ザ・リスト
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ザ・リスト/The Listとは、
- プレイ・ブースターやセット・ブースターから出現する特殊な再録カード群の総称。セット・ブースターが初めて導入されたゼンディカーの夜明けで初登場した。本項目で解説する。
- カードプールの全カードに独自の優先順位をつけたカードリスト。ドラフトを有利に進めるため作られる。Frank Karstenなどが用いた手法[1]。
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解説
カルロフ邸殺人事件以降のプレイ・ブースターにはコモンの収録スロットが7枚分存在するが、そのうちの1スロットが低確率で何らかの再録カードに置き換わるようになっている。この特殊な再録カード群をザ・リストと呼ぶ。
過去の様々なカード・セットに収録されたカードから約40種類ほどのカードがザ・リストに選定される。ザ・リストの内容はセットごとに更新され、主にそのセットのメカニズム、テーマ、キャラクターに関連したラインナップになるように入れ替えが行われる。更新内容は公式記事で都度告知される。
ザ・リストのスロットからはリスト内のコモン・アンコモンが9.38%の確率で、リスト内のレア・神話レアが1.56%の確率で出現する。また、1.56%でスペシャルゲストというザ・リストとは異なる区分の再録カードが出現することもある。総じて、ザ・リストのスロットは12.5%の確率(8パックに1つの割合)でそのセットのコモンから別のカードへ差し替えられることとなる[2]。
セットごとの詳細は各カード・セットの項の公式特集ページを参照。
- サンダー・ジャンクションの無法者では通常のザ・リストが出現せず、スペシャルゲストと新規仕様カードのビッグスコアだけになっている。
仕様
- ザ・リストのカードは他の特殊な再録カードと同様、構築では同名のカードが使用可能カード・セットに含まれていない限り使用できない。詳細は名前も参照。
- 一方、リミテッドでは他の収録カードと同様に使用可能である。
- ザ・リストのカードはMystery Boosterと同じ仕様で印刷されており、カードの左下にプレインズウォーカー・シンボルがある以外は再録元のセットと同じ枠、エキスパンション・シンボルやコレクター番号を持つ。オラクルの更新も一切反映されておらず、廃語が含まれることもある。
- 公式サイトのポップアップで表示される画像は、必ずしもザ・リストの仕様と一致していないので注意。
- ザ・リストのカードはブースターが日本語なら日本語版の、それ以外の言語なら英語版のカードが収録される。その他の言語は存在しない。
過去の仕様
- セット・ブースター時代
- プレイ・ブースターの導入前はセット・ブースターからのみザ・リストが出現していた。
- その出現方式の都合上、一般的なリミテッドでザ・リストを用いる機会はなかった。
- スロットはコモンのものではなく、トークン・カードや広告カードなどを封入するための特殊カード1枚分のスロットを用いていた。置換が起こる確率は25%(4パックに1回の割合)となっていた。
- ザ・リストの総数は、原則として1セットにつき約300種類であった。ただし、セットによっては種類の数が変更されることもある(例えばファイレクシア:完全なる統一は187種)。
- 日本語のブースターでも英語版のカードしか存在しなかった。
その他
- セット・ブースターが発売されるセットであれば、サプリメント・セットやアン・セットでもザ・リストが作られる。
- ユニバースビヨンドのマジック・バージョンカード(ユニバースウィズイン)は、ザ・リストに組み込まれる。
- 例えばRyu, World Warriorのマジック・バージョンであるVikya, Scorching Stalwartのカードは、ファイレクシア:完全なる統一のザ・リストに含まれている。
- 「ブースター・パックから出現する特殊な再録カード群」という概念は、過去のセットでは時のらせんのタイムシフト・カードやMasterpiece Seriesなどが存在していた。ザ・リストはそれらの系譜と言える。
- それらは現在で言うところのドラフト・ブースターに封入されていたため、リミテッド環境に影響を与えていた。制定当時のザ・リストはリミテッドでの使用を想定していないセット・ブースターに封入されていることから、収録の自由度が高くなっていた。カルロフ邸殺人事件以降は、タイムシフトなどと同様にリミテッドにも影響するようになった。
- ザ・リストと並行して、別の特殊な再録カードが同時に封入されることもある。これはザ・リストとは別のスロットで収録される。
- 例えば兄弟戦争の旧枠版アーティファクト/Retro Frame Artifactsは、セットに関連したカード・タイプのカードが確定で出現するスロットおよびランダムなカードのスロットに封入されており、それらとは別スロットでザ・リストのカードが出現するようになっている[3]。
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脚注
- ↑ フランク・カーステン(MTG日本公式 殿堂入り記念ページ)
- ↑ Collecting Murders at Karlov Manor/『カルロフ邸殺人事件』をコレクションする(Daily MTG 2024年1月16日)
- ↑ 『兄弟戦争』の各種ブースター製品の内容は?(Daily MTG 2022年10月27日)