終末の時計/Armageddon Clock

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2023年6月17日 (土) 19:57時点におけるUssu (トーク | 投稿記録)による版
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Armageddon Clock / 終末の時計 (6)
アーティファクト

あなたのアップキープの開始時に、終末の時計の上に破滅(doom)カウンターを1個置く。
あなたのドロー・ステップの開始時に、終末の時計は各プレイヤーに、その上に置かれた破滅カウンターの数に等しい点数のダメージを与える。
(4):終末の時計から破滅カウンターを1個取り除く。この能力はどのプレイヤーでも起動してもよいが、アップキープ・ステップの間にのみ起動できる。


ターンごとに全プレイヤーダメージを与えるアーティファクト

そのダメージ量は、これが戦場に長く存在するにつれ増加していく。つまり、1ターン目には1ダメージ、2ターン目は2ダメージ(累計3ダメージ)、3ターン目は3ダメージ(累計6ダメージ)、6ターン目には累計21ダメージをたたき出す、まさに「終末までの時を刻む」時計。

だが、あくまで何も手出しをしなければの話である。アーティファクト破壊に弱いのは言うまでも無いが、ダメージを受けたくないプレイヤーは4マナを支払うことでこの「カウントダウンのダメージ」を小さくすることができる。4マナは重いコストだが、言い換えればアーティファクトの対策を全くしていないデッキでも対策できる余地を与えてしまう。 自分がダメージを受けたくない時にも柔軟に対応できる、と言えば聞こえはいいが、当然4マナを支払う必要がある上、相手に与えるダメージも減るので本末転倒すぎる。自分はこれを唱えるのに既に6マナも払っているのだ。

よしんば相手の妨害を受けなかったとしても、ただでさえ重いというのに、戦場に出たターンには何もできず、次の自分のターンでようやく1ダメージ。その次のターンでも累計で3ダメージ、しかもそのダメージは自分も受けるし、ダメージのタイミングを選ぶこともできない。あまりに割に合わないと言わざるを得ない。

  • ビートダウン系のがんがん押していくデッキの、最後の一押し用としては使えるかもしれない。相手がだまってダメージを受けてくれれば、それもよし。相手がマナを払えば手数を押さえ込むことに繋がるので、それはそれで良い。ただ、6マナ払ってやることかと言われたらそれまでである。
  • カウンターが乗るタイミング、ダメージを与えるタイミングも全てコントローラーのターンのみなので、多人数戦では加速度的にダメージが増える……ということもない。とは言え、誰がマナを支払うかというチキンレースを押し付けられるかもしれない。
  • 第5版では代わりに時限爆弾/Time Bombが収録された(Taming the Flames(Duelist誌17号の記事))。
  • Ben Bleiweiss2022年3月に発表したランキングでは、なんと並み居る強豪(?)を抑えて4位にランクイン。これはアーティファクトとしてワースト1位。6マナも払っているのに、効力を発揮するのが遅すぎる上、相手に簡単に妨害を許し何も機能しない可能性があることを相当に重く見られているようだ。

ストーリー

終末の時計/Armageddon Clock兄弟戦争/Brothers' Warでのミシュラ/Mishraの大量破壊兵器として、小説Song of Timeと小説The Brothers' Warに登場した(イラスト)。ミシュラは終末の時計やGroundbreakerを(あるいはそれらの後継兵器を)用いて、ウルザ/Urzaから攻め取った土地を焦土へと変えていった。The Art of Magic: the Gathering Dominariaでも、ウルザのゴーゴスの酒杯/Golgothian Sylexと並びテリシア/Terisiare大陸を破壊したミシュラの兵器と解説されている。

アルマーズ/AlmaazMount Sarraza(サラザ山)の戦いでは、ウルザ軍が放った(とされる)コカトリス/Cockatriceは制御不能な怪物で、両陣営とアルマーズを破滅させかねない脅威となった。ミシュラ陣営の歌魔導士組織「ザ・サークル」の長、Samor the Collector(収集家サモル)は大魔術を行使したが、この怪物を封印し眠りにつかせるまでにとどまった。ミシュラは怪物を復活させ使役できるようにせよ、とサモルに命じ、封印の地に終末の時計を建設して立ち去った。怪物は「The Beast of the Hours(時の獣)」、封印の地は「The Chimes(鐘の地)」と名付けられた。その後、サモルは内部の裏切り者に殺害され、ミシュラもまたウルザとの戦いの末に果てた。いつの日か終末の鐘が開かれ時の獣が目覚め災厄をもたらすことが明らかであったがすべては伝説と化した。3000年以上が経ち、大いなる目覚めの時を迎える。

脚注


参考

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