ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena
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ネクロポーテンス/Necropotence、ヨーグモスの取り引き/Yawgmoth's Bargainに続いて新たに生み出された黒のスーサイド式ドローエンジン。
ライフ1点が手札1枚に化けるのは、過去に先輩たちが実証したとおり、非常に効率がいい。 アップキープに1回誘発で固定されており、複数回起動して高速ドローしたり、また逆に手札や残りライブラリーや残りライフに応じて起動せずに調節したりができなくなったため、小回りは利かなくなっているが、1枚でも多くカードを引ける効果が強力であることに変わりはない。 また、先輩たちと違ってドロー・ステップが飛ばされず通常のドローを引き続き行えるので、長期的に見れば、より効率よくドローを進めることが可能。 速攻やコンボのお供には向かなくなったものの、緩やかにゲームを進める黒単ないし黒入りのコントロールデッキでなら、十分に活躍できる優秀なカードである。
強力なカードでありながら制限カードや禁止カードにはなっておらず、第8版、第9版と続けて基本セットに再録されており、強力すぎた先輩2枚の反省を経てうまくゲームバランスが取られたドローエンジンであるといえる。
- 死のわしづかみ/Death Graspと共にアリーナドレインのキーカード。この2枚のレアカードはアポカリプスのテーマデッキ、埋葬/Burialに収録されており、特に人気が高かった。
- 先輩であるネクロポーテンス、ヨーグモスの取り引きと見比べると、同じドローエンジンでありながらその役割は三種三様。ネクロポーテンスは速攻・増産、ヨーグモスの取り引きはコンボ、ファイレクシアの闘技場はコントロールデッキにそれぞれ向いている。
- テストプレイの段階ではマナ・コストは(2)(黒)(黒)であったが、最終段階での修正により今のマナ・コストになった。
- 安らぎ/Peace of Mindと相性が良い。このギミックを搭載した白黒コントロールデッキがラヴニカ・ブロック期にスタンダードで活躍。また炎まといの天使/Firemane Angelとも相性が良い。
- 少し性能が違うがクリーチャーになると墓生まれの詩神/Graveborn Muse、闇の腹心/Dark Confidantなど。さらなる修正版は闇の後見/Dark Tutelage。
- 「毎ターン、追加のドロー」という点を見れば、吠えたける鉱山/Howling Mineの亜種という見方もできる。ただし吠えたける鉱山の亜種のほとんどがドロー・ステップに追加のドローをするのに対し、こちらはアップキープ・ステップに引くという違いがあるため、ドロー・ステップを飛ばすデメリットがあるカードとの相性がいい。
- アポカリプスのイラストはヨーグモス/Yawgmothに操られたジェラード/Gerrardがウルザ/Urzaの首を切り落としてしまうところ。
関連カード
サイクル
アポカリプスの吸命カードサイクル。アポカリプスの各色に存在するサイクルの黒版。ライフと引き換えにカードを引く誘発型能力を持つ。いずれも基本セットに再録されたことがある。
- ファイレクシアの憤怒鬼/Phyrexian Rager
- ファイレクシアのガルガンチュア/Phyrexian Gargantua
- ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena