十字軍/Crusade
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マジック創世記から存在する、白の代表的なクリーチャー全体強化。昔の白ウィニー・デッキ必須の旗。
色拘束こそ厳しいもののわずか2マナと低コストなので、軽量を基本とするウィニー・デッキによく噛み合っている。さらに、白のウィニー・クリーチャーはコスト・パフォーマンスがよく、数も多い。このため他の色のウィニーより、土地を削ってクリーチャーや呪文を増やすことができ、黎明期における白ウィニーのデッキパワーを押し上げる要因となった。
欠点は、対戦相手がコントロールする白クリーチャーをも強化してしまうところ。自分のウィニーを強化しているつもりが、対戦相手のクリーチャーを強化してしまっては元も子もない。もしミラーマッチとなってしまった場合、サイドボードに引き下げることにもなるだろう(もっともそれは相手も同様なので、相手のこれを合わせたパワーゲームに持ち込むのも1つの手である)。ちなみに、マスクス・ブロック時代はリベリオンのミラーマッチでこれが頻発した。
第6版を最後に基本セット落ち。その後第8版を選ぼうで再録カード候補に上げられるも、栄光の頌歌/Glorious Anthemに敗れる。さらに後の時代にほぼ純粋な上位互換である清浄の名誉/Honor of the Pureも登場した。もはや過去のカードと化した感はあるが、逆に言えばそれだけ数多くの優秀な後継カードを生み出した、偉大な名カードであるということだろう。
- 神の怒り/Wrath of God、ハルマゲドン/Armageddonと並び、白の三大レアカード。いずれも基本セットに長く在籍していたこともあり、多くのプレイヤーに白の象徴として認識されていた。
- 栄光の頌歌/Glorious Anthemと合わせればエイトクルセイド。さらに聖餐式/Divine Sacrament・共同の功績/Shared Triumph等を合わせればどんどん数を増やせる。肝心のクリーチャーが減ってしまうので、決してデッキは強くならないが。(その意味では、オパール色の輝き/Opalescenceでクルセイド自身をクリーチャー化すれば前述の問題点を解消できる)
- 対になるカードとして黒版の不吉の月/Bad Moonがある。単純比較では色拘束のぶんだけ不吉の月のほうが高性能だが、十字軍のほうが活躍した。
- 再録されなくなったのが宗教的理由だと思っている人もいるが、それは間違いである。たしかに宗教的事情でデザインやイラストが影響を受ける例があるのは事実だが、十字軍に関しては上記の通り第8版を選ぼうで候補として出ており、さらにその後もカード名に「Crusade」や「Crusader」の付くカードが何度も登場しているため、宗教的理由ではないことははっきりしている。
関連カード
主な亜種
- Jihad
- Call to Arms
- 栄光の頌歌/Glorious Anthem
- 聖餐式/Divine Sacrament
- 共同の功績/Shared Triumph
- 運命の日/Day of Destiny
- 天界の十字軍/Celestial Crusader
- 内面からの光/Light from Within (→彩色)
- 清浄の名誉/Honor of the Pure
参考
- カード個別評価:第6版 - レア
- カード個別評価:第5版 - レア
- カード個別評価:第4版 - レア
- カード個別評価:リバイズド - レア
- カード個別評価:アンリミテッド - レア
- カード個別評価:Masters Edition - レア