シヴの猛竜/Shivan Raptor
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クリーチャー — 恐竜(Dinosaur)
先制攻撃、速攻
エコー(2)(赤)(あなたのアップキープの開始時に、これが直前のあなたのアップキープの開始時よりも後にあなたのコントロール下になっていた場合、そのエコー・コストを支払わないかぎりそれを生け贄に捧げる。)
エコー付きではあるが、3マナ3/1速攻にさらに先制攻撃まで付いている。待ち伏せ部隊/Ambush Partyのエコー版。
頭でっかちなうえに先制攻撃を持つため、クリーチャー戦、特にウィニーに対して強さを発揮する。速攻のおかげで1ターンで使い捨てる事も可能で、エコークリーチャーの中では使いやすい部類である。
しかし、当時の環境にはマスティコア/Masticoreなどの優秀クリーチャー除去が多く存在し、クリーチャーも大型なものが主流であったため、あくまで中堅クリーチャー止まりとなった。また、同じマナ・コストにギトゥの投石戦士/Ghitu Slingerがあり、ETB能力で任意の対象に2点のダメージを飛ばせることから、そちらが選択されることが多かった。
翻訳
英語カード名のRaptorは、原典となるラテン語では「強盗」「略奪者」の意味であり、そこから転じて英語では肉食で性質の荒々しい鳥類「猛禽類」を意味する単語となった。一方ラテン語の意味からオヴィラプトル(「卵泥棒」の意)やヴェロキラプトル(「素早い略奪者」の意)といった恐竜の学名にも使われる。映画にもなった小説「ジュラシック・パーク」でヴェロキラプトルの略称としてRaptorが使われたことで、小型の肉食恐竜を指す新たな意味が普及した。
そのためRaptorはシヴの猛竜/Shivan Raptorと奈落の猛禽/Pit Raptorで使い分けされたのだが、翻訳のテンプレート化によって猛禽で定訳され、後の恐竜タイプのクリーチャー(熱狂の猛禽/Frenetic Raptor、尾根の頂の猛禽/Ridgetop Raptor、朽ちゆく猛禽/Putrid Raptor、死霧の猛禽/Deathmist Raptor)も猛禽扱いになってしまった。この誤訳はイクサランで恐竜が注目されるまで継続されることとなる。