怒り狂う島嶼、キャリクス/Charix, the Raging Isle
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巨大なサイズの伝説のリバイアサン・カニ。パワーが0であるとはいえ、4マナにしてタフネス17というのは尋常ではない。流石はゼンディカー/Zendikar。
もちろん能力が無かったら「ダメージではほぼ死なない」という革命家チョー=マノ/Cho-Manno, Revolutionaryや不屈の古樹/Indomitable Ancientsのようなクリーチャーであったろうが、自身の能力で3マナごとにタフネスを減らしてパワーを上げることができる(流動石能力)。この流動石能力で変化する値がコントロールする島の数というのが曲者で、多くの島を出していればマナ効率よくタフネスをパワーに変換できるが、裏を返せば対戦相手のクリーチャーに合わせて微調整ができなくなってしまうということでもある。もっともタフネスが17もあるので、島単であっても一度に4から5程度の流動なら命に関わることはないだろう。
他要素のインパクトで忘れがちだが、対戦相手がキャリクスを対象として唱える呪文のコストを(2)増加する能力も持つ。流動石能力にマナを食うため、軽い除去でサッと流されてテンポを失う恐れが低くなるのはありがたい。
- タフネスのみとはいえ伝説のエルドラージを上回る大きさを誇り、今までのタフネス1位であった動じない大ワーム/Impervious Greatwurmの記録も塗り替えた。またパワーとタフネスの差1位の座も解放の樹/Tree of Redemption・地獄の樹/Tree of Perditionから奪い去っている。
ストーリー
キャリクス/Charixは、タジーム/Tazeem大陸近海に棲む巨大なカニの怪物(イラスト)。
遥か昔、大天使イオナ/Ionaがタジームのスカイクレイブ/Skyclaveを破壊した際、その大きな塊が海に落下した。遺跡のある一欠片、忘れられし強力なコー/Korのアーティファクトを擁するそれが、カニの卵塊の上に着地した。卵はすべて潰された――ただ一つを除いて。その卵は孵化したが、生まれたカニは通常の食物を拒み、そのアーティファクトのエネルギーをたらふく喰らった。カニは大きく成長し、周囲の遺跡を探索しては、餌となる新たなアーティファクトを見つけていた。だがスカイクレイブが再び空に戻った際に、タジームのスカイクレイブを成す遺跡の多くも海を脱した。それまでの生活様式と食糧供給が断ち切られたことで、キャリクスは食物を求めて深海からその姿を現した。
登場作品・登場記事
- The Legends of Zendikar Rising/『ゼンディカーの夜明け』の伝説たち(Feature 2020年9月15日 Ari Zirulnik著)