避け難い最期/Inevitable End
提供:MTG Wiki
(版間での差分)
9行: | 9行: | ||
*単体除去と[[The Abyss]]系カードの合いの子のような除去と言える。毎ターン生け贄を出させてクリーチャーを根絶やしにする[[カード]]と比較すると、[[つける|つけられた]]クリーチャーを生け贄にすれば[[効果]]が終了し、[[フレイバー・テキスト]]ともよくマッチしている。 | *単体除去と[[The Abyss]]系カードの合いの子のような除去と言える。毎ターン生け贄を出させてクリーチャーを根絶やしにする[[カード]]と比較すると、[[つける|つけられた]]クリーチャーを生け贄にすれば[[効果]]が終了し、[[フレイバー・テキスト]]ともよくマッチしている。 | ||
{{フレイバーテキスト|「おぬしが運命を受け入れるまでに、あと何人が死ぬのだ?」|死者の神、[[エレボス/Erebos|エレボス]]}} | {{フレイバーテキスト|「おぬしが運命を受け入れるまでに、あと何人が死ぬのだ?」|死者の神、[[エレボス/Erebos|エレボス]]}} | ||
+ | |||
+ | *モチーフはギリシャ神話に登場するテッサリア地方ペライの王[[Wikipedia:ja:アドメートス|アドメートス]]の物語と思われる。アドメートスは早世の運命にあったが、下界に追放されたアポローンを親切に待遇したので、アポローンは運命の三女神モイライを説得し、彼の父母か妻のうち、彼のために喜んで死のうとする者があった場合にはその死期を延ばすよう約束させた。アドメートスが死ぬ日が来たとき、父も母も彼のために死のうとはしなかったが、彼の妻であるアルケースティスが身代わりになって冥府へと赴くこととなった。最終的には、冥府に来た彼女をペルセポネーが地上に送り返した(別説では、ヘラクレスが死神タナトスからアルケースティスの魂を力でもって奪い返した)ため、結局彼女も死を免れた。 | ||
==参考== | ==参考== | ||
*[[カード個別評価:テーロス還魂記]] - [[アンコモン]] | *[[カード個別評価:テーロス還魂記]] - [[アンコモン]] |
2020年5月22日 (金) 22:36時点における版
Inevitable End / 避け難い最期 (2)(黒)
エンチャント — オーラ(Aura)
エンチャント — オーラ(Aura)
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントしているクリーチャーは「あなたのアップキープの開始時に、クリーチャー1体を生け贄に捧げる。」を持つ。
エンチャントされたクリーチャーのコントローラーに毎ターン生け贄を強要するオーラ。他のクリーチャーを身代わりに差し出すことも可能だが、いずれは避け難い最期が待っている。
基本的にはつけられた本人が真っ先に生け贄に捧げられるため、1:1交換の単体除去として機能する場合がほとんど。他のクリーチャーを差し出してくれればアドバンテージを得ることもできるが、裏を返せば対戦相手に逃げ道を与えてしまうことになるため、メリットにはなりにくい。ここぞという場面では頼りにならず、継続的なトークン生成手段などを用意されると狙ったクリーチャーはまず落とせなくなるほか、エンチャント破壊にも弱い。総合的に見て構築目線では力不足であるため、一般的な単体除去を優先させたい。
一方リミテッドでは欠点が比較的気になりづらく、単体除去として十分優秀な一枚。星座などのシナジーはもちろん、色こそ異なるがヘリオッドの巡礼者/Heliod's Pilgrimやピレアス号の艦長、シオーナ/Siona, Captain of the Pyleasでサーチ可能な除去としての価値も高い。
- 単体除去とThe Abyss系カードの合いの子のような除去と言える。毎ターン生け贄を出させてクリーチャーを根絶やしにするカードと比較すると、つけられたクリーチャーを生け贄にすれば効果が終了し、フレイバー・テキストともよくマッチしている。
「おぬしが運命を受け入れるまでに、あと何人が死ぬのだ?」― 死者の神、エレボス
- モチーフはギリシャ神話に登場するテッサリア地方ペライの王アドメートスの物語と思われる。アドメートスは早世の運命にあったが、下界に追放されたアポローンを親切に待遇したので、アポローンは運命の三女神モイライを説得し、彼の父母か妻のうち、彼のために喜んで死のうとする者があった場合にはその死期を延ばすよう約束させた。アドメートスが死ぬ日が来たとき、父も母も彼のために死のうとはしなかったが、彼の妻であるアルケースティスが身代わりになって冥府へと赴くこととなった。最終的には、冥府に来た彼女をペルセポネーが地上に送り返した(別説では、ヘラクレスが死神タナトスからアルケースティスの魂を力でもって奪い返した)ため、結局彼女も死を免れた。