滅び/Damnation

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
3行: 3行:
 
[[次元の混乱]]の発表当初から話題の筆頭となった、[[黒]]い[[神の怒り/Wrath of God]]。全ての[[クリーチャー]]に文字通りの「滅び」をもたらす。
 
[[次元の混乱]]の発表当初から話題の筆頭となった、[[黒]]い[[神の怒り/Wrath of God]]。全ての[[クリーチャー]]に文字通りの「滅び」をもたらす。
  
元祖は[[白]]のカードであるが、[[タイムシフト]]してみればこれほどまで黒に相応しい効果も無いだろう。全てのクリーチャーに対する究極的な[[除去]]であり、その威力は説明の必要すら無いシンプルかつ圧倒的なもの。優秀な単体除去にこれが加わることで、黒相手にクリーチャーで挑む事が更に難しくなる。神の怒りの為に白の投入を余儀なくされていた[[デッキ]]に新たな色の可能性をもたらし、[[環境]]にも多大な影響を与えた。
+
元祖は[[白]]のカードであるが、[[タイムシフト]]してみればこれほどまで黒に相応しい効果も無いだろう。すべてのクリーチャーに対する究極的な[[除去]]であり、その威力は説明の必要すら無いシンプルかつ圧倒的なもの。優秀な[[単体除去]]にこれが加わることで、黒相手にクリーチャーで挑む事が更に難しくなる。神の怒りの為に白の投入を余儀なくされていた[[デッキ]]に新たな色の可能性をもたらし、[[環境]]にも多大な影響を与えた。
  
次元の混乱の解禁になったばかりの[[グランプリ京都07]]ではこのカードは活躍しなかった。それまでのデッキには黒をメインとした[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]がほとんどなく、[[ダブルシンボル]]であるこのカードの採用が困難だったこと、また次元の混乱のカードを主軸とした新しいデッキを作るには時間が無かったことなどが原因だろう。しかし同グランプリで滅び採用の青黒コントロールを使用し、惜しくも9位という結果だった[[八十岡翔太]]氏は、「滅びは神の怒りの何倍も強い」と発言している([http://web.archive.org/web/20091012123148/http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/asahara/20070330dtb/index.html#011 参考])。もちろん[[色]]以外に性能の差はなく、色の特性上[[手札破壊]]と組み合わせ易い事によるという概念的なものである。曰く、[[青]]い神の怒りがあれば最強とのことらしい。
+
次元の混乱が解禁された直後の[[グランプリ京都07]]では、それまでに黒をメインとした[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]がほとんどなかったこともあり、下馬評ほどの活躍はなかったが、その後は[[青黒コントロール]]などが続々開発され、存分に存在感を発揮した。特に他に有力な[[全体除去]]の無い[[時のらせんブロック構築]]では圧倒的な影響力を有し、実際このカードを最大限に利用する[[青黒コントロール#時のらせんブロック構築|青黒コントロール]]が[[プロツアー横浜07]]の上位3人を独占する結果になった。
 
+
一方で、他に有力な[[全体除去]]の無い[[時のらせんブロック構築]]では圧倒的な影響力を有する。実際このカードを最大限に利用する[[青黒コントロール#時のらせんブロック構築|青黒コントロール]]が[[プロツアー横浜07]]の上位3人を独占する結果になった。
+
  
 +
*同じく[[タイムシフト]]してきた[[ブラストダーム/Blastoderm]]こと、[[カルシダーム/Calciderm]]への対処法のひとつ。
 +
*最大の欠点である[[色拘束]]の問題を解決できる[[ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth]]との相性は抜群。同時に登場したため[[ブロック構築]]でも共存しており、上記の活躍の原動力となった。
 +
*グランプリ京都07でいち早く滅び採用の[[青黒トロン|青黒コントロール]]を作成、惜しくも9位という結果だった[[八十岡翔太]]氏は、「滅びは神の怒りの何倍も強い」と発言している([http://web.archive.org/web/20091012123148/http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/asahara/20070330dtb/index.html#011 参考])。もちろん[[色]]以外に性能の差はなく、[[色の役割|色の特性]]上[[手札破壊]]と組み合わせやすい事による概念的なものである。曰く、[[青]]い神の怒りがあれば最強とのことらしい。
 
*黒が強い[[トーメント]]の、同じく黒の全体除去である[[もぎとり/Mutilate]]とは比較できる。[[Hellfire]]と比べると隔世の感がある。
 
*黒が強い[[トーメント]]の、同じく黒の全体除去である[[もぎとり/Mutilate]]とは比較できる。[[Hellfire]]と比べると隔世の感がある。
*同じく[[タイムシフト]]してきた[[ブラストダーム/Blastoderm]]こと、[[カルシダーム/Calciderm]]への一つの対処法となる。
+
 
*[[神の怒り/Wrath of God]]と同様、余白は十分あるにもかかわらず[[フレイバー・テキスト]]が存在しない。
+
*{{Gatherer|id=122423|イラスト}}といい、あえて[[フレイバー・テキスト]]を書かずシンプルにまとめた[[ルール文章]]といい、全般に神の怒りになぞらえたデザインである。イラストレーターも同じ[[Kev Walker]]
*{{Gatherer|id=122423|イラスト}}も、まるで{{Gatherer|id=129808|神の怒り}}を反転させたかのようである。イラストレーターも同じ[[Kev Walker]]を起用している。
+
**[[第7版]]以降の{{Gatherer|id=129808|神の怒りのイラスト}}が「人々を吹き飛ばしている」のに対して、これは「人々を吸い込んでいる」。
**神の怒りのイラストから滅びに代わるアニメーションが2007年の元旦に[[Magicthegathering.com]]のトップページを飾り、多くのプレイヤーの度肝を抜いた。
+
**神の怒りのイラストが滅びに変わるアニメーションが2007年の元旦に[[Magicthegathering.com]]のトップページを飾り、多くのプレイヤーの度肝を抜いた。
**神の怒りの「人々を吹き飛ばしている」イラストに対して、これは「人々を吸い込んでいる」イラストになっている。
+
**[[プレイヤー褒賞プログラムプロモ]]バージョンが存在する。こちらも褒賞プログラムプロモの神の怒りと対になったようなイラストになっている。
**[[プレイヤー褒賞プログラムプロモ]]バージョンが存在する。こちらも[[神の怒り/Wrath of God]]と似た構図のイラストになっている。
+
  
 
==参考==
 
==参考==

2014年7月4日 (金) 22:38時点における版


Damnation / 滅び (2)(黒)(黒)
ソーサリー

すべてのクリーチャーを破壊する。それらは再生できない。


次元の混乱の発表当初から話題の筆頭となった、神の怒り/Wrath of God。全てのクリーチャーに文字通りの「滅び」をもたらす。

元祖はのカードであるが、タイムシフトしてみればこれほどまで黒に相応しい効果も無いだろう。すべてのクリーチャーに対する究極的な除去であり、その威力は説明の必要すら無いシンプルかつ圧倒的なもの。優秀な単体除去にこれが加わることで、黒相手にクリーチャーで挑む事が更に難しくなる。神の怒りの為に白の投入を余儀なくされていたデッキに新たな色の可能性をもたらし、環境にも多大な影響を与えた。

次元の混乱が解禁された直後のグランプリ京都07では、それまでに黒をメインとしたコントロールデッキがほとんどなかったこともあり、下馬評ほどの活躍はなかったが、その後は青黒コントロールなどが続々開発され、存分に存在感を発揮した。特に他に有力な全体除去の無い時のらせんブロック構築では圧倒的な影響力を有し、実際このカードを最大限に利用する青黒コントロールプロツアー横浜07の上位3人を独占する結果になった。

参考

QR Code.gif