アーカム・ダグソン/Arcum Dagsson
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*[[対戦相手]]のアーティファクト・クリーチャーを指定できる点も忘れてはならない。これにより、対戦相手が出した[[ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus]]を除去することができ、かつ対戦相手がそれを再度出すことはできなくなっている。 | *[[対戦相手]]のアーティファクト・クリーチャーを指定できる点も忘れてはならない。これにより、対戦相手が出した[[ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus]]を除去することができ、かつ対戦相手がそれを再度出すことはできなくなっている。 | ||
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2009年2月28日 (土) 22:48時点における版
伝説のクリーチャー — 人間(Human) 工匠(Artificer)
(T):アーティファクト・クリーチャー1体を対象とする。それのコントローラーはそれを生け贄に捧げる。そのプレイヤーは「自分のライブラリーからクリーチャーでないアーティファクト・カードを1枚探し、それを戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい。
2/2解説
修繕/Tinkerに似た起動型能力をもつクリーチャー。 アーティファクト・クリーチャーをクリーチャーでないアーティファクトに作り変えるかのような能力。
自身が4マナとやや重いが、複数回使うことができるので、エンジンとしては面白いといえるだろう。 マイアの苦役者/Myr Servitorやペンタバス/Pentavusなど使いまわせるアーティファクト・クリーチャーをエサにしたいところ。
修繕や作り直し/Reshapeなどと違ってアーティファクト・クリーチャーをサーチしてこれないが、クリーチャーではない重くて強力なアーティファクトは多く、その点は特に問題ではない。ただし、クリーチャーであるための弱点(除去されやすく、出したターンに能力を使うのが難しい)ゆえに、エターナルで活躍するうえで少々難があるだろうか。
- 彫り込み鋼/Sculpting Steelを引っ張ってくると、場に存在するアーティファクトならば(アーティファクト・クリーチャーでも)彫り込み鋼でコピーして増やすことが可能。
- 対戦相手のアーティファクト・クリーチャーを指定できる点も忘れてはならない。これにより、対戦相手が出したダークスティールの巨像/Darksteel Colossusを除去することができ、かつ対戦相手がそれを再度出すことはできなくなっている。
- また、クリーチャーであるアーティファクトしか入っていないデッキに対しては、純粋に除去として働く。ミシュラの工廠/Mishra's Factoryなどへの牽制にもなるだろう。アシュノッドの人体改造器/Ashnod's Transmograntやマイコシンスの格子/Mycosynth Latticeともうまく組み合う。
ストーリー
解説
ソルデヴの機械技師、アーカム・ダグソン/Arcum Dagsson, Soldevi machinistは、氷河期末期から”雪解けの時”/The Thawに活躍したソルデヴの機械技師。
小柄で、小奇麗な人間男性。白髪混じりの髪を生やすが、生え際は後退して骨ばって出っ張った額を露にしている。その目つきは知性に輝き、常に詮索するような視線を投げかけている。身体にピッタリとした、赤っぽい色の厚手のローブを着ている。20余年後の姿はこちら。
優秀な機械技師として数々の発明品を開発している。発明品にはソリや笛、鯨骨の滑空機/Whalebone Gliderなどがある。中でも彼の発明したweather prediction device(天候予想装置)は寒冷化し続ける気候を正確に予報している。小説の描写からするとかなり大型な機械で、アーカムの風見/Arcum's Weathervaneとは異なる装置のようだ。
経歴
氷河期末期、彼の率いる機械技師たちは、クロヴ/Krovにあるグスタ・エバスドッター/Gustha Ebbasdotterの学院で働いている。リム=ドゥール/Lim-Dul軍との戦いでも、キイェルドー/Kjeldor・バルデュヴィア/Balduvia同盟軍に機械技師部隊を従えて参加している。その際、ソルデヴ製のゴーレムを実戦配備している。
キイェルドーの戦い/The Battle of Kjeldorから20年後の”雪解けの時”には、ソルデヴの機械技師の長(Master of the Soldevi machinists)となり、市の代表者を務めている。この頃はソルデヴ製の蒸気獣と呼ばれる歩行機械を乗り物としている。
彼の統治により、ソルデヴは同時代の他の都市と比較にならないほどの繁栄を築いている。順風満帆の人生に見えたが、ソルデヴの地下に潜んでいた機械崇拝者集団に修復されたファイレクシアの機械生物がソルデヴを1日にして廃墟としてしまった(2954AR)。
ソルデヴ崩壊後、ロノム氷河/Ronom Glacierに眠っていた機械生物を目覚めさせ軍団を編成したハイダー/Heidarの調査へと老アーカムは赴く。 工学に傾倒しソルデヴを崩壊させてしまった後悔の念が、アーカムをファイレクシア/Phyrexia機械軍団阻止の使命へと駆り立てる。
2956AR、ソルデヴの崩壊から2年後、心臓発作で他界する。
登場
関連カード
- アーカム・ダグソン/Arcum Dagsson
- Arcum's Sleigh
- アーカムの風見/Arcum's Weathervane
- Arcum's Whistle
- Soldevi Machinist
- 鯨骨の滑空機/Whalebone Glider
登場作品
- The Eternal Ice(小説)
- The Shattered Alliance(小説)
- ロノム氷河の恐怖/The Horror at Ronom Glacier(短編。こちらで公開中。邦訳版はこちら)
訳語
「Arcum Dagsson, Soldevi machinist」は第5版のフレイバー・テキストで、初めて「ソルデヴィの機械魔術師、アーカム・ダグスン」と訳され、第9版でも同様の訳語が充てられた。 コールドスナップでは、本人がカード化され改めて「アーカム・ダグソン」と翻訳された。同時に、コールドスナップのテーマデッキにおいて、アイスエイジの鯨骨の滑空機/Whalebone Gliderが日本語化された際、「ソルデヴィの機械技師、アーカム・ダグソン」と変更されている。「machinist」はカード名として「機械技師」と訳された先例はある。誤訳ではないが魔法的なフレイバーの無い訳語となってしまった。 しかし、第10版のフレイバー・テキストにおいて「ソルデヴィの機械魔術師、アーカム・ダグスン」と第9版以前の訳語に戻されている。