狼
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狼/Wolfは、クリーチャー・タイプの1つ。イヌ科のオオカミ、あるいはそれに似たクリーチャーがこのタイプに分類される。
クリーチャー — 狼(Wolf) 戦士(Warrior)
結魂(このクリーチャーか他のまだ組になっていないクリーチャーが戦場に出たとき、あなたはそれらを組にしてもよい。それらのクリーチャーは、あなたがその両方をコントロールし続けているかぎり組である。)
ウルフィーの銀心が他のクリーチャーと組になっているかぎり、それらのクリーチャーは+4/+4の修整を受ける。
初出はリミテッド・エディションの森林狼/Timber Wolves。歴史は旧いが数が多いタイプではない。イニストラード・ブロックでは狼男と共に普通の狼が数を増やした。
- サバンナ・ライオン/Savannah Lions等が持っていたクリーチャー・タイプのライオンは猫に統一されてしまったが、狼は猟犬に統合されず新種が増え続けている。イヌ科とネコ科の扱いの違いが興味深い。
主に緑に次いで赤に存在する他、白、黒、アーティファクト・クリーチャーに少数いる。大半が2/2前後。全体として攻撃的な性能を持つものが多いが、それ以外の共通点はあまりない。
ロード的存在として、吠え群れの頭目/Howlpack Alpha(アヴァブルックの町長/Mayor of Avabruckから変身する)、常なる狼/Immerwolfがいる。また、全ての狼に接死を与えるレンの地の群れ使い/Wren's Run Packmasterがいるが、それ自身は狼ではない。
狼・トークンを出すカードはローウィン・シャドウムーア・ブロックでレンの地の群れ使い/Wren's Run Packmasterをはじめ、緑の2/2の狼トークンを出すカードが複数登場し、緑の2/2トークンの定番の座を熊から奪い取った。ヴォジャという名前の伝説の狼・クリーチャー・トークンを戦場に出す能力を持っているトルシミール・ウルフブラッド/Tolsimir Wolfbloodと接死を持つ黒の1/1の狼トークンを出すヴェールの呪いのガラク/Garruk, the Veil-Cursedもいる。
伝説の狼カードは存在せず、前述のヴォジャ/Voja・トークンがあるのみである(基本セット2014現在)。
ストーリー
狼(オオカミ)は、実在するイヌ科の野生動物。日本名の語源は「大神」であるとされ、自然の脅威を代表する生物。日本には、本州以南にニホンオオカミ、北海道以北にエゾオオカミが生息していたが、どちらも現在は絶滅してしまった。現実の生物学上でも、マジック:ザ・ギャザリングの世界でも、イヌとの境界線はあいまいではあるが、クリーチャー・タイプ上ではいちおう猟犬と区別されている。
次元ごとの特徴
- ラヴニカ
- ラヴニカ/Ravnicaでは、セレズニア議事会/The Selesnya Conclaveが訓練し、戦力として活用している個体が目立つ。単独で行動させている例(番狼/Watchwolf)もあれば、相棒を背中に乗せて行動している例(共有の絆/Common Bond)もある。
- しかしグルール一族/The Gruul Clansに言わせれば、彼らはもはや狼ではなく、飼い慣らされた犬であるという。
- イニストラード
- イニストラード/Innistradには、人間を襲う危険な狼たちが多数生息している。それらの中には、昼間は人間の姿で街に溶け込み、夜になると本性を現して牙を剥く狼男たちも含まれている。狼男と狼とは近しい関係にあるらしく、狼を支援する狼男や、その逆も散見される。
- アヴァシンの帰還では、「ウルフィー/Wolfir」と呼ばれる二足歩行する狼が登場した。これは、狼男であった者たちが、アヴァシン/Avacynの呪い黙らせ/Cursemuteによって生まれ変わった姿である。彼らは人間の守護者となることを誓い、呪われた二面性を捨てて、獣の姿をとり続ける代わりに人間の心を取り戻した。しかし人間たちの中にはオドリック/Odricなど、狼男たちへの憎しみを捨て切れない者も少なくない。