ミノタウルス

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'''ミノタウルス'''/''Minotaur''は、[[クリーチャー・タイプ]]の1つ。筋肉質な肉体を持った牛頭人。
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{{Otheruses|[[クリーチャー・タイプ]]|[[背景世界/ストーリー用語|ストーリー用語]]|ミノタウルス/Minotaur}}
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'''ミノタウルス'''/''Minotaur''は、[[クリーチャー・タイプ]]の1つ。牛頭の人型種族。
  
 
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初出は[[アルファ]]の[[ハールーン・ミノタウルス/Hurloon Minotaur]]。その後[[オデッセイ]]の[[ミノタウルスの探検者/Minotaur Explorer]]以降、新種の登場が途絶えていた時期があったが、[[ラヴニカ:ギルドの都]]で[[オルドルーンの猛士/Ordruun Commando]]が登場し、その後の[[エキスパンション]]にもたびたび登場している。
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初出は[[リミテッド・エディション]]の[[ハールーン・ミノタウルス/Hurloon Minotaur]]。[[ホームランド]]ではテーマの一つとして大量のミノタウルスおよび[[タイプ的カード]]が追加されたが、残念ながらその多くが強力とは言いがたいものであった。その後[[オデッセイ]]の[[ミノタウルスの探検者/Minotaur Explorer]]以降、新種の登場が途絶えていた時期があったが、[[ラヴニカ:ギルドの都]]で[[オルドルーンの猛士/Ordruun Commando]]が登場し、その後の[[エキスパンション]]にもたびたび登場している。ギリシャ神話をモチーフとした[[テーロス・ブロック]]にも数多く登場し、ホームランド以来となるロードなどのタイプ的カードも追加された。
  
 
==ゲームでの特徴==
 
==ゲームでの特徴==
[[多色]]を含めればすべての[[]]に存在するが、「山岳地帯に生息する亜人」というポジションであるため、[[山/Mountain]]つながりで[[]]や赤を含む[[多色]]のカードが多い。
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[[]]や赤を含む[[多色]]のカードが多いが、多色を含めればすべての[[]]に存在する。[[ラヴニカへの回帰ブロック]]では[[ボロス軍/Boros Legion]]に所属し[[赤白]]が多い。[[テーロス・ブロック]]および[[アモンケット・ブロック]]では[[]][[黒]]に割り当てられている。
*赤でない単色のミノタウルスは、[[迷宮のミノタウルス/Labyrinth Minotaur]]([[]])、[[アンデッドのミノタウルス/Undead Minotaur]][[ミノタウルスの嫌悪者/Minotaur Abomination]][[悪魔の皮のミノタウルス/Felhide Minotaur]]([[黒]])の4体のみ。
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*なぜか、赤の[[対抗色]]である[[白]]や[[青]]のマナを能力に使用したり参照するものは複数存在するが、[[友好色]]である[[黒]]や[[緑]]を用いるものは少ない。
 
*なぜか、赤の[[対抗色]]である[[白]]や[[青]]のマナを能力に使用したり参照するものは複数存在するが、[[友好色]]である[[黒]]や[[緑]]を用いるものは少ない。
  
 
[[マナ・コスト]]が3~5[[マナ]]、[[P/T]]が2/2~4/4前後の[[中堅クリーチャー|中型クリーチャー]]が大半、[[能力]]は[[速攻]]か[[先制攻撃]]を持つものが多い。
 
[[マナ・コスト]]が3~5[[マナ]]、[[P/T]]が2/2~4/4前後の[[中堅クリーチャー|中型クリーチャー]]が大半、[[能力]]は[[速攻]]か[[先制攻撃]]を持つものが多い。
 
*「頑丈」というイメージのためか、[[パワー]]より[[タフネス]]が高いものが(特に初期に)多い。[[ラヴニカ・ブロック]]で再登場して以降は「野蛮で粗暴」というイメージを強調した[[頭でっかち]]なミノタウルスも増えている。
 
*「頑丈」というイメージのためか、[[パワー]]より[[タフネス]]が高いものが(特に初期に)多い。[[ラヴニカ・ブロック]]で再登場して以降は「野蛮で粗暴」というイメージを強調した[[頭でっかち]]なミノタウルスも増えている。
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* [[Ken Nagle]]によると、ミノタウルスは2/3以上であるという「[[ハールーン・ミノタウルス/Hurloon Minotaur|ハールーン]]」のルールが存在するらしい<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/twelve-labors-2014-01-20-0 Twelve Labors]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0006818/ 十二の難題](Feature [[2014年]]1月20日 [[Ken Nagle]]著)</ref>。
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**しかし、以前には[[Anaba Ancestor]]や[[アナーバのシャーマン/Anaba Shaman]]など2/2以下のミノタウルスもいた。
  
[[ロード (俗称)|ロード]][[Anaba Spirit Crafter]]、[[怒血のシャーマン/Rageblood Shaman]]、[[クラグマの戦呼び/Kragma Warcaller]]
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[[タイプ的カード]]は、[[ロード (俗称)|ロード]][[Anaba Spirit Crafter]]、[[怒血のシャーマン/Rageblood Shaman]]、[[クラグマの戦呼び/Kragma Warcaller]]、[[悪魔の皮の石化使い/Felhide Petrifier]]、[[蓋世の英雄、ネヘブ/Neheb, the Worthy]]、一時[[強化]]の[[Anaba Ancestor]]、ミノタウルスを直接[[戦場に出す|戦場に出せる]][[Didgeridoo]]、[[死呻きの鬨の声/Deathbellow War Cry]]、[[コスト減少カード|コストを減少する]][[憤怒売り/Ragemonger]]、トークン生成と強化を行う[[ハールーンの将軍、セスロン/Sethron, Hurloon General]]がある。
  
[[伝説の]]ミノタウルスは[[タールルームの勇士ターンガース/Tahngarth, Talruum Hero]]と[[寛大なるゼドルー/Zedruu the Greathearted]]の2体。
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ミノタウルス・[[トークン]][[生成]]するカードに[[双角の連続襲撃/Flurry of Horns]]と[[ハールーンの将軍、セスロン/Sethron, Hurloon General]]がある。どちらも赤の2/3を生成する。
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[[伝説の]]ミノタウルスは[[Unfinity]]現在10体存在する([http://whisper.wisdom-guild.net/search.php?supertype%5B%5D=legendary&subtype%5B%5D=Minotaur 「伝説の(Legendary)・ミノタウルス(Minotaur)」でWHISPER検索])。
  
 
==エピソード等==
 
==エピソード等==
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ミノタウルスとは、ギリシャ神話に登場する迷宮(ラビュリントス)に閉じ込められた牛頭の怪物のこと(→[[Wikipedia:ja:ミーノータウロス]])。日本ではギリシャ語風に「ミノタウロス」と呼ばれることも多いが、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]では同じくギリシャ神話に登場する[[ケンタウルス]]とともに、ラテン語風に訳すことになっている。[[迷宮のミノタウルス/Labyrinth Minotaur]]や[[スコフォスの迷宮守り/Skophos Maze-Warden]]など、原典の伝説をモチーフにしたカードも登場している。
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[[ハールーン・ミノタウルス/Hurloon Minotaur]]は、ルールブックに登場するなどある種マスコット的な扱いを受けており(一説によると[[Richard Garfield]]博士のお気に入りだったとか)、そこからカルト的なミノタウルスファンが生まれたと言われる。
 
[[ハールーン・ミノタウルス/Hurloon Minotaur]]は、ルールブックに登場するなどある種マスコット的な扱いを受けており(一説によると[[Richard Garfield]]博士のお気に入りだったとか)、そこからカルト的なミノタウルスファンが生まれたと言われる。
*それに応えるかのように、[[ホームランド]]ではテーマの一つとして大量のミノタウルスおよび[[部族カード]]が追加されたが、残念ながらその多くが強力とは言い難いものであった。
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*また、そのためかクリーチャー・カード以外でもミノタウルスの姿が描かれたカードは多い<ref>
*また、そのためかクリーチャー・カード以外でもミノタウルスの姿が描かれたカードは多い。→[http://www.wizards.com/magic/magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/arcana/217 Sympathy for the Minotaur Part1],[http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/arcana/436 Part2],[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/arcana/1274 Part3]
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[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/sympathy-minotaur-2009-06-23 Sympathy for the Minotaur](Feature [[2009年]]6月23日 [[Tom Jenkot]]著)</ref><ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/sympathy-minotaur-part-2-2010-04-26 Sympathy for the Minotaur, Part2](Feature [[2010年]]4月26日 Tom Jenkot著)</ref><ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/sympathy-minotaur-part-3-2013-07-11 Sympathy for the Minotaur, Part3](Feature [[2013年]]7月11日 Tom Jenkot著)</ref>。[[Monkey Monkey Monkey]]の{{Gatherer|id=74233|イラスト}}左にも1体描かれている。
  
元はギリシア神話に登場する、ミノス王によって迷宮(ラビュリントス)に閉じ込められた牛頭の怪物のこと(→[[Wikipedia:ja:ミーノータウロス]])。日本ではギリシア語風に「ミノタウロス」と呼ばれる事も多いが、[[MTG]]では同じくギリシア神話に登場する[[ケンタウルス]]と共に、ラテン語風に訳す事になっている。
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==ストーリー==
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ミノタウルスは人型種族の一つ。多くは[[雄牛|牛]]の頭部と[[人間/Human]]に似た筋骨隆々の体を持つ。性格は粗野な傾向にあるが、他の人型種族と共生しているものから怪物視されるものまで、その程度は様々。
  
==[[次元/Plane]]ごとの特徴==
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詳細は[[ミノタウルス/Minotaur]]を参照。
;[[ドミナリア/Dominaria]]
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:[[ハールーン/Hurloon]][[タールルーム/Talruum]]に生息することが知られる(特に後者は[[ターンガース/Tahngarth]]の故郷として有名)であるが、[[ファイレクシア/Phyrexia]]の[[インベイジョン|ドミナリア侵略]]によってどちらもほぼ壊滅してしまったらしい([[ミノタウルスの探検者/Minotaur Explorer]]の[[フレイバー・テキスト]])。
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*背景設定上ミノタウルスである[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]には、[[サンドルー/Sandruu]][[アングラス/Angrath]]がいる。
;[[ウルグローサ/Ulgrotha]]
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:[[Koskun Mountains]](コスカン山脈)に[[アナーバ/Anaba]]族が棲む。
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==脚注==
;[[ラヴニカ/Ravnica]]
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<references />
:彼らのほとんどは文明社会の中で体力をもてあましており、[[ボロス軍/Boros Legion]]に入って合法的に暴れるか、さもなくば[[グルール一族/The Gruul Clans]]や[[門なし/Gateless]]となって非合法に暴れている。
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;[[テーロス/Theros]]
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:テーロスにおけるミノタウルスは野卑で粗暴な蛮人である。
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:彼らは暴力と肉(人肉食をする)にしか興味が無く、他の人型種族を殺してない時は互いに殺しあっている。文明品や言語文化は存在せず、原始的な言葉しか持たない。
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:アクロスやパーフォロスの高山の洞穴に住居を持ち、その中は獣や他の人型種族の骨が転がっている。沼地に頻繁に行くものはその隠れ家と毛を泥炭で黒く染めている。
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==参考==
 
==参考==
 
*{{WHISPER検索/サブタイプ|Minotaur|ミノタウルス(Minotaur)}}
 
*{{WHISPER検索/サブタイプ|Minotaur|ミノタウルス(Minotaur)}}
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*{{WHISPER検索/カードテキスト|{Minotaur}|ミノタウルス(Minotaur)}}
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*[[大群との戦い]]
 
*[[クリーチャー・タイプ解説]]
 
*[[クリーチャー・タイプ解説]]
  
 
[[Category:クリーチャー・タイプ|みのたうるす]]
 
[[Category:クリーチャー・タイプ|みのたうるす]]
 
 
__NOTOC__
 
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2024年6月27日 (木) 06:52時点における最新版

ミノタウルス/Minotaurは、クリーチャー・タイプの1つ。牛頭の人型種族。


Hurloon Minotaur / ハールーン・ミノタウルス (1)(赤)(赤)
クリーチャー — ミノタウルス(Minotaur)

2/3


Tahngarth, Talruum Hero / タールルームの勇士ターンガース (3)(赤)(赤)
伝説のクリーチャー — ミノタウルス(Minotaur) 戦士(Warrior)

警戒
(1)(赤),(T):クリーチャー1体を対象とする。タールルームの勇士ターンガースは、自身のパワーに等しい点数のダメージをそれに与える。そのクリーチャーは、そのパワーに等しい点数のダメージをタールルームの勇士ターンガースに与える。

4/4


Boros Reckoner / ボロスの反攻者 (赤/白)(赤/白)(赤/白)
クリーチャー — ミノタウルス(Minotaur) ウィザード(Wizard)

ボロスの反攻者にダメージが与えられるたび、クリーチャー1体かプレイヤー1人かプレインズウォーカー1体を対象とする。ボロスの反攻者はそれに、その点数に等しい点数のダメージを与える。
(赤/白):ターン終了時まで、ボロスの反攻者は先制攻撃を得る。

3/3

初出はリミテッド・エディションハールーン・ミノタウルス/Hurloon Minotaurホームランドではテーマの一つとして大量のミノタウルスおよびタイプ的カードが追加されたが、残念ながらその多くが強力とは言いがたいものであった。その後オデッセイミノタウルスの探検者/Minotaur Explorer以降、新種の登場が途絶えていた時期があったが、ラヴニカ:ギルドの都オルドルーンの猛士/Ordruun Commandoが登場し、その後のエキスパンションにもたびたび登場している。ギリシャ神話をモチーフとしたテーロス・ブロックにも数多く登場し、ホームランド以来となるロードなどのタイプ的カードも追加された。

ゲームでの特徴

や赤を含む多色のカードが多いが、多色を含めればすべてのに存在する。ラヴニカへの回帰ブロックではボロス軍/Boros Legionに所属し赤白が多い。テーロス・ブロックおよびアモンケット・ブロックではに割り当てられている。

  • なぜか、赤の対抗色であるのマナを能力に使用したり参照するものは複数存在するが、友好色であるを用いるものは少ない。

マナ・コストが3~5マナP/Tが2/2~4/4前後の中型クリーチャーが大半、能力速攻先制攻撃を持つものが多い。

タイプ的カードは、ロードAnaba Spirit Crafter怒血のシャーマン/Rageblood Shamanクラグマの戦呼び/Kragma Warcaller悪魔の皮の石化使い/Felhide Petrifier蓋世の英雄、ネヘブ/Neheb, the Worthy、一時強化Anaba Ancestor、ミノタウルスを直接戦場に出せるDidgeridoo死呻きの鬨の声/Deathbellow War Cryコストを減少する憤怒売り/Ragemonger、トークン生成と強化を行うハールーンの将軍、セスロン/Sethron, Hurloon Generalがある。

ミノタウルス・トークン生成するカードに双角の連続襲撃/Flurry of Hornsハールーンの将軍、セスロン/Sethron, Hurloon Generalがある。どちらも赤の2/3を生成する。

伝説のミノタウルスはUnfinity現在10体存在する(「伝説の(Legendary)・ミノタウルス(Minotaur)」でWHISPER検索)。

エピソード等

ミノタウルスとは、ギリシャ神話に登場する迷宮(ラビュリントス)に閉じ込められた牛頭の怪物のこと(→Wikipedia:ja:ミーノータウロス)。日本ではギリシャ語風に「ミノタウロス」と呼ばれることも多いが、マジックでは同じくギリシャ神話に登場するケンタウルスとともに、ラテン語風に訳すことになっている。迷宮のミノタウルス/Labyrinth Minotaurスコフォスの迷宮守り/Skophos Maze-Wardenなど、原典の伝説をモチーフにしたカードも登場している。

ハールーン・ミノタウルス/Hurloon Minotaurは、ルールブックに登場するなどある種マスコット的な扱いを受けており(一説によるとRichard Garfield博士のお気に入りだったとか)、そこからカルト的なミノタウルスファンが生まれたと言われる。

  • また、そのためかクリーチャー・カード以外でもミノタウルスの姿が描かれたカードは多い[2][3][4]Monkey Monkey Monkeyイラスト左にも1体描かれている。

ストーリー

ミノタウルスは人型種族の一つ。多くはの頭部と人間/Humanに似た筋骨隆々の体を持つ。性格は粗野な傾向にあるが、他の人型種族と共生しているものから怪物視されるものまで、その程度は様々。

詳細はミノタウルス/Minotaurを参照。

脚注

  1. Twelve Labors/十二の難題(Feature 2014年1月20日 Ken Nagle著)
  2. Sympathy for the Minotaur(Feature 2009年6月23日 Tom Jenkot著)
  3. Sympathy for the Minotaur, Part2(Feature 2010年4月26日 Tom Jenkot著)
  4. Sympathy for the Minotaur, Part3(Feature 2013年7月11日 Tom Jenkot著)

参考

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