クアール/Coeurl
白の定番、おとりの達人/Master Decoyの亜種であるタッパー。ただしクリーチャー・エンチャントはタップさせられない。
起動コストも原型のおとりの達人より重いが、代わりに標準的なパワーを持っている。序盤は普通に戦力として使い、中盤以降はタッパーとして大型クリーチャーを封じ続けるのが基本的な役割。
リミテッドでは、2マナのジョブ選択つき装備品にすら相討ちを取られるサイズゆえ戦闘に参加させづらく、起動コストの重さもあいまって活用が難しい。召喚獣を止められない点はそれほど厳しいデメリットでもないが、戦闘に不向きなクリーチャーでありながらタッパーとしてすら機能しない可能性をはらむということで評価は落ちる。特定のアーキタイプと噛み合うわけでもないため、どの色の組み合わせにおいても積極的に採用する理由は薄い。
とはいえリミテッドはクリーチャーの戦闘が主軸のフォーマットなので、ゲーム終盤に定着してくれれば一応の活躍は期待できる。装備品が多いFINAL FANTASY環境において、相手の「一体に装備を集中させて一点突破を狙う」動きを妨害できるのは無意味ではない。そのため、長期戦になりそうなマッチアップにおいてサイドボードから投入するのが主になるだろう。なお、レアのSeeDの傭兵、スコール/Squall, SeeD Mercenaryや神話レアのシーンドライブ、ライトニング/Lightning, Army of Oneなど、白絡みの強力なサボタージュ能力つき高レアリティクリーチャーも存在するので、手元のカードプールによっては能力を攻撃的に使う余地もある。
ストーリー
[編集]クアール/Coeurlはファイナルファンタジーシリーズ(FF)の大半の作品に登場に登場している定番モンスター。作品によって「クァール」とも。角の有無や耳の大きさ、色の違いなどはあるものの、長いヒゲ(鞭髭)の生えた豹という容姿でほぼ一貫している。
登場作品のほぼすべてで「ブラスター」が得意技として設定されている。効果は作品によって多少異なるが、麻痺や石化、即死といった行動不能系の状態異常を与える技であることがほとんど。タッパーとなったのもこの技からの連想だろう。
カードとしての出典(カード左下に記載の略号)は『FFXV』。獰猛な獣といった風格(イラスト)。FFXVでは即死攻撃こそ持っているもののブラスターは使わない。フレイバー語になっていないのもそのためだろう。上位種「エルダークアール」の強靭な鞭髭は最高級の釣具の材料になるらしく、高値で取引される。
初出はFFIIで、青みがかった色をしている。こちらでの姿はエンカウント/Random Encounterにて描かれている(イラスト)。
オンラインゲームFFXIやFFXIVでは敵モンスター(名前は「クァール」表記)として登場するだけでなく「クァールの肉」が手に入り、クァールのソテーやクァールサンド(FFXI)、クァールのワインソテー(FFXIV)へと調理できる。
さらにFFXIVでは、騎乗可能な「マウント」も入手できる(『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア コレクターズエディション』の特典。同じく特典マウントとしてでぶチョコボも付属)。
由来
[編集]元をたどれば、A・E・ヴァン・ヴォークトの短編小説『黒い破壊者/Black Destroyer』(1939年)および長編小説『宇宙船ビーグル号の冒険/The Voyage of the Space Beagle』(1950年)などに登場する同名の生物Coeurlに行きつく(Wikipedia:ja:クァール)。Coeurlは訳者によって「クァール/ケアル/キアル」と訳される。
- 第一にケアルという怪物の魅力である。なにしろ、肩から太い触手を生やした大型の猫に似た生物だ。たくましさとしなやかさ、恐ろしさと美しさを兼ねそなえた「見た目のかっこよさ」に加え、高度の知性と電流電波を自在にあやつる能力をそなえているのだから、これだけでもSF史上屈指のモンスターである。[1]それまでのおどろおどろしさだけが売り物だったモンスター小説のレベルを、はるかにひき離していた[1]と絶賛されるほど。高千穂遙が小説『ダーティペア』にクァールを(出典を明記し)登場させるなど、多くの作家・作品に影響を与えた。
- 元ネタを同じくするディスプレイサー・ビースト/Displacer Beastがダンジョンズ&ドラゴンズに登場する事も無関係ではないだろう(初期のファイナルファンタジーはD&Dに強く影響を受けている。FFI#モンスターも参照)。
- FFシリーズの回復魔法/Restoration Magicに「ケアル/Cure」があるが、こちらのネーミングは偶然のものなのかは不明。
参考
[編集]- ↑ 1.0 1.1 : A・E・ヴァン・ヴォークト『宇宙船ビーグル号の冒険』解説(全文) (Web東京創元社マガジン 2017年07月27日 中村融著)