こじ開け/Break Open
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対戦相手の裏向きのクリーチャーを強制的に表向きにするカード。
たいていの変異クリーチャーは表向きの方が強いため、相手をサポートするだけの結果に終わることがほとんど。これを使うぐらいならショック/Shockを使って、裏向きのまま死亡するか変異コストを支払って表向きになるか、対戦相手に選ばせるほうがよっぽどマシである。
強いて言えば、裏向きクリーチャーが変異誘発型能力持ちだったり焦熱の火猫/Blistering Firecatのような特殊な性質を持っていたりする場合なら、予期しないタイミングで表にすることで相手の計算を狂わせることができる、かもしれない。だが相手がどのクリーチャーを裏向きにして出してきたのかわからない以上、狙ってそういう使い方をすることは不可能だし、よく考えればやっぱりショックを撃てばいいだけではないだろうか。
- 裏向きのクリーチャーの正体を確認するならば、魂を見つめるエイヴン/Aven Soulgazerや諜報網/Spy Networkを用いた方がリスクはない。
- 蒼ざめた月/Pale Moonや生命の色/Lifelaceなど、大抵の弱いカードは結局何もしないカードであるが、これは使った方が不利になるという珍しいカードである。
- 「自分のクリーチャーを対象にできればよかったのに」とよく言われる(下記コラムも参照)。
- 後に時のらせんブロックで変異が再登場した際に一瞬の瞬き/Momentary Blinkがそういう使われ方で活躍したことを思えば、自分のクリーチャーをこじ開けられてもよさそうに見えるが、オンスロート当時のパワーバランスでは危険と判断されたのだろうか。
関連カード
裏向きのクリーチャーを表向きにするカード
- 現実を彫る者イクシドール/Ixidor, Reality Sculptor – 起動型能力
- スカークの騒ぎ屋/Skirk Alarmist – 自分のクリーチャーのみ。起動型能力。
ストーリー
こじ開け/Break Openのイラストは、オタリア/Otariaの蛮族が変異クリーチャー/Morph Creatureを大剣で割って中からセファリッドが顔を出した場面。フレイバー・テキストによると、面倒事の解決法には熟考と力ずくがあるが、蛮族は熟考した後、大抵は力ずくを選ぶという。
中身にセファリッドが詰め込まれているかのようなイラストは、変異クリーチャーの設定に矛盾している。ウィザーズ・オブ・ザ・コーストはその矛盾を認めた上で、呪文の効果を比喩的に表現したものと説明した。(→Ask Wizards - 2003/1/10参照)
参考
- 18,000 Words: The 100 Worst Magic Cards of All Time 第19位(Braingeyser)
- カード個別評価:オンスロート - コモン