狼
提供:MTG Wiki
狼/Wolfは、クリーチャー・タイプの1つ。イヌ科のオオカミ、あるいはそれに似たクリーチャーがこのタイプに分類される。
クリーチャー — 狼(Wolf) 戦士(Warrior)
結魂(このクリーチャーか他のまだ組になっていないクリーチャーが戦場に出たとき、あなたはそれらを組にしてもよい。それらのクリーチャーは、あなたがその両方をコントロールし続けているかぎり組である。)
ウルフィーの銀心が他のクリーチャーと組になっているかぎり、それらのクリーチャーは+4/+4の修整を受ける。
初出はリミテッド・エディションの森林狼/Timber Wolves。歴史は旧いが数が多いタイプではない。イニストラード・ブロックでは狼男と共に普通の狼が数を増やした。
- サバンナ・ライオン/Savannah Lions等が持っていたクリーチャー・タイプのライオンは猫に統一されてしまったが、狼は犬に統合されず新種が増え続けている。イヌ科とネコ科の扱いの違いが興味深い。
多色を含めれば全色に存在するが、主に緑に次いで赤に存在する。白単色、黒単色、アーティファクト・クリーチャーにも少数存在する。大半が2/2前後。全体として攻撃的な性能を持つものが多いが、それ以外の共通点はあまりない。
ロード的存在として、吠え群れの頭目/Howlpack Alpha(アヴァブルックの町長/Mayor of Avabruckから変身する)、常なる狼/Immerwolf、群れの声、アーリン/Arlinn, Voice of the Pack、夜群れの伏兵/Nightpack Ambusherがいる。また、全ての狼に接死を与えるレンの地の群れ使い/Wren's Run Packmasterがいるが、それ自身は狼ではない。
狼・トークンを生成するカードは多数存在し、そのほとんどが緑の2/2のバニラであるが、色やサイズや能力が異なるものも少数存在する(→トークン一覧)。ローウィン・シャドウムーア・ブロック以降数を増やし始め、緑の2/2トークンの定番の座を熊から奪い取った。
伝説の狼カードは追跡する影、ウキーマ/Ukkima, Stalking Shadowと尊狼の使い魔、アナーラ/Anara, Wolvid Familiarの2枚だが、トルシミール・ウルフブラッド/Tolsimir Wolfbloodが生成するヴォジャ/Voja・トークンおよび、狼の友、トルシミール/Tolsimir, Friend to Wolvesが生成するエルフの友、ヴォジャ/Voja, Friend to Elves・トークンを含めると4種類存在することになる。
ストーリー
狼(オオカミ)は、実在するイヌ科の野生動物。日本名の語源は「大神」であるとされ、自然の脅威を代表する生物。日本には、本州以南にニホンオオカミ、北海道以北にエゾオオカミが生息していたが、どちらも現在は絶滅してしまった。現実の生物学上でも、マジック:ザ・ギャザリングの世界でも、イヌとの境界線はあいまいではあるが、クリーチャー・タイプ上では犬と区別されている。
次元ごとの特徴
- ラヴニカ
- ラヴニカ/Ravnicaでは、セレズニア議事会/The Selesnya Conclaveが訓練し、戦力として活用している個体が目立つ。単独で行動させている例(番狼/Watchwolf)もあれば、相棒を背中に乗せて行動している例(共有の絆/Common Bond)もある。
- しかしグルール一族/The Gruul Clansに言わせれば、彼らはもはや狼ではなく、飼い慣らされた犬であるという。
- イニストラード
- イニストラード/Innistradには、人間を襲う危険な狼たちが多数生息している。それらの中には、昼間は人間の姿で街に溶け込み、夜になると本性を現して牙を剥く狼男/Werewolfたちも含まれている。狼男と狼とは近しい関係にあるらしく、狼を支援する狼男や、その逆も散見される。
- アヴァシンの帰還では、「ウルフィー/Wolfir」と呼ばれる二足歩行する狼が登場した。これは、狼男であった者たちが、アヴァシン/Avacynの呪い黙らせ/Cursemuteによって生まれ変わった姿である。彼らは人間の守護者となることを誓い、呪われた二面性を捨てて、獣の姿をとり続ける代わりに人間の心を取り戻した。しかし人間たちの中にはオドリック/Odricなど、狼男たちへの憎しみを捨て切れない者も少なくない。