徹底した天啓/Drastic Revelation
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最初に捨てなければならないカードが少しでも存在すると、その枚数だけ得られるカード・アドバンテージが減ってしまうことになるため、普通のドロー・カードのようにカード・アドバンテージを得る目的で使うためには安定性に欠ける。また、最終的に得られるカード・アドバンテージの量は、どんなに多くても連絡/Tidingsと同等の3枚。捨てなければならない3枚は無作為に決定するため、最終的に残るカードの質も普通に(連絡などで)4枚引いた場合と実質的には大差ない(ライブラリー操作などによる若干の差はあるが)。
カードを捨てたり引いたりすることで誘発する能力と組み合わせたいところ。たとえば知識鱗のコアトル/Lorescale Coatlはこれ1枚でパワーとタフネスが9まで上がる。また、最初に捨てる分を加えると合計4枚以上のカードが墓地に落ちるため、墓地を肥やしたいデッキなどでも有用。
握っておきたいカードがデッキに入るかどうかわからないリミテッドでは相対的にランダムに捨てるデメリットが薄くなるため、強力なカードになる。
ストーリー
この徹底した天啓/Drastic Revelationのイラストには溶岩に飲み込まれて崩壊するエスパー/Esperの都市が描かれ、フレイバー・テキストでは「あらゆる災害には謎」があり、その原因は「正気を保った目撃者がいないため」と解説されている。
掌編The Face of Warでは、断片/Shardがつながり合ったことでジャンド/Jundの火山の傍らに出現したエスパーのAndoris City(アンドリス市)の崩壊が語られ、このカードのイラストが添えられている。アンドリス市はスラクジムンダール/Thraximundar軍団に攻め落とされているのだが、その陰にはスラクジムンダールの手引きをし、都市を守る呪文壁(spell-wall)を破った黒幕が存在していた。
以上を踏まえてカード名を単語の意味から解釈すると、このカードは「(災害における)謎が明らかになること(Revelation)」であり、その様は「徹底的な、思い切った(Drastic)」である。つまり「Drastic Revelation」とは「災害の謎が(あるいは天の啓示によって)徹底的に暴露されること」くらいと読み解くことができる。少なくとも掌編では「(読者への)真相暴露」を指していることになる。
- 日本語版カード名は天啓/Revelationの先例にならっているが、「Revelation」は宗教関連に限らずより一般的な意味として「(分らなかった・隠されていたことを)明らかにすること」つまり「暴露、発覚、新事実」などの含みを持ち、必ずしも天や神の示しといったニュアンスがある訳ではない。