Jihad

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2020年6月16日 (火) 05:07時点におけるあめぼ教信者 (トーク | 投稿記録)による版
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Jihad (白)(白)(白)
エンチャント

Jihadが戦場に出るに際し、色1色と対戦相手1人を選ぶ。
選ばれたプレイヤーが選ばれた色のトークンでないパーマネントをコントロールしているかぎり、白のクリーチャーは+2/+1の修整を受ける。
選ばれたプレイヤーが選ばれた色のトークンでないパーマネントをコントロールしていないとき、Jihadを生け贄に捧げる。


アラビアンナイトの世界観をよく表したカードであり、十字軍/Crusadeの亜種の1つ。

マナ・コストに対する強化効率は良いが、対戦相手パーマネントに依存するため、安定性に不安が残る。もちろん、無色ではないので選ぶことができない。相手には(土地など)無色のカードしかなくて戦場に出せなかったり、戦闘1回限りの強化となったりすることも多く、それを念頭に使用するべきだろう。

また、お互いにクリーチャーが並ぶような状況では、相手もでない限り、その影響は非常に大きい。そのためビートダウン相手のサイドボードという使い方も考えられる。

  • 一時期、オラクル更新によって、全体強化の条件がなくなり、状況誘発誘発した時点でも効果を発揮するようになっていたが、印刷時のテキストに合わせるため、2009年9月4日のオラクル更新で、全体強化は状況誘発が誘発しない状況でのみ発揮するように変更された。
  • Jihad(ジハード)とはイスラム教の教えのひとつで「努力」という意味の言葉。本来は「内なる己との戦い」という克己精神の顕れであり、宗教的指導者と統治者の合意によるイスラム共同体防衛戦の発令(狭義的に「聖戦」と訳される)としても用いられていたが、8世紀頃から11世紀にかけて、イスラム帝国による侵略戦争での士気高揚を狙ったアジテーションとして乱用されるようにもなった。イラストや十字軍に似た能力はこの「ジハード」の概念が曲解される以前の、崇高な理念に満ちた「聖戦」を表している。

「私達は小さなジハード(戦争)から帰還したのち、より偉大なジハード、即ち社会や自分の中から邪悪な罪を失くすために努力(ジャハダ)するような、より困難でより重大なジハードにつなげた」

━━ムハンマド・イブン=アブドゥッラーフのハディース(預言者言行録)より

禁止指定

2020年6月10日より、使用可能な全フォーマット禁止カードに指定された。同時に、公式データベースのGathererからカード画像が削除された(該当ページ)。これはカード内に人種差別的または文化侮辱的描写が含まれていたことによる[1]

  • 告知の記事内では各カードについての詳細な禁止理由は明言されていないが、以下の要素が問題になったと推察される。
    • イスラム教への差別的な認識を助長させ得る点。このカードではJihad(ジハード)を軍事的な戦争と解釈し、戦闘に赴く人々が描かれたイラストや、その能力(特定の色のパーマネントを滅ぼすまで戦い続ける)と相まって、ジハードへの誤った認識を強めていた。上述の通り、「ジハード」という言葉は必ずしも軍事的要素を含むわけではない。

脚注

  1. Depictions of Racism in Magic/人種差別を想起させる描写についての声明(News 2020年6月10日 Wizards of the Coast著)

参考

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