電光吠えのドラゴン/Sparktongue Dragon

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
(ページの作成:「{{#card:Sparktongue Dragon}} {{未評価|基本セット2019}} ==参考== *カード個別評価:基本セット2019 - コモン」)
 
1行: 1行:
 
{{#card:Sparktongue Dragon}}
 
{{#card:Sparktongue Dragon}}
  
{{未評価|基本セット2019}}
+
追加で[[マナ]]を[[支払う]]と[[稲妻/Lightning Bolt]]を呼び起こす、[[中堅クリーチャー|中型]]の[[ドラゴン]]。
 +
 
 +
5[[マナ]]3/3と[[マナ・コスト]]に対しやや控え目の[[サイズ]]。[[アドバンテージ]]を取り得る[[ETB]][[能力]]を内蔵しているものの、計8マナかかることから[[構築]]水準とは言い難い性能。
 +
 
 +
翻って、[[リミテッド]]では手に入りやすい中型[[フライヤー]]であり、終盤に[[引く|引いて]]きた際には[[除去]]も兼ねるなかなかの性能。5マナと8マナの[[マナ・コスト]]を使い分けられることで、マナを伸ばす戦略へ理由付けにも一役買う。とはいえ[[タフネス]]の低さから敵の航空戦力とぶつかったときの脆さは少し気になるか。[[火の血脈、サルカン/Sarkhan, Fireblood]]や[[吐炎/Spit Flame]]といったドラゴン[[シナジー]]を持つカードを[[ピック]]できたなら、是非併せて採用してみたい。
 +
 
 +
==ルール==
 +
*2番目の能力は、[[戦場に出る|戦場に出た]]時に[[誘発]]する[[誘発型能力]]と、それによって生成される[[再帰誘発型能力]]で構成されている。
 +
*マナが支払われた後、ダメージが与えられる前のタイミングで、[[プレイヤー]]は[[呪文]]を[[唱える|唱え]]たり能力を[[起動]]したりできる。
 +
 
 +
==開発秘話==
 +
[[基本セット2019]]を開発するにあたって、[[リミテッド]]で[[サルカン・ヴォル/Sarkhan Vol (ストーリー)|サルカン・ヴォル/Sarkhan Vol]]とドラゴンの繋がりを取り入れてドラゴン[[部族 (俗称)|部族]]デッキが組めるよう、ドラゴン・カードの[[開封比]]を高めるべく[[コモン]]のドラゴンを収録する必要があった。
 +
 
 +
[[再録]]を除いて最初からコモンとして作られたドラゴンには[[ドラゴンの雛/Dragon Hatchling]]、[[稲妻の金切り魔/Lightning Shrieker]]が既に存在しており、それらの再録も検討された。しかし0/1のドラゴンの雛は[[ドラゴンの卵/Dragon Egg]]で生成される2/2[[トークン]]との間に認識的なズレを生じさせてしまい、稲妻の金切り魔は[[切り直す|シャッフル]]が多くなるという問題を抱えていた。これらを踏まえ、新たに3枚目のコモンのドラゴンをデザインする運びとなった。
 +
 
 +
強大で派手なイメージを持つドラゴンをコモンカードに仕上げるにあたり、「ドラゴンらしさ」と「コモンらしさ」の板挟みとなり、たびたび[[P/T]]や能力が書き換えられるなど調整は難航した。最後まで全員が納得する完璧なものは見つけられず、最終的に完成したカードは従来の赤のコモン枠に存在し得ない、コモンらしくないものとなったが、疑似[[キッカー]]能力で火を噴くシンプルにドラゴンらしさを表現するカードとして仕上がった。<ref>[https://mtg-jp.com/reading/pd/0030861/ Mファイル『基本セット2019』編・赤緑・多色・アーティファクト](Play Design 2018年7月20日)</ref>
 +
 
 +
*単なる大型フライヤーはコモン枠では強力すぎ、[[アンコモン]]に[[火山のドラゴン/Volcanic Dragon]]が存在していた。[[小型クリーチャー|小型]]のドラゴンを取り扱うカードには[[トップダウン・デザイン]]のドラゴンの卵の存在があった。これらの中間的な立ち位置を探るのは困難を極めたことが伺える。
  
 
==参考==
 
==参考==
 +
<references />
 
*[[カード個別評価:基本セット2019]] - [[コモン]]
 
*[[カード個別評価:基本セット2019]] - [[コモン]]

2018年8月7日 (火) 02:44時点における版


Sparktongue Dragon / 電光吠えのドラゴン (3)(赤)(赤)
クリーチャー — ドラゴン(Dragon)

飛行
電光吠えのドラゴンが戦場に出たとき、あなたは(2)(赤)を支払ってもよい。そうしたとき、クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。これはそれに3点のダメージを与える。

3/3

追加でマナ支払う稲妻/Lightning Boltを呼び起こす、中型ドラゴン

5マナ3/3とマナ・コストに対しやや控え目のサイズアドバンテージを取り得るETB能力を内蔵しているものの、計8マナかかることから構築水準とは言い難い性能。

翻って、リミテッドでは手に入りやすい中型フライヤーであり、終盤に引いてきた際には除去も兼ねるなかなかの性能。5マナと8マナのマナ・コストを使い分けられることで、マナを伸ばす戦略へ理由付けにも一役買う。とはいえタフネスの低さから敵の航空戦力とぶつかったときの脆さは少し気になるか。火の血脈、サルカン/Sarkhan, Fireblood吐炎/Spit Flameといったドラゴンシナジーを持つカードをピックできたなら、是非併せて採用してみたい。

ルール

開発秘話

基本セット2019を開発するにあたって、リミテッドサルカン・ヴォル/Sarkhan Volとドラゴンの繋がりを取り入れてドラゴン部族デッキが組めるよう、ドラゴン・カードの開封比を高めるべくコモンのドラゴンを収録する必要があった。

再録を除いて最初からコモンとして作られたドラゴンにはドラゴンの雛/Dragon Hatchling稲妻の金切り魔/Lightning Shriekerが既に存在しており、それらの再録も検討された。しかし0/1のドラゴンの雛はドラゴンの卵/Dragon Eggで生成される2/2トークンとの間に認識的なズレを生じさせてしまい、稲妻の金切り魔はシャッフルが多くなるという問題を抱えていた。これらを踏まえ、新たに3枚目のコモンのドラゴンをデザインする運びとなった。

強大で派手なイメージを持つドラゴンをコモンカードに仕上げるにあたり、「ドラゴンらしさ」と「コモンらしさ」の板挟みとなり、たびたびP/Tや能力が書き換えられるなど調整は難航した。最後まで全員が納得する完璧なものは見つけられず、最終的に完成したカードは従来の赤のコモン枠に存在し得ない、コモンらしくないものとなったが、疑似キッカー能力で火を噴くシンプルにドラゴンらしさを表現するカードとして仕上がった。[1]

参考

  1. Mファイル『基本セット2019』編・赤緑・多色・アーティファクト(Play Design 2018年7月20日)
QR Code.gif