ゼガーナ/Zegana
提供:MTG Wiki
細 |
|||
6行: | 6行: | ||
寡黙で威厳ある人物。[[シミック連合/The Simic Combine#太古の海|太古の海]]に通じる大穴[[シミック連合/The Simic Combine#ゾノット/Zonot|ゾノット/Zonot]]から姿を現したマーフォークの一人であり、[[モミール・ヴィグ/Momir Vig]]を失い崩壊寸前だったシミックの新たなギルドマスターとなった。ゼガーナは最初に開いた第一ゾノット/Zonot Oneを代表する議長であり、九のゾノット議長で構成される秘密組織、「言論室/The Speaker's Chamber」の裁量に従って発言していると速やかに表明した。曰く、言論室は彼女の地位を無効にすることもでき、その場合は他の議長が新たな首席議長になると。しかしながらシミックに属さない者の多くは、これは偽りの謙虚さで、言論室なるものが存在したとしても、彼女がその組織を支配しているのではないかと疑っている。 | 寡黙で威厳ある人物。[[シミック連合/The Simic Combine#太古の海|太古の海]]に通じる大穴[[シミック連合/The Simic Combine#ゾノット/Zonot|ゾノット/Zonot]]から姿を現したマーフォークの一人であり、[[モミール・ヴィグ/Momir Vig]]を失い崩壊寸前だったシミックの新たなギルドマスターとなった。ゼガーナは最初に開いた第一ゾノット/Zonot Oneを代表する議長であり、九のゾノット議長で構成される秘密組織、「言論室/The Speaker's Chamber」の裁量に従って発言していると速やかに表明した。曰く、言論室は彼女の地位を無効にすることもでき、その場合は他の議長が新たな首席議長になると。しかしながらシミックに属さない者の多くは、これは偽りの謙虚さで、言論室なるものが存在したとしても、彼女がその組織を支配しているのではないかと疑っている。 | ||
− | なおこれは外部からの邪推であり、実際のところ新生シミックはかなり民主的なシステムで運営されている。後の[[ラヴニカのギルド]]からのラヴニカ三部作の時代にはギルドマスターの地位を[[ヴァニファール/Vannifar]] | + | なおこれは外部からの邪推であり、実際のところ新生シミックはかなり民主的なシステムで運営されている。後の[[ラヴニカのギルド]]からのラヴニカ三部作の時代にはギルドマスターの地位を[[ヴァニファール/Vannifar]]に渡し、ゼガーナは野党となった楽園党の議長として働いている。無論ゼガーナもギルドマスターの地位を取り戻そうとしており、[[機械兵団の進軍|ファイレクシア戦争]]の終結後はヴァニファールの指導力の弱さを批難していた。 |
==経歴== | ==経歴== | ||
===水深の布告/The Fathom Edict=== | ===水深の布告/The Fathom Edict=== | ||
15行: | 15行: | ||
===カルロフ邸殺人事件=== | ===カルロフ邸殺人事件=== | ||
− | [[新ファイレクシア/New Phyrexia]]戦争の終結後、ゼガーナとヴァニファールは[[テイサ・カルロフ/Teysa Karlov]]邸で行われたパーティに出席していた。しかし突然悲鳴が上がりパーティは中断された。その声の主は何者かに殺害され、密室に転がるゼガーナであった。探偵の[[アルキスト・プロフト/Alquist Proft]]は、ゼガーナの遺体はギルドのシンボルが入ったコートの山の上に置かれていたが、[[ディミーア家/House Dimir]]の印だけが隠されていることに気づく。これにより会場に潜んでいた[[エトラータ/Etrata]]の存在が発覚し、彼女はゼガーナ殺害の容疑者として捕らえられた……だが、彼女にはゼガーナを殺害した記憶はなかった。 | + | [[新ファイレクシア/New Phyrexia]]戦争の終結後、ゼガーナとヴァニファールは[[テイサ・カルロフ/Teysa Karlov (ストーリー)|テイサ・カルロフ/Teysa Karlov]]邸で行われたパーティに出席していた。しかし突然悲鳴が上がりパーティは中断された。その声の主は何者かに殺害され、密室に転がるゼガーナであった。探偵の[[アルキスト・プロフト/Alquist Proft]]は、ゼガーナの遺体はギルドのシンボルが入ったコートの山の上に置かれていたが、[[ディミーア家/House Dimir]]の印だけが隠されていることに気づく。これにより会場に潜んでいた[[エトラータ/Etrata]]の存在が発覚し、彼女はゼガーナ殺害の容疑者として捕らえられた……だが、彼女にはゼガーナを殺害した記憶はなかった。 |
エトラータを操っていた[[トロスターニ/Trostani|黒幕]]によると、ゼガーナは戦時中[[ファイレクシアの油/Phyrexian oil]]で動物実験を行っており、いずれは知的生物にもその魔手を伸ばしかねなかったという。しかしそれは断片的な情報に基づく憶測でしかなかった。実験はヴァニファールの同意の元行われており、その目的はファイレクシアの油に感染した生物の治療方法を探ることだったからだ。 | エトラータを操っていた[[トロスターニ/Trostani|黒幕]]によると、ゼガーナは戦時中[[ファイレクシアの油/Phyrexian oil]]で動物実験を行っており、いずれは知的生物にもその魔手を伸ばしかねなかったという。しかしそれは断片的な情報に基づく憶測でしかなかった。実験はヴァニファールの同意の元行われており、その目的はファイレクシアの油に感染した生物の治療方法を探ることだったからだ。 | ||
60行: | 60行: | ||
*[https://magic.wizards.com/en/news/magic-story/episode-8-gods-of-chaos Murders at Karlov Manor | Episode 8: Gods of Chaos]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/MKM/0037507/ 第8話 混沌の神々](Magic Story 2024年1月16日 Seanan McGuire著、名前のみ) | *[https://magic.wizards.com/en/news/magic-story/episode-8-gods-of-chaos Murders at Karlov Manor | Episode 8: Gods of Chaos]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/MKM/0037507/ 第8話 混沌の神々](Magic Story 2024年1月16日 Seanan McGuire著、名前のみ) | ||
*[https://magic.wizards.com/en/news/magic-story/episode-9-beauty-in-destruction Murders at Karlov Manor | Episode 9: Beauty in Destruction]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/MKM/0037508/ 第9話 破壊の中の美](Magic Story 2024年1月17日 Seanan McGuire著、名前のみ) | *[https://magic.wizards.com/en/news/magic-story/episode-9-beauty-in-destruction Murders at Karlov Manor | Episode 9: Beauty in Destruction]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/MKM/0037508/ 第9話 破壊の中の美](Magic Story 2024年1月17日 Seanan McGuire著、名前のみ) | ||
− | + | *[https://magic.wizards.com/en/news/card-preview/story-spotlight-cards-for-murders-at-karlov-manor Story Spotlight Cards for Murders at Karlov Manor]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0037560/ 『カルロフ邸殺人事件』注目のストーリー・カード](Card Preview [[2024年]]1月24日 [[Natalie Kreider]]、[[Harless Snyder]]著) | |
+ | *[https://magic.wizards.com/en/news/feature/the-legends-and-characters-of-murders-at-karlov-manor The Legends (and Characters) of Murders at Karlov Manor]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0037609/ 『カルロフ邸殺人事件』の伝説(とキャラクター)たち]([[Daily MTG]] 2024年2月6日 Emily Teng著) | ||
==参考== | ==参考== | ||
*[[背景世界/ストーリー用語]] | *[[背景世界/ストーリー用語]] |
2024年3月3日 (日) 15:44時点における最新版
ゼガーナ/Zeganaはラヴニカへの回帰ブロック初出のキャラクター。カードとしてはギルド門侵犯の首席議長ゼガーナ/Prime Speaker Zeganaが初出。
目次 |
[編集] 解説
ラヴニカ/Ravnicaのギルド/Guildの一つ、シミック連合/The Simic Combineの首席議長/Prime Speakerを務めるマーフォーク/Merfolk。女性(イラスト)。
寡黙で威厳ある人物。太古の海に通じる大穴ゾノット/Zonotから姿を現したマーフォークの一人であり、モミール・ヴィグ/Momir Vigを失い崩壊寸前だったシミックの新たなギルドマスターとなった。ゼガーナは最初に開いた第一ゾノット/Zonot Oneを代表する議長であり、九のゾノット議長で構成される秘密組織、「言論室/The Speaker's Chamber」の裁量に従って発言していると速やかに表明した。曰く、言論室は彼女の地位を無効にすることもでき、その場合は他の議長が新たな首席議長になると。しかしながらシミックに属さない者の多くは、これは偽りの謙虚さで、言論室なるものが存在したとしても、彼女がその組織を支配しているのではないかと疑っている。
なおこれは外部からの邪推であり、実際のところ新生シミックはかなり民主的なシステムで運営されている。後のラヴニカのギルドからのラヴニカ三部作の時代にはギルドマスターの地位をヴァニファール/Vannifarに渡し、ゼガーナは野党となった楽園党の議長として働いている。無論ゼガーナもギルドマスターの地位を取り戻そうとしており、ファイレクシア戦争の終結後はヴァニファールの指導力の弱さを批難していた。
[編集] 経歴
[編集] 水深の布告/The Fathom Edict
ゼガーナはアゾール公会広場/Forum of Azorにて、約12,000人の聴衆を前に演説を行った。それはマーフォークが地上に姿を現した経緯と、彼女たちがシミック連合を継承することについてのものであり、事実上、ゼガーナがシミックの新たなギルドマスターになるという宣言だった。この演説は数時間のうちに水深の布告/The Fathom Edictとして知られるようになった。
[編集] ラヴニカの献身
ヴァニファール/Vannifarたち順応主義者/Adaptionistはゼガーナの楽園党/Utopianよりも、もっと直接的で素早い行動を求めていた。ギルドパクト/Guildpactたるジェイス・ベレレン/Jace Belerenの失踪を受けてギルド間の緊張が高まると、ヴァニファールの行動主義的な哲学は多くの支持を集めるようになった。そしてゼガーナは、ゾノットの一つを奪おうとするゴルガリ団/The Golgari Swarmに対抗するため、ヴァニファールに助力を求めた。その後、ヴァニファールは言論室でゼガーナに挑み、投票により新たな首席議長に選出された。
[編集] カルロフ邸殺人事件
新ファイレクシア/New Phyrexia戦争の終結後、ゼガーナとヴァニファールはテイサ・カルロフ/Teysa Karlov邸で行われたパーティに出席していた。しかし突然悲鳴が上がりパーティは中断された。その声の主は何者かに殺害され、密室に転がるゼガーナであった。探偵のアルキスト・プロフト/Alquist Proftは、ゼガーナの遺体はギルドのシンボルが入ったコートの山の上に置かれていたが、ディミーア家/House Dimirの印だけが隠されていることに気づく。これにより会場に潜んでいたエトラータ/Etrataの存在が発覚し、彼女はゼガーナ殺害の容疑者として捕らえられた……だが、彼女にはゼガーナを殺害した記憶はなかった。
エトラータを操っていた黒幕によると、ゼガーナは戦時中ファイレクシアの油/Phyrexian oilで動物実験を行っており、いずれは知的生物にもその魔手を伸ばしかねなかったという。しかしそれは断片的な情報に基づく憶測でしかなかった。実験はヴァニファールの同意の元行われており、その目的はファイレクシアの油に感染した生物の治療方法を探ることだったからだ。
[編集] 登場
[編集] 登場カード
[編集] フレイバー・テキストに登場
- ラヴニカへの回帰
- 払拭/Dispel
- ギルド門侵犯
- 水形/Hydroform、シミックの魔除け/Simic Charm、破壊的一撃/Shattering Blow
- ラヴニカの献身
- シミックのギルド門/Simic Guildgate(コレクター番号258)
- カルロフ邸殺人事件
- 殺害/Murder、辻妻の不一致/It Doesn't Add Up
[編集] イラストに登場
- ラヴニカの献身
- 覆滅/Repudiate
- カルロフ邸殺人事件
- 殺害/Murder(通常版/ショーケース版共通)、辻妻の不一致/It Doesn't Add Up
[編集] 登場作品・登場記事
- Ravnica, Then and Now/ラヴニカ、その過去と現在(Feature Article 2012年8月29日 Adam Lee著)
- Planeswalker's Guide to Gatecrash: Part 2/プレインズウォーカーのための「ギルド門侵犯」案内 その2(Feature Article 2012年12月12日 The Magic Creative Team著)
- The Fathom Edict/水深の布告(Uncharted Realms 2013年1月9日 Brady Dommermuth著)
- The Principles of Unnatural Selection/不自然淘汰の原則(Magic Story 2019年2月6日 Nicky Drayden著)
- War of the Spark: Ravnica(名前のみ)
- Murders at Karlov Manor | Episode 1: Ghosts of Our Past/第1話 過去の幽霊(Magic Story 2023年12月5日 Seanan McGuire著)
- Murders at Karlov Manor | Episode 2: Monsters We Became/第2話 成れの果ての怪物(Magic Story 2024年1月8日 Seanan McGuire著)
- Murders at Karlov Manor | Episode 3: Shadows of Regret/第3話 後悔の影(Magic Story 2024年1月9日 Seanan McGuire著、名前のみ)
- Murders at Karlov Manor | Episode 4: Justice Before Mercy/第4話 慈悲の前に正義を(Magic Story 2024年1月10日 Seanan McGuire著、名前のみ)
- Murders at Karlov Manor | Episode 5: Chains of Expectation/第5話 可能性の連鎖(Magic Story 2024年1月11日 Seanan McGuire著、名前のみ)
- Murders at Karlov Manor | Episode 7: Rot before Recovery/第7話 復活の前に腐敗あり(Magic Story 2024年1月15日 Seanan McGuire著、名前のみ)
- Murders at Karlov Manor | Episode 8: Gods of Chaos/第8話 混沌の神々(Magic Story 2024年1月16日 Seanan McGuire著、名前のみ)
- Murders at Karlov Manor | Episode 9: Beauty in Destruction/第9話 破壊の中の美(Magic Story 2024年1月17日 Seanan McGuire著、名前のみ)
- Story Spotlight Cards for Murders at Karlov Manor/『カルロフ邸殺人事件』注目のストーリー・カード(Card Preview 2024年1月24日 Natalie Kreider、Harless Snyder著)
- The Legends (and Characters) of Murders at Karlov Manor/『カルロフ邸殺人事件』の伝説(とキャラクター)たち(Daily MTG 2024年2月6日 Emily Teng著)