フレイバー・テキスト
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フレイバー・テキスト/Flavor Textとは、カードの文章欄に英語版は斜体、日本語版は楷書体で書かれている、ルール・テキストでない文。そのカードの雰囲気や世界観をあらわすために使われる。ゲームのプレイやルールには関係しない。
概要
元はバニラ・クリーチャー(ルールブックにも登場したハールーン・ミノタウルス/Hurloon Minotaurはその代表例といえる)の文章欄を埋めるためのものだったが、次第にその他のカードにも書かれるようになった。基本的には物語の題材となっている土地や人物の抱える事情や、カードの効果に合わせたひねりと機知の利いた文章が多い。また、基本セットでは古典文学からの引用も多い。
魅力的なフレイバー・テキスト
人気の高いフレイバー・テキストの一部を以下に一例として紹介する。
- なぞなぞや暗号めいたもの
- 時間の名人/Temporal Adept、火想者ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, the Firemind、ギルド門サイクルなど
- 言葉遊びや韻を踏んだもの
- 魔の魅惑/Aluren、Now I Know My ABC's、どんでん返し/Switcherooなど
- 翻訳される都合上、日本語版だと意味が伝わりにくいものも多いのが残念なところ。
- 複数のカードにまたがっているもの
- 夜と昼の恋歌/Love Song of Night and Day、各種キャリアー、分散/Disperseなど
- シンプルな一文
- 溶岩の斧/Lava Axe、行き詰まり/Standstill、ヴェズーヴァ/Vesuvaなど
その他
- フレイバー(Flavor)とは「風味」を意味する語。文字通りカードに風味を付けている。
- 取り引きのテーブル/Bargaining Tableなど、一部日本語版のカードではルール・テキストと同じ書体でミス・プリントされているものもあるが、あくまでもルールには関係しない。
- 通常ならばあっても無くてもゲーム中には関係ないはずなのだが、銀枠のカードにはフレイバー・テキストに関係するカードがある。(例:My First Tome)
- 同一のカードでも収録されているセットによって(英語の原文は同一でも)日本語訳が異なるものがある。(例:空中浮遊/Levitationなど)
- バニラ・クリーチャーにもかかわらず、フレイバー・テキストを持たないものがある。(テキストレス・クリーチャー・サイクル)
- 基本土地とプレインズウォーカーには書かれない。前者はデザイン的美感を損ない、後者はルール文章に余剰な空白がないためであろう。
- 基本セットでは注釈文のために削られがち。
参考
- Top 20 Flavor Text/フレイバーテキスト二十選(Daily MTG)
- Why Magic is still so delicious Bursting with Flavor(Wizards社;英語)
- 夜と昼の恋歌/Love Song of Night and Day
- ヴォーソス(Vorthos)
- 用語集
- ルーリング
引用:総合ルール 20231117.0