上位種
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上位種とは、別のカードと比較して、似たような性質を持ちつつ性能が大きくなったようなカードを指す俗語。また、これに対して小型のものを「下位種」と呼ぶ。
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解説
クリーチャー — ドレイク(Drake)
飛行(このクリーチャーは飛行や到達を持たないクリーチャーによってはブロックされない。)
トゲ尾の雛を生け贄に捧げる:呪文1つを対象とし、それをそれのコントローラーが(1)を支払わないかぎり、打ち消す。
クリーチャー — ドレイク(Drake)
飛行
トゲ尾の仔ドレイクを生け贄に捧げる:呪文1つを対象とし、それをそれのコントローラーが(2)を支払わないかぎり、打ち消す。
クリーチャー — ドレイク(Drake)
飛行
トゲ尾のドレイクを生け贄に捧げる:呪文1つを対象とし、それをそれのコントローラーが(3)を支払わないかぎり、打ち消す。
一般に、別のあるカードよりもマナ・コストが大きくなることで、能力の効果や、P/Tなどが大きくなるものを指す。主にクリーチャーに対して用いる。
ルール上定義されている言葉ではなく、「ひとまわり大きい」「大型版」などと表現されることもある。
サイズや効果の大きさのみを比較するものであり、「上位種」「下位種」の関係は、カードパワーの比較としての「強い」「弱い」とは必ずしも一致しない。詳細は#カードパワーを参照。
実例
- トゲ尾の雛/Spiketail Hatchling→トゲ尾の仔ドレイク/Spiketail Drakeling→トゲ尾のドレイク/Spiketail Drake
- いずれも青のクリーチャーで飛行を持ち、マナ・コストが重くなるごとにサイズが大きくなり、能力も強化されている。このことから、トゲ尾の仔ドレイクはトゲ尾の雛の上位種であり、トゲ尾のドレイクはそれらのさらなる上位種となっている。
- 沸血のドワーフ/Bloodfire Dwarf→沸血のカヴー/Bloodfire Kavu→沸血の巨像/Bloodfire Colossus
- こちらも同様に上位種・下位種の関係になっている。さらにこちらは、いずれも同じエキスパンションに収録され、稀少度ごとに1枚ずつ作られてサイクルをなしている。
カードパワー
「上位/下位」という語感から「上位種の方がより使いやすい」と勘違いされやすいが、そういう意味の言葉ではない。「上位種」だからといって実用上より有利になる保証はない。
もちろん上位種はそれを使うことができれば効果自体は下位種よりも大きいが、その分マナ・コストが大きいために使用できるのが遅くなり、タイミングを逃す可能性がある。結果的に、効果が小さくても安く・早期に扱える下位種の方が評価されることも多い。逆に、下位種では効果が小さすぎて役に立たず、上位種が選択されることもある。カードパワーはマナ・コストとのバランス、すなわちコスト・パフォーマンスやマナレシオの方が重要となるため、上位種・下位種の関係は実用性と一致しないことになる。
有名な例として、ヴィーアシーノの砂漠の狩人/Viashino Sandstalkerが挙げられる。これには上位種(ヴィーアシーノの殺し屋/Viashino Cutthroat)と下位種(ヴィーアシーノの砂漠の斥候/Viashino Sandscout)がいるが、実用上はこの「真ん中の種」が使いやすく、選択されやすい。
その他
- 「甲鱗のワーム/Scaled Wurmは灰色熊/Grizzly Bearsの上位種である」などと言い出すとキリがないので、バニラにはあまり使わない(誤用ではない)。
- 同系統といっても能力に大きな差がある場合はあまり使われない。例えば、せし郎の娘、さ千/Sachi, Daughter of Seshiroとラノワールのエルフ/Llanowar Elvesはどちらもマナ・クリーチャーではあるが、性質が異なりすぎるため上位種・下位種の関係とみなされることはまずない。