食糧の商人/Provisions Merchant
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クリーチャー — ビースト(Beast) 農民(Peasant)
食糧の商人が戦場に出たとき、食物(Food)トークン1つを生成する。(それは、「(2),(T),このアーティファクトを生け贄に捧げる:あなたは3点のライフを得る。」を持つアーティファクトである。)
食糧の商人が攻撃するたび、食物1つを生け贄に捧げてもよい。そうしたなら、ターン終了時まで、すべての攻撃クリーチャーは+1/+1の修整を受けトランプルを得る。
攻撃時に食物を生け贄に捧げるとプチ踏み荒らし/Overrun的な全体強化を行うビースト・農民。
これ自体および強化量とも決して大きくはないため無条件に「殴れれば勝ち」と言えるような性能ではないが、それでも相応のクリーチャーがそろっている状態であればエンドカードになりうる。
全体強化のためには食物が必要だがこれのETB時に食料1つがついてくるので、一応は1回の強化は期待できる。ただし、能力は「攻撃クリーチャー指定ステップにこれを攻撃クリーチャーに指定した」ことによって誘発されて使用できるようになるので、インスタント・タイミングで食物を除去され1つもない状態になると強化実施できず計算が狂う恐れがある。できるならば食物を複数準備しておきたいところ。
リミテッドならば充分に通用するカードなのだが、残念ながらドラフト・ブースターからは出現しないため通常のリミテッドでは使用できないのが惜しい。構築となると誘発条件が厳しくなり、その上で効果も劇的とまではいかないため流石に力不足。ETBの食物を目当てにするにも、回復目当てならスタンダードで共存する強情なベイロス/Obstinate Balothがおり、食物であることを活かそうにも後に登場する逆棘芽の農家/Bristlebud Farmerなど強力なライバルが存在するためこちらの出番はないだろう。
- これを攻撃クリーチャーに指定して能力が誘発されたならば、それ以降にこれが除去されたとしても、誘発された能力は(食物を支払って)使用できる。そのため強化能力を使わせない目的でこれを除去するのであれば、攻撃クリーチャー指定ステップの開始前までに除去しなければならない。
関連カード
サイクル
エルドレインの森の、セット・ブースターおよびコレクター・ブースターにのみ収録されているカードのサイクル。各色のアンコモンに2枚、レアに1枚ずつ存在する。
元々はジャンプスタート・ブースター向けに開発されたカードだが、エルドレインの森のそれは発売中止になった。(参考:『エルドレインの森』をコレクションする)
- 白
- 食後の眠気/Food Coma (アンコモン)
- 名誉の害獣/Pests of Honor (アンコモン)
- 笑いの淑女/Lady of Laughter (レア)
- 青
- 語り部のピクシー/Storyteller Pixie (アンコモン)
- 騒々しい物探し/Rowdy Research (アンコモン)
- フェアリーのまどろみパーティ/Faerie Slumber Party (レア)
- 黒
- 老いたる飛び牙/Old Flitterfang (アンコモン)
- 実験的な菓子職人/Experimental Confectioner (アンコモン)
- 邪悪なウィッチカイト/Malevolent Witchkite (レア)
- 赤
- 凶獣化/Become Brutes (アンコモン)
- 突進する悪党/Charging Hooligan (アンコモン)
- オーガの囀王/Ogre Chitterlord (レア)
- 緑
- 剛胆なトリュフ嗅ぎ/Intrepid Trufflesnout - 猪突猛進/Go Hog Wild (アンコモン)
- 食糧の商人/Provisions Merchant (アンコモン)
- 僻森の師/Wildwood Mentor (レア)
参考
- 『エルドレインの森』のトークン(Daily MTG 2023年8月24日)
- カード個別評価:エルドレインの森 - アンコモン (特殊ブースター限定カード)