象牙の塔/Ivory Tower
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逆黒の万力/Black Viseとも言える、手札の枚数に応じてライフを回復するアーティファクト。
手札を溜めるコントロールデッキで使うとライフがどんどん上がっていく。スライなどの速攻デッキでは、20点のライフを削ることを基準にしているので、対処できなければまさしくお手上げ状態になる。
黒に多いライフをリソースとするドローソースとは互いに強いシナジーを持ち、特にネクロポーテンス/Necropotenceとの相性は抜群。ズアーの宝珠/Zuran Orbとともに、当時のネクロディスクの強さを支えた。
- 世界選手権94の準優勝者であるBertrand Lestreeは、優勝したZak Dolanの宝石箱に勝てなかった理由として象牙の塔とLibrary of Alexandriaの組み合わせを挙げていたとのこと[1]。
- 亜種として象牙の鶴の根付/Ivory Crane Netsukeやヴェンセールの日誌/Venser's Journalがある。
- From the Vault:Relicsに新規イラストで収録された。
- かつてのWotC社には開発部の打ち合わせがいくつも行われる特定の部屋があり、象牙の塔/Ivory Towerというあだ名が付けられていた[1]。
禁止指定
スタンダードでは1995年1月10日の制定当初より制限カードであり、1997年1月1日からは禁止カードに指定。1997年7月1日よりエクステンデッドでも禁止カードに指定された。1994年5月2日よりタイプ1(現ヴィンテージ)で制限カードに指定されていたが、1999年10月1日に制限解除される。
- 実は黒の万力よりもスタンダードでの制限カード指定が1年も早い。黎明期においてはライフ回復が重視されていた証左とも言える。
- 第5版では「スタンダードで禁止になったカードは除外する」という理由で収録されなかった(Taming the Flames(Duelist誌17号の記事))。
ストーリー
象牙の塔/Ivory Towerはテリシア/Terisiareのテリシア市/Terisia Cityに建てられた(イラスト、イラスト)。最高機構長/The Archimandriteの下、兄弟戦争/Brothers' War時代にはウルザ/Urzaとミシュラ/Mishraのどちらにも属さない「第三の道/The Third Path」勢力の本拠地となった。
- 登場作品
- Blood and Sand(コミック。Urza-Mishra War on the World of MAGIC: the Gathering Vol.2)
- The Brothers' War(小説)
象牙の塔の住人たちは、何にも増して学識を重んじ、知識のために力を犠牲にする者に褒美を与える。
- 一般的には象牙の塔は「俗世間を離れて静かに芸術を楽しむ境地。あるいは、学者の現実離れした学究生活や閉鎖的な研究室」を意味する。
参考
- ↑ 1.0 1.1 Drive to Work #791 – Antiquities, Part 2(ポッドキャスト 2020年11月13日)
- The Top 50 Artifacts of All Time第27位(WotC、文:Zvi Mowshowitz、英語)
- カード個別評価:アンティキティー - アンコモン3
- カード個別評価:第4版 - レア
- カード個別評価:リバイズド・エディション - レア
- カード個別評価:Vintage Masters - アンコモン
- カード個別評価:Masters Edition - レア
- カード個別評価:兄弟戦争旧枠版アーティファクト - アンコモン
- From the Vault:Relics