真鍮爪のオーク/Brassclaw Orcs
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解説
典型的な、攻撃用クリーチャー。一応ブロックもできるが、それはパワー1の(これ自身が倒されないような)相手だけに限られる。チャンプブロックには使えないということになるが、「ブロックに参加できない」に比べればまだ緩いデメリットである。
これのスタンダード現役当時、赤のビートダウン系デッキなら選択の余地もないことはないカードではあったが、赤の3マナ帯にはボール・ライトニング/Ball Lightningなどの優秀クリーチャーも多く、なかなか厳しいところではあった。
- これは鉄爪のオーク/Ironclaw Orcsの上位種に当たり、ゴブリンの騎兵隊/Goblin Cavaliersと硫黄の精霊/Sulfur Elementalの下位互換である。また、ダブルシンボルでブロック制限がないバルデュヴィアの蛮族/Balduvian Barbariansもいる。
ストーリ−
真鍮爪のオーク/Brassclaw Orcsは暗黒時代のサーペイディア/Sarpadia大陸に住むオーク族。 巨大な真鍮製の爪を手に装備しているが、この爪の武器としての評価は低かった。オークの例に漏れず、総じて臆病だが、戦争でその臆病さを克服する者たちもいた。軍はオークの将軍たちに率いられ、(後にはゴブリンも含んで構成された)各部隊はオークの隊長/Orcish Captainが(なるべく後方から)指揮を執る。
アイケイシア/Icatiaとの国境では常に小競り合いを起こしているが、帝国の脅威とみなされるほどの勢力ではなかった。同じ地方に住むゴブリンとは仲が悪く協力することはなかったが、リーオッド・ダイ/Reod Daiの提案と資金提供(あるいは賄賂)を受けてゴブリンと同盟を結び、アイケイシア国境で紛争を活発化させる。リーオッドの軍事訓練で鍛え上げられ、新たな武器(ゴブリンの凧、卵、戦太鼓)を手に入れたオーク・ゴブリン同盟は次第に強大な軍隊へと姿を変えていった。しかし、リーオッドとの接触が途絶えてからは、オーク・ゴブリンの同盟軍はアイケイシアよりも戦い易いドワーフの都市群を標的に定める。Kalitas(カリタス)などの街や小さな集落を次々に攻め落とし、Gurn Keep(ガーン砦)に押し寄せた有象無象のオーク・ゴブリンの大群はこのドワーフ最後の砦すら陥落させてしまった。
オークとゴブリンはgoblin-orc battle tongue(ゴブリン=オーク戦闘語)で会話する。
サーペイディアには真鍮爪族の他に、鉄爪族や氷爪族(iceclaws)が存在する。
スラル/thrullが溢れかえった、近代サーペイディア大陸に生き残っている、なかなかしぶとい種族である。