不和の精/Discordant Spirit
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やられた分はやり返す、そんな感じのクリーチャー。
基本性能は2/2とコストの割に小物だが、あなたが相手ターン中に受けたダメージと同じだけ+1/+1カウンターが乗って強化される。
これの攻撃が通れば相手には『こちらが受けたダメージ+2』を返せるので、相手が攻撃的であればあるほど反撃も大きくなる、という寸法。
ただし、どんなに強化されていてもターン終了時に2/2に戻ってしまう。 そしてこの戻るタイミングの微妙な速さ(「ターン終了時に」であって「ターン終了時まで」ではない)が大きな弱点となっている。 クリーチャーが受けたダメージは「ターン終了時まで」のタイミングまで残るため、これはどんなに強化されていても2/2クリーチャーと相打ちになってしまうのだ。 結果、これ単体ではお得とはいいづらい。
ブロックされなければダメージレースでかなり有利になれる能力ではあるので、回避能力をうまく与えたいところ。
- どのようにして乗ったカウンターなのかに関係なく、ターン最後には全ての+1/+1カウンターが外されてしまう。
なので、+1/+1カウンターを使う他の強化手段とは相性は悪いといえる。
- 逆に、共食いスパイク/Spike Cannibalなどで+1/+1カウンターを移し変えても何ら問題はない。
- これが複数並んでいれば、ダメージを受けるたびに全てのこれにカウンターが乗る。
なので、倍返し・3倍返しといったことも狙える。
- あなたにダメージが入るならば、それが誰から与えられたものかは関係なく、これにカウンターは乗る。
例えばあなたがペインランドで色マナを出しても、+1/+1ということ。
- 後に類似の能力を持った血の猟犬/Blood Houndが作られている。
- 第6版ルールへの移行のとばっちりを受けて弱体化したクリーチャーでもある。
上記した「カウンターが取り除かれるタイミング上、強化の価値が小さい」点は、これが作られた第5版以前では問題なかった。 第5版ルールでは「ターン最後に/at end of turn」の処理タイミングが「クリーチャーのダメージ消失」よりも後、クリンナップ・フェイズ(当時はフェイズだった)の最後になっていた。