不吉な海/Ominous Seas
提供:MTG Wiki
エンチャント
あなたがカードを1枚引くたび、不吉な海の上に予兆(foreshadow)カウンターを1個置く。
不吉な海から予兆カウンターを8個取り除く:青の8/8のクラーケン(Kraken)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
サイクリング(2)((2),このカードを捨てる:カードを1枚引く。)
カードを8枚引くごとに8/8のクラーケン・トークンが現れるエンチャント。似た挙動のカードとして雄鹿の蹄の跡/Hoofprints of the Stagがあるが、より大味かつシンプルになっている。
2マナかけた後は放っておくだけで8/8を生み出すコスト・パフォーマンスは抜群だが、当然ながらかなりの時間を要求してくる。まさか8ターン待つわけにはいかないが、青である以上、その気になれば加速方法はいくらでも確保できる。 安堵の再会/Cathartic Reunionのようなルーターはマナに対してドロー枚数が多く、達成を早めやすい。
使い捨てではなくゲームの長引き方次第で2体目以降のクラーケンも呼べること、生成するタイミングは自由なので対戦相手の終了ステップに起動して隙をなくせるといった点も良好。そして何より、サイクリング持ちなのでこういったカードの最大の弱点である腐りやすさを解消しており、複数枚引いてしまっても予兆カウンターを増やすために利用できる。
- 野生語りの帰還/Return of the Wildspeakerで8枚引いて即座に二体目を呼び出すプチコンボが可能。
スタンダードでは型破りな協力/Improbable Allianceの後継としてサイクリングデッキに採用されることがある。サイクリングに加えてヴァラクートの覚醒/Valakut Awakeningや海門修復/Sea Gate Restorationを駆使することで予兆カウンターを稼ぐことができ、トークンのサイズが大きいため踏み穴のクレーター/Footfall Craterによるトランプル付与を活かすことができるが、機能し始めるまでが遅く、2マナというサイクリングコストも比較的大きく、巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス/Vorinclex, Monstrous Raiderを出されると繁栄の狐/Flourishing Foxともども機能不全を起こしてしまうのが難点。
リミテッドでは出せる最大回数が少なくなるが、持て余すリスクの小さいフィニッシャーとして一定の評価を与えられるだろう。サイクリングを多めに採用したりして回数を稼ぎやすいデッキだとなおよい。
[編集] 参考
- 『イコリア:巨獣の棲処』と『統率者(2020年版)』のトークン(Daily MTG 2020年4月9日)
- カード個別評価:イコリア:巨獣の棲処 - アンコモン