壁
提供:MTG Wiki
(→解説) |
|||
1行: | 1行: | ||
{{Otheruses|クリーチャー・タイプ|俗語|壁 (俗語)}} | {{Otheruses|クリーチャー・タイプ|俗語|壁 (俗語)}} | ||
− | '''壁'''/''Wall''は、[[クリーチャー・タイプ]] | + | '''壁'''/''Wall''は、[[クリーチャー・タイプ]]の1つ。人的に加工された素材や自然現象が並立した構造物を指す。生き物かどうかうかがい知れない場合が多い。現在ではそれ自体にルール上の意味は無い。 |
− | + | ||
− | + | ||
{{#card:Wall of Stone}} | {{#card:Wall of Stone}} | ||
9行: | 7行: | ||
==解説== | ==解説== | ||
− | 基本的に[[防衛]]を持っているため[[攻撃]]には参加できない。[[マナ・コスト]]のわりに[[タフネス]]が高く、代わりに[[パワー]] | + | 基本的に[[防衛]]を持っているため[[攻撃]]には参加できない。[[マナ・コスト]]のわりに[[タフネス]]が高く、代わりに[[パワー]]が低いというものが多い。転じて、防衛を持つ[[クリーチャー]]全般などを「壁」と呼ぶこともある([[壁 (俗語)]]参照)。 |
− | + | ||
− | + | ||
以下に、過去よく構築で採用されたものを例示する。 | 以下に、過去よく構築で採用されたものを例示する。 | ||
25行: | 21行: | ||
*[[有刺障壁/Stinging Barrier]] | *[[有刺障壁/Stinging Barrier]] | ||
− | + | 昔([[第5版]])のルールブックには、「[[石の壁/Wall of Stone]]が[[恐怖/Terror]]で死ぬのは、イメージ的には不自然だがルール上は正しい」といった内容の記述があった。 | |
− | + | ||
==廃止されたルール== | ==廃止されたルール== | ||
− | [[神河ブロック]]以前は壁というクリーチャー・タイプそのものに「[[攻撃]]に参加できない」というルールがあり、テキスト中の「攻撃に参加できない」の文は単なる[[注釈文]] | + | [[神河ブロック]]以前は壁というクリーチャー・タイプそのものに「[[攻撃]]に参加できない」というルールがあり、テキスト中の「攻撃に参加できない」の文は単なる[[注釈文]]に過ぎなかった。その為、何らかの[[効果]]でクリーチャー・タイプを壁に変更してやれば、そのクリーチャーは自動的に攻撃に参加できなくなったし、逆に壁という[[サブタイプ]]を失わせれば、攻撃に参加できるようになっていた。 |
− | + | ||
*そのため、過去のクリーチャー・タイプを変える能力を持つカードは、「壁でもレジェンドでもないタイプしか指定できない」などという制限を持っていた。 | *そのため、過去のクリーチャー・タイプを変える能力を持つカードは、「壁でもレジェンドでもないタイプしか指定できない」などという制限を持っていた。 | ||
− | |||
− | |||
− | |||
− | またこの変更に伴って、神河ブロック以前の[[霧衣の究極体/Mistform Ultimus]]を除くすべての壁には、[[オラクル]] | + | 現在はこのルールは廃止され、代わりに[[キーワード能力]]「防衛」に変更された。この変更により、クリーチャー・タイプを壁に変更しても攻撃不能にはならなくなった。 |
− | + | *これに伴い過去のクリーチャー・タイプを変える能力を持つカードから、壁を指定できないという制限が取り除かれた時期がある。しかし、現在では元に戻っている。 | |
+ | *またこの変更に伴って、神河ブロック以前の[[霧衣の究極体/Mistform Ultimus]]を除くすべての壁には、[[オラクル]]で防衛の能力が追加されている。逆に、霧衣の究極体からは「壁でないかのように攻撃に参加できる」というテキストが削除され、[[文章変更効果]]でこのテキストの「壁」を他のクリーチャー・タイプに書き換えて攻撃に参加できなくさせるようなことはできなくなった。 | ||
==防衛登場後== | ==防衛登場後== | ||
− | [[防衛]]の登場した[[神河ブロック]]と次の[[ラヴニカ・ブロック]]では壁の収録は皆無となり、単に防衛を持つクリーチャーが登場。[[第9版]] | + | [[防衛]]の登場した[[神河ブロック]]と次の[[ラヴニカ・ブロック]]では壁の収録は皆無となり、単に防衛を持つクリーチャーが登場。[[第9版]]にも壁は収録されず、この頃は「今後壁は出さない」という方針が見られた。しかし、懐古的・リバイバルな趣向のセットである[[コールドスナップ]]や[[時のらせんブロック]]をはじめ、いくつかのセットで新種の壁が登場している。[[第10版]]でも多数[[再録]]されており、数は以前より減ったものの、今後も新種は増えていくと思われる。 |
− | + | ||
*[[オームズ=バイ=ゴアの邪眼/Evil Eye of Orms-by-Gore]]や[[巨大戦車/Juggernaut]]等、壁を参照する[[カード]]は一喜一憂。もっとも、上述のように実戦レベルの壁は極々少数なので、こと構築においては実際の影響はほとんどなかったりする。 | *[[オームズ=バイ=ゴアの邪眼/Evil Eye of Orms-by-Gore]]や[[巨大戦車/Juggernaut]]等、壁を参照する[[カード]]は一喜一憂。もっとも、上述のように実戦レベルの壁は極々少数なので、こと構築においては実際の影響はほとんどなかったりする。 |
2010年8月7日 (土) 21:40時点における版
壁/Wallは、クリーチャー・タイプの1つ。人的に加工された素材や自然現象が並立した構造物を指す。生き物かどうかうかがい知れない場合が多い。現在ではそれ自体にルール上の意味は無い。
目次 |
解説
基本的に防衛を持っているため攻撃には参加できない。マナ・コストのわりにタフネスが高く、代わりにパワーが低いというものが多い。転じて、防衛を持つクリーチャー全般などを「壁」と呼ぶこともある(壁 (俗語)参照)。
以下に、過去よく構築で採用されたものを例示する。
- 根の壁/Wall of Roots
- ほくちの壁/Tinder Wall
- 花の壁/Wall of Blossoms
- ジャングルの障壁/Jungle Barrier
- 陽景学院の使い魔/Sunscape Familiar
- 氷河の壁/Glacial Wall
- 大気の壁/Wall of Air
- 水門/Floodgate
- 有刺障壁/Stinging Barrier
昔(第5版)のルールブックには、「石の壁/Wall of Stoneが恐怖/Terrorで死ぬのは、イメージ的には不自然だがルール上は正しい」といった内容の記述があった。
廃止されたルール
神河ブロック以前は壁というクリーチャー・タイプそのものに「攻撃に参加できない」というルールがあり、テキスト中の「攻撃に参加できない」の文は単なる注釈文に過ぎなかった。その為、何らかの効果でクリーチャー・タイプを壁に変更してやれば、そのクリーチャーは自動的に攻撃に参加できなくなったし、逆に壁というサブタイプを失わせれば、攻撃に参加できるようになっていた。
- そのため、過去のクリーチャー・タイプを変える能力を持つカードは、「壁でもレジェンドでもないタイプしか指定できない」などという制限を持っていた。
現在はこのルールは廃止され、代わりにキーワード能力「防衛」に変更された。この変更により、クリーチャー・タイプを壁に変更しても攻撃不能にはならなくなった。
- これに伴い過去のクリーチャー・タイプを変える能力を持つカードから、壁を指定できないという制限が取り除かれた時期がある。しかし、現在では元に戻っている。
- またこの変更に伴って、神河ブロック以前の霧衣の究極体/Mistform Ultimusを除くすべての壁には、オラクルで防衛の能力が追加されている。逆に、霧衣の究極体からは「壁でないかのように攻撃に参加できる」というテキストが削除され、文章変更効果でこのテキストの「壁」を他のクリーチャー・タイプに書き換えて攻撃に参加できなくさせるようなことはできなくなった。
防衛登場後
防衛の登場した神河ブロックと次のラヴニカ・ブロックでは壁の収録は皆無となり、単に防衛を持つクリーチャーが登場。第9版にも壁は収録されず、この頃は「今後壁は出さない」という方針が見られた。しかし、懐古的・リバイバルな趣向のセットであるコールドスナップや時のらせんブロックをはじめ、いくつかのセットで新種の壁が登場している。第10版でも多数再録されており、数は以前より減ったものの、今後も新種は増えていくと思われる。
- オームズ=バイ=ゴアの邪眼/Evil Eye of Orms-by-Goreや巨大戦車/Juggernaut等、壁を参照するカードは一喜一憂。もっとも、上述のように実戦レベルの壁は極々少数なので、こと構築においては実際の影響はほとんどなかったりする。