ファイレクシアの油/Phyrexian oil

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ファイレクシアの油/Phyrexian oilとはファイレクシア/Phyrexiaによってもたらされる物質。

「油」と呼ばれる通り、黒くぎらつく油状の液体。その正体は、ファイレクシア人の体内から分泌される黒い膿漿(Ichor)である。

触れるものを汚染し、ファイレクシア人に変化させる性質を持つ。ファイレクシアによる侵食・汚染の元凶。

「油/oil」という名称ゆえか、プレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Sparkの力に対しては無力であり、”灯を持つ者”即ちプレインズウォーカー/Planeswalkerやその素質を持つ者たちに対しては、侵食・汚染の効力が働かない。言い方を変えれば『プレインズウォーカーはその力の源(灯)を失わない限り、ファイレクシアの油に侵されることは決して無い』のである。トレイリア/Tolariaに出来た時の裂け目/Time Riftの修復の際、プレインズウォーカーの灯を失ってしまったカーン/Karnが後に油に侵されてしまった事象や、油に侵されたカーンがヴェンセール/Venserの灯の力をもって油の呪縛から解放されたのも、油の持つこの弱点が原因である。

汚染・浸食の力を持つ油とは対照的に、退魔・浄化・加護・癒し等の聖なる力を持つ白マナの力に対しては、その効力が弱まる。また、油を燃やす火の力を有した赤マナの力に対しても、侵食・汚染の進行速度が減速する。5色の太陽が輝くミラディン/Mirrodin次元/Planeに対するファイレクシアの侵略(ミラディンの傷跡ブロック)において、の2色に対するファイレクシア陣営の侵攻(※セット毎に増加していったΦマークの透かし入りカードの増加枚数)が、他のの3色と比較して遅いものであったのも、この性質の為である。

目次

登場カード

イラスト

ぎらつく油/Glistening Oil (イラスト)
汚れ/Befoul(ウルザズ・サーガ) (イラスト)
汚物の雨/Rain of Filth (イラスト)
汚染/Contamination (イラスト)
快活な守備兵/Sanguine Guard (目元から流れ落ちる黒い線)
汚れた一撃/Tainted Strike (イラスト)
着実な進歩/Steady Progress (イラスト)
ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine (口元から飛ぶしぶき)
容赦無い潮流/Inexorable Tide (イラスト)
胆液の鼠/Ichor Rats (目から流れる黒い液体)
モリオックの肉裂き/Moriok Reaver (目から流れる黒い液体)
嚢胞抱え/Cystbearer (口から滴る黒い液体)
その他多数

フレイバー・テキスト

生暖かい油の雨が我が頬をつたう。もはや、ファイレクシアに入ったことは明白であろう。
ジャーシルの日記

(出典:Gate to Phyrexia
雨が降ったと私は言ったが、小さな水の粒が落ちてきたという意味ではない。ベトベトに油っぽいよだれのようなものが、天から降り注いできたのだ。
ウルザの日誌

土地はそれに触れられるとたちまち腐り果てた。一瞬のうちに、油ぎった胆汁と化した。
大天使レイディアント

焚き火のそばへチータがくわえて運んできたギトギトした死骸を見て、スクイーは言った。「おいらたちに食べさせたいんじゃないかな」
その根は、清流の水を吸うのと同じように、ファイレクシア兵のどす黒い血を吸うことも好む。
油が一滴でもあるかぎり、喜びに満ちた業は続く。
ほんの一滴のぎらつく油は、ロクソドン並みの断固たる魂すら、救いようが無いほど汚してしまう。
「あの奇妙な油がまた……いや、何でもないな。」
遥か昔の侵略兵器であるぎらつく油は、数え切れない程の残虐行為の設計図を内に抱えている。
油はマイコシンスを生み出した。 マイコシンスは新ファイレクシアを生み出した。
「油と屍気の統合は数多くの喜ばしき反応を生み出している。」
囁く者、シェオルドレッド

オキシダ連峰がメフィドロスと混じりあう場所では、油の染みた金属が砕け、黒ずんだ壁の骨格だけを残す。
ヴォリンクレックスには大々的な計画など無かった。 生物を価値ある捕食者に進化させるのは、油がやってくれたことだ。
彼らがちらつき蛾から集めた血清は、魔女エンジンの継ぎ目の油になった。
ファイレクシアの油に耐えうるミラディンの生物にとっては、歯ごたえのある食べ物が大量に増えただけのことだ。

参考

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