全希望の消滅/Extinguish All Hope
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コントロールデッキの防御手段としては6マナと重く、またクリーチャー・エンチャントを除去できないため確実性に欠ける面がある。しかし黒の全体除去はそれ自体が貴重であり、白を含まない黒系コントロールでは採用を検討できるカード。
また、クリーチャー・エンチャントを多用するデッキで自軍を巻き込まない一方的な全体除去として使うことも考えられる。黒には責め苦の伝令/Herald of Tormentなど優秀なクリーチャー・エンチャントが多いのも追い風。
- 黒のマナに関連する3柱の神(フィナックス/Phenax・エレボス/Erebos・ファリカ/Pharika)が並ぶ迫力ある初出版イラストも特徴の一つ。
- 解放された騒音/Cacophony UnleashedはETBで同じ効果を発揮する。
開発秘話
このカードが作られたのはテーロスの開発中だが、デザイナーのMark Rosewaterはテーロスではなく、神々と定命の者の戦争が起きるニクスへの旅での収録を意図していた。出発点は神の怒り/Wrath of Godを捩った「神々の怒り/Wrath of the Gods」というカード名で、神の怒りがすべてのクリーチャーを破壊する白のソーサリーであるのに対し、こちらは神々の創造物であるクリーチャー・エンチャントを除く全クリーチャーを破壊する白のソーサリーになった。
その後、このカードは当初の予定通りニクスへの旅のファイルに入れられたが、神々の軍勢で白の全体除去である宿命的報復/Fated Retributionが登場することになっていたため、色は黒に変更され、カード名も新しいものが与えられた[1][2]。
脚注
- ↑ Journey to the Center of the Set, Part 1/セット中央への旅 その1(Making Magic 2014年4月21日 Mark Rosewater著)
- ↑ My Journey(Internet Archive)/私の旅(Daily MTG、Feature Article、2014年4月17日、文:Ethan Fleischer、訳:米村薫)