精神の願望/Mind's Desire
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ソーサリー
あなたのライブラリーを切り直す。あなたのライブラリーの一番上のカードを追放する。ターン終了時まで、あなたはそのカードをそのマナ・コストを支払うことなくプレイしてもよい。
ストーム(あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにそれより前に唱えた呪文1つにつきそれを1回コピーする。)
スカージで登場したキーワード能力のストームを搭載した改良版束の間の開口/Temporal Aperture。発売前の早くからその危険性が問われていた呪文である。
これ単体でならランダムで選んだデッキのカード1枚を無料で使えるだけなので(自身の重さも加えて)それほど危険ではないが、ストームによる呪文の使用回数の溜め込みによって多くの呪文を連発できるところにこの呪文の凶悪性がある。例えばマナ・アーティファクトをばら撒いてそのターン中にプレイすれば、あっという間に自分の場を埋め尽くすことが可能。さらに、ライブラリーを空にした状態で行う破壊の標/Beacon of Destructionとのコンボで相手を瞬殺することもできる(→Meandeck Doomsday)。
しかし、最も恐ろしいのは他のストーム呪文との抜群な相性である。土地以外のカードがめくれれば、そのプレイもこのターンの呪文プレイ回数に換算されるため、この後にプレイされるストーム呪文がより凶悪なものとなる。何枚もめくってプレイしたあげくにもう1枚精神の願望が出てきたらもう悶絶もの。実際、そこから生まれた連鎖反応で相手のライフを苦悶の触手/Tendrils of Agonyで吸い尽くす、または思考停止/Brain Freezeでライブラリーアウトを狙うコンボデッキが誕生(→デザイア)。その動きの速さは、当時のスタンダードでさえ最速で3ターンキルを誇るほどであった。
- まずライブラリーを切り直すので、普通は狙ったカードをめくることはできないが、ライブラリーに1種類のカードだけを残せば可能。
- ストームが大量に発生した場合処理に時間がかかってしまうため、一番最初にライブラリーを切り直したら、あとはライブラリー操作など作為が生じる行動がなければそのまま順番に公開していっても構わない。もちろん、対戦相手には確認を取っておきたい。
- この効果でゲームから取り除かれたカードが代替コストを持っていても、その代替コストを払う事はできない。なぜなら、「マナ・コストを支払わずにプレイ」すること自体が代替コストであり、二重に代替コストを適用することはできないためである。
構築で使用可能になる2003年7月1日より、Type1(現ヴィンテージ)で制限カード、Type1.5で禁止カードに指定される。2004年9月20日よりType1.5から移行したレガシーでも続けて禁止。つまりヴィンテージでこれが4枚使えた日は1日も無い。これはかの記憶の壺/Memory Jarすら上回る最速の制限記録である。