Bureaucracy
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Bureaucracy (3)(青)(青)
エンチャント
エンチャント
マジック・ザ・ギャザリング・トレーディング・カード・ゲームの参加者(以下「プレイヤー」とする)は、リチャードの手順に関するルールのサブセクション3.1(4)に準じて、各アップキープの開始時に、すでに加えられている一連のアクション(以下「アクション・キュー」とする)を、加えられた順序に従って行う。その後新たなアクションをアクション・キューの最後に追加する。すべてのアクションは単純に体を用いる動作で、プレイヤーが椅子に座ったまま行うことができ、前述のプレイヤーの健康や安全を損なう恐れのないものでなければいけない。
プレイヤー1人が、定められたすべてのアクションを正しい順序で行えなかった場合、Bureaucracyを生け贄に捧げ、前述のプレイヤーは自分の手に持っているすべてのカード(以下「手札」とする)を捨てる。
Bureaucracy(お役所仕事)の名の通り、かなりまわりくどく書いてある。このカードの効果は以下の通り。案外やることは単純。要は記憶しりとりである。
- Bureaucracyが戦場に出てから最初にアップキープ開始時を迎えたプレイヤーは、好きな「アクション」を行う。
- 次にアップキープ開始時を迎えたプレイヤーは、『前のプレイヤーがやったすべての「アクション」を同じ順序で行い、最後に好きな「アクション」を行う(追加する)』
- 以後アップキープ開始時になるたび、そのターンのプレイヤーが上の『』の内容を行う。 「アクション」ができなかったり、その順番を間違えたりした時点で終了。 Bureaucracyを生け贄に捧げ、そのプレイヤーは手札をすべて捨てる。
手札を捨てる効果は確かに強力なことには違いないのだが、元が5マナで、さらにそこから何ターンか時間がたってからの誘発となると使いにくい。
- 「アクション」は座ったままでもできる安全なものでなくてはならず(手を叩くとか、耳を引っ張るとか)、他プレイヤーの同意を得られるアクションでなければならない。同じアクションを何度使ってもよい。
- セクハラ行為は自主規制を。スポーツマンシップに則っていない行為(他人のプライバシーの勝手な公開や、他人のデッキを放り投げたりなど)に関してはジャッジは不正と判断することができる。
- 「アクション」は特定の言葉を喋ることでもよい。Censorshipとコンボすることもできる。「ジャッジ」等と喋らせてもいいが、ジャッジ側はそれでイライラした場合に不正行為とみなすことができるので注意。そんな大会があるかどうかは別として。
- 「手札」という言葉が「手に持っているカード」と定義されているので、ひょっとしたら手に持ってさえいなければ捨てなくても良いかもしれない。テーブルに伏せておくとか、口にくわえるとか。
- 終了する前にこのエンチャントが破壊されたのならば、以降続ける必要は無い。
- お役所仕事の成果で現在オラクルテキストの文字数706文字でぶっちぎりトップ。
- イラストには赤いテープが散見されるが、これは、公の文書を束ねる赤い紐のことを俗に英語で"red tape"(レッドテープ)と呼ぶことに由来している。ただ、やはりお役所仕事だからか、アングルードにありがちな変形枠は採用されていない。当然、読みにくいことこの上ない。Greater Morphlingのように拡大枠を使った方が良かったかも知れない。
- テキストの「リチャードの手順に関するルール」(Richard's Rule of Order)とは、国際的に会議進行の規範とされている"Robert's Rule of Order"(ロバート議事法)のパロディ。