ザデック/Szadek
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ザデック/Szadekは、ラヴニカ・ブロックのキャラクター。カードとしてはラヴニカ:ギルドの都の秘密の王、ザデック/Szadek, Lord of Secretsが初出。
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解説
ラヴニカ/Ravnicaのギルド/Guildの1つ、ディミーア家/House Dimirのパルン/Parun(創始者)にして指導者である吸血鬼。男性。ラヴニカ・ブロックのストーリーの黒幕である。
1万年もの間、平和を脅かす者として地下深くに幽閉されており、ディミーア家同様その存在は一般には知られていない。自分を追放した9のギルドへの復讐として、ギルドパクト/Guildpactの破壊に乗り出す。
他の吸血鬼と同じく牙を持ち、襲った相手を噛むが、彼が吸い取るのは血ではなく、対象の知識や記憶である。噛み傷を残さず、噛まれた記憶自体も奪うため、対象は襲われたことに一切気づかない。
経歴
Ravnica
ギルドパクトが締結1万周年を迎えるまさにその年、ザデックはギルドパクトを破壊すべく、行動を開始する。ゴルガリ団/The Golgariに対してはサヴラ/Savraを唆してスヴォグサー/Svogthirを復活させ石の死の姉妹/Sisters of Stone Deathを倒し、ボロス軍/Boros Legionに対してはシェイプシフターのスパイを送り込む。またラクドス教団/The Cult of Rakdosのゴブリンに自爆テロを起こさせて聖バユル/Saint Bayulを殺害。ゴルガリ団とセレズニア議事会/The Selesnya Conclaveを戦争の道具として利用するなどした。
最終的にエルフであるサヴラを使って合唱者/Chorusに干渉し、ギルドパクトの根源・マトセレズニア/Mat'Selesnyaを引き出し、牙を突き立てる。しかし間一髪のところでジャラド・フォド・サーヴォ/Jarad vod Savoがシェイプシフターを構成する虫を操ってザデックを攻撃し、フォン・ズニク/Fonn Zunichが聖バユルの宝石を使ってすべてを吹き飛ばす。そしてアグルス・コス/Agrus Kosがザデックへと相対し、その腕に手錠をかけた。
こうしてザデックは逮捕され、ギルドパクトの破壊という大計画は未然に阻止された…はずであった。
Dissension
実は、ザデックがコスに自身を逮捕させたのは彼の計画のうちであった。ギルドパクトには自身を壊そうとする者を止める魔法的な力があり、通常はどうやっても破壊することができない。しかしギルドパクトはディミーア家を条約自身に対する敵役、秘密の存在として制定しており、その当主ザデックを逮捕することは条約に対する違反である。そしてザデックを止めなければマトセレズニアが殺されてしまう。この矛盾を突いたからこそ、ギルドパクトはコスを止めることができず、逮捕のその瞬間、まさにギルドパクトは崩壊したのである。だがこれを達成するためにザデックはコスに対して無防備になる必要があり、コスはザデックに害をなすことのできる唯一の存在となっていた。
逮捕されたザデックはアゾリウス評議会/The Azorius Senateの手に渡って殺される。その幽霊はアウグスティン四世/Augustin IVに支配され、ボロスの空中要塞・パルヘリオン/Parhelionでラジア/Raziaたち天使と戦わされていた。最後にはパルヘリオンへ入ってきたコスに出会い、幽霊捕獲装置・ゴロ/Grounderによって再び捕らえられ、パルヘリオンの爆発が迫る中、アウグスティンの足元へと投げつけられた。
しかしこれでもなお消滅することも束縛されることもなかったようで、その後は幽霊街アギレム/Agyremに潜んでいる。
ラヴニカ・ブロック以降
時の裂け目の大修復/The Mendingの影響で、アギレムはラヴニカから完全に切り離された変次元/Metaplaneと呼ばれる存在になってしまった。
ディミーアの新たな指導者となったラザーヴ/Lazavは今もなおザデックの霊魂と交信できると主張しているが、その真偽は不明である。
登場
登場カード
フレイバー・テキストに登場
- ディセンション
- 破滅の印章/Seal of Doom、機知の終わり/Wit's End
登場作品・登場記事
- House Dimir(WotC ラヴニカ:ギルドの都特設サイト)
- The House That Lies Built/The House That Lies Built(隠しページ)(Savor the Flavor 2005年11月9日 Matt Cavotta著)
- Ravnica, Then and Now/ラヴニカ、その過去と現在(Feature Article 2012年8月29日 文:Adam Lee 訳:若月繭子)
- Ravnica(小説)
- Dissension(小説)