象牙の塔/Ivory Tower

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逆[[黒の万力/Black Vise]]とも言える、手札の数に応じて[[ライフ]]を[[回復]]する[[アーティファクト]]。
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逆[[黒の万力/Black Vise]]とも言える、[[手札]]の枚数に応じて[[ライフ]]を[[回復]]する[[アーティファクト]]。
  
[[手札]]を溜める[[コントロール]]で使用されると、ライフがどんどん上がっていく。[[スライ]]などの速攻[[デッキ]]では、20点のライフを削ることを基準にしているので、対処できなければまさしくお手上げ状態になる。
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手札を溜める[[コントロールデッキ]]で使うとライフがどんどん上がっていく。[[スライ]]などの速攻[[デッキ]]では、20点のライフを[[削る]]ことを基準にしているので、対処できなければまさしくお手上げ状態になる。
  
[[墓生まれの詩神/Graveborn Muse]][[ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena]]など、[[]]に多いライフを[[リソース]]として[[ドロー]]するカードとの相性が抜群に良い。中でも[[ネクロポーテンス/Necropotence]]との[[シナジー]]は凄まじいものがあり、当時の[[ネクロディスク]]の強さを支えた。(この点は[[Zuran Orb]]も同様である。)
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[[]]に多いライフを[[リソース]]とする[[ドローソース]]とは互いに強い[[シナジー]]を持ち、特に[[ネクロポーテンス/Necropotence]]との相性は抜群。[[ズアーの宝珠/Zuran Orb]]とともに、当時の[[ネクロディスク]]の強さを支えた。
  
*修正版は[[象牙の鶴の根付/Ivory Crane Netsuke]]
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*[[世界選手権94]]の準優勝者である[[Bertrand Lestree]]は、優勝した[[Zak Dolan]]の[[宝石箱]]に勝てなかった理由として象牙の塔と[[Library of Alexandria]]の組み合わせを挙げていたとのこと<ref name="DtW791">[https://media.wizards.com/2020/podcasts/magic/drivetowork791_antiquitiespart2_Uswo87Ss.mp3 Drive to Work #791 – Antiquities, Part 2](ポッドキャスト [[2020年]]11月13日)</ref>。
*ライフを得るだけで[[制限カード]][[禁止カード]]になったことがある世にも珍しいカード。実際、[[ライフ]]を得るだけの[[カード]]とは思えない活躍をしている。
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*亜種として[[象牙の鶴の根付/Ivory Crane Netsuke]]や[[ヴェンセールの日誌/Venser's Journal]]がある。
1997年1月1日より[[スタンダード]]で禁止カード、1997年7月1日より[[エクステンデッド]]でも禁止カードに指定された。[[ヴィンテージ]]でも1999年9月1日まで制限カードに指定されていた(現在は制限カードではない)。
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*[[From the Vault:Relics]]に{{Gatherer|id=212639|新規イラスト}}で収録された。
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*かつての[[WotC]]社には[[開発部]]の打ち合わせがいくつも行われる特定の部屋があり、象牙の塔/Ivory Towerというあだ名が付けられていた<ref name="DtW791" />。
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==禁止指定==
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[[スタンダード]]では[[1995年]]1月10日の制定当初より[[制限カード]]であり、[[1997年]]1月1日からは[[禁止カード]]に指定。1997年7月1日より[[エクステンデッド]]でも禁止カードに指定された。[[1994年]]5月2日より[[タイプ1]](現[[ヴィンテージ]])で制限カードに指定されていたが、[[1999年]]10月1日に制限解除される。
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*実は黒の万力よりもスタンダードでの制限カード指定が1年も早い。黎明期においてはライフ回復が重視されていた証左とも言える。
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*[[第5版]]では「スタンダードで[[禁止カード|禁止]]になった[[カード]]は除外する」という理由で収録されなかった(Taming the Flames([[Duelist]]誌17号の記事))。
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==ストーリー==
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'''象牙の塔'''/''Ivory Tower''は[[テリシア/Terisiare]][[テリシア市/Terisia City]]に建てられた({{Gatherer|id=1009}}、{{Gatherer|id=212639}})。[[最高機構長/The Archimandrite]]の下、[[兄弟戦争/Brothers' War]]時代には[[ウルザ/Urza]]と[[ミシュラ/Mishra]]のどちらにも属さない「[[第三の道/The Third Path]]」勢力の本拠地となった。
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;登場作品
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*Blood and Sand(コミック。[[Urza-Mishra War on the World of MAGIC: the Gathering]] Vol.2)
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*[[The Brothers' War]](小説)
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{{フレイバーテキスト|象牙の塔の住人たちは、何にも増して学識を重んじ、知識のために力を犠牲にする者に褒美を与える。}}
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*一般的には象牙の塔は「俗世間を離れて静かに芸術を楽しむ境地。あるいは、学者の現実離れした学究生活や閉鎖的な研究室」を意味する。
  
 
==参考==
 
==参考==
*[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/feature/253 The Top 50 Artifacts of All Time]第27位([[WotC]]、文:[[Zvi Mowshowitz]]、英語)
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<references />
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*[[The Top 50 Artifacts of All Time]]第27位([[WotC]]、文:[[Zvi Mowshowitz]]、英語)
 
*[[カード個別評価:アンティキティー]] - [[アンコモン]]3
 
*[[カード個別評価:アンティキティー]] - [[アンコモン]]3
 
*[[カード個別評価:第4版]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:第4版]] - [[レア]]
*[[カード個別評価:リバイズド]] - [[レア]]
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*[[カード個別評価:リバイズド・エディション]] - [[レア]]
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*[[カード個別評価:Vintage Masters]] - [[アンコモン]]
 
*[[カード個別評価:Masters Edition]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:Masters Edition]] - [[レア]]
[[Category:The Top 50 Artifacts of All Time]]
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*[[カード個別評価:兄弟戦争旧枠版アーティファクト]] - [[アンコモン]]
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*[[From the Vault:Relics]]

2024年11月17日 (日) 14:05時点における最新版


Ivory Tower / 象牙の塔 (1)
アーティファクト

あなたのアップキープの開始時に、あなたはX点のライフを得る。Xは、あなたの手札のカードの枚数から4を引いた点数である。


黒の万力/Black Viseとも言える、手札の枚数に応じてライフ回復するアーティファクト

手札を溜めるコントロールデッキで使うとライフがどんどん上がっていく。スライなどの速攻デッキでは、20点のライフを削ることを基準にしているので、対処できなければまさしくお手上げ状態になる。

に多いライフをリソースとするドローソースとは互いに強いシナジーを持ち、特にネクロポーテンス/Necropotenceとの相性は抜群。ズアーの宝珠/Zuran Orbとともに、当時のネクロディスクの強さを支えた。

[編集] 禁止指定

スタンダードでは1995年1月10日の制定当初より制限カードであり、1997年1月1日からは禁止カードに指定。1997年7月1日よりエクステンデッドでも禁止カードに指定された。1994年5月2日よりタイプ1(現ヴィンテージ)で制限カードに指定されていたが、1999年10月1日に制限解除される。

  • 実は黒の万力よりもスタンダードでの制限カード指定が1年も早い。黎明期においてはライフ回復が重視されていた証左とも言える。
  • 第5版では「スタンダードで禁止になったカードは除外する」という理由で収録されなかった(Taming the Flames(Duelist誌17号の記事))。

[編集] ストーリー

象牙の塔/Ivory Towerテリシア/Terisiareテリシア市/Terisia Cityに建てられた(イラストイラスト)。最高機構長/The Archimandriteの下、兄弟戦争/Brothers' War時代にはウルザ/Urzaミシュラ/Mishraのどちらにも属さない「第三の道/The Third Path」勢力の本拠地となった。

登場作品
象牙の塔の住人たちは、何にも増して学識を重んじ、知識のために力を犠牲にする者に褒美を与える。
  • 一般的には象牙の塔は「俗世間を離れて静かに芸術を楽しむ境地。あるいは、学者の現実離れした学究生活や閉鎖的な研究室」を意味する。

[編集] 参考

  1. 1.0 1.1 Drive to Work #791 – Antiquities, Part 2(ポッドキャスト 2020年11月13日)
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