 [[William Jensen]] ([[白黒コントロール#ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|オルゾフミッドレンジ]])
 
*第7位 [[William Jensen]] ([[白黒コントロール#ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|オルゾフミッドレンジ]])
 
*第8位 [[Matthew Sperling]] ([[バーン/スタンダード/ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|ボロスバーン]])
 
*第8位 [[Matthew Sperling]] ([[バーン/スタンダード/ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|ボロスバーン]])
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*[http://magic.wizards.com/en/events/coverage/ptm15 FLOCH IMMORTALIZED AT PRO TOUR] ([[WotC]]、英語)
 
*[http://magic.wizards.com/en/events/coverage/ptm15 FLOCH IMMORTALIZED AT PRO TOUR] ([[WotC]]、英語)
 
*[http://coverage.mtg-jp.com/ptm15/ プロツアー「マジック2015」 イベントカバレージ] (WotC、日本語)
 
*[http://coverage.mtg-jp.com/ptm15/ プロツアー「マジック2015」 イベントカバレージ] (WotC、日本語)
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*[https://live.nicovideo.jp/watch/lv186563549# マジック:ザ・ギャザリング プロツアー『マジック2015』 in ポートランド DAY1](WotC、ニコニコ生放送 日本語)
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*[https://live.nicovideo.jp/watch/lv186563625# マジック:ザ・ギャザリング プロツアー『マジック2015』 in ポートランド DAY2](WotC、ニコニコ生放送 日本語)
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*[https://live.nicovideo.jp/watch/lv186563693# マジック:ザ・ギャザリング プロツアー『マジック2015』 in ポートランド DAY3](WotC、ニコニコ生放送 日本語)
 
*[[トーナメント記録]]
 
*[[トーナメント記録]]
  
 
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[[Category:プロツアー|ましつく2015]]
 
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2021年7月26日 (月) 00:17時点における最新版

プロツアー「マジック2015/Pro Tour Magic 2015は、2014年にアメリカ・オレゴン州のポートランドで開催された、スタンダードブースター・ドラフトプロツアー

基本セット2015が参入しても、やはりメタゲームの中心に存在するのは黒単信心。初日から最多の使用者数を擁し、ベスト8には残らなかったものの安定した結果を残した。

特筆すべき点として、基本セット2015からコイロスの洞窟/Caves of Koilosを得たことで安定性を増したオルゾフミッドレンジの活躍が挙げられる。公式統計でも高い2日目進出率を誇り、ベスト8に2名を送り込んだ。

優勝したのは青白コントロールを使用したIvan Flochメインデッキの勝ち手段は変わり谷/Mutavault思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thoughtの奥義、あるいは1枚の不死の霊薬/Elixir of Immortalityを利用したライブラリーアウト待ちという極端な長期戦構成が話題を呼んだ。

基本セット2015の影響は、まず対抗色ペインランド参入による多色デッキマナ基盤の安定化が大きい。ベスト8に残ったプレイヤーの多くからメタゲームへ影響を与えたカードとしてコイロスの洞窟/Caves of Koilos戦場の鍛冶場/Battlefield Forgeが挙げられた。個別のカードでは、ジャンドプレインズウォーカーズなどに採用された世界を目覚めさせる者、ニッサ/Nissa, Worldwaker、新たなタイプの赤単アグロを産んだゴブリンの熟練扇動者/Goblin Rabblemaster、赤単アグロやバーンなどに組み込まれたかき立てる炎/Stoke the Flamesなどが挙げられる。

[編集] 基本データ

[編集] 上位入賞者

[編集] 参考

2014シーズン
ワールド・ウィーク 世界選手権 - ワールドカップ東京予選 - 名古屋予選 - 大阪予選
プロツアー 神々の軍勢(バレンシア) - ニクスへの旅(アトランタ) - マジック2015(ポートランド) - タルキール覇王譚(ホノルル)
グランプリ
第1シーズン ダラスフォートワース - 静岡 - プラハ - サクラメント - バンクーバー - クアラルンプール - パリ - メキシコシティ - バルセロナ - メルボルン - リッチモンド
第2シーズン モントリオール - ブエノスアイレス - シンシナティ - ウィーン - 北京 - フェニックス - フィラデルフィア - 名古屋 - ミネアポリス - ワルシャワ - アトランタ - マンチェスター - サンパウロ
第3シーズン モスクワ - シカゴ - ワシントンDC - ミラノ - ボストン-ウースター - 台北 - ポートランド - ユトレヒト - シドニー - 神戸
第4シーズン ソルトレイクシティ - オーランド - 上海 - ロサンゼルス - ストックホルム - ナッシュビル - サンティアゴ - ニュージャージー - マドリード - オタワ - サンアントニオ - ストラスブール
その他 SSSチャンピオンシップ - ヴィンテージ - レガシー - 日本レガシー
1995-19961996-19971997-19981998-19991999-20002000-20012001-20022002-20032003-20042004-20052006200720082009201020112012201320142015201620172018201920202020-20212021-20222022-20232023-2024
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