魅惑するセイレーン/Alluring Siren
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**セイレーンの呼び声と違い、タップ能力を持つシステムクリーチャーは除去しにくい。また、[[基本セット2010]]から[[マナ・バーン]]が無くなったため、[[マナ・クリーチャー]]に対する圧力にはならない。 | **セイレーンの呼び声と違い、タップ能力を持つシステムクリーチャーは除去しにくい。また、[[基本セット2010]]から[[マナ・バーン]]が無くなったため、[[マナ・クリーチャー]]に対する圧力にはならない。 | ||
*能力は、海路上の岩礁で美しい歌を歌って航行中の人々の心を惑わし、危険な岩礁にひきつけ船を難破させて殺してしまうと言うセイレーンの伝説に由来するのだろう。 | *能力は、海路上の岩礁で美しい歌を歌って航行中の人々の心を惑わし、危険な岩礁にひきつけ船を難破させて殺してしまうと言うセイレーンの伝説に由来するのだろう。 | ||
+ | *[[基本セット2010]]版の[[フレイバーテキスト]]は、怪物セイレーンが登場する文学として最も古くかつ有名な、古代ギリシアの詩人[[Wikipedia:ja:ホメーロス|ホメロス]]作の叙事詩「[[Wikipedia:ja:オデュッセイア|オデュッセイア]]」からの引用。[[マジック]]のカードのフレイバーテキストの引用元の作品としては最古(紀元前8世紀)の作品である。 | ||
+ | **オデュッセイアの原文は古代ギリシア語であり、英語版のフレイバーテキストは[[Wikipedia:ja:アレキサンダー・ポープ|Alexander Pope]]が訳したものからの引用である。英語版ではPopeによる訳文であることが示されているが、日本語版ではこれは省略されている。 | ||
+ | **後の[[テーロス・ブロック]]および[[テーロス還魂記]]において、[[ニクス生まれの海護/Nyxborn Seaguard]]など複数枚のカードのフレイバーテキストにオデュッセイアをモチーフとしたテーロスの叙事詩「カラフェイア/The Callapheia」が、さらにオデュッセイアの主人公であるオデュッセウスをモチーフとするキャラクターの[[カラフィ/Callaphe]]が登場した。 | ||
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+ | {{フレイバーテキスト|"The ground polluted floats with human gore, | ||
+ | And human carnage taints the dreadful shore | ||
+ | Fly swift the dangerous coast: let every ear | ||
+ | Be stopp'd against the song! 'tis death to hear!"|Homer, The Odyssey, trans. Pope|魅惑するセイレーン/Alluring Siren(英語版)}} | ||
+ | {{フレイバーテキスト|「その大地を穢す諸人の流せる血よ、 | ||
+ | 屠られし者共の恐るべき岸に満つるを見よ。 | ||
+ | 危難満つる岸辺を速やかに離れよ。あらゆる耳に告ぐ、 | ||
+ | その歌に傾くことなかれ! 聞かば死の来たるは直ぐ!」|ホメロス「オデュッセイア」|魅惑するセイレーン/Alluring Siren(日本語版)}} | ||
==参考== | ==参考== |
2022年6月28日 (火) 01:21時点における最新版
Alluring Siren / 魅惑するセイレーン (1)(青)
クリーチャー — セイレーン(Siren)
クリーチャー — セイレーン(Siren)
(T):対戦相手1人がコントロールするクリーチャー1体を対象とする。このターン、それは可能ならばあなたを攻撃する。
1/1攻撃強制能力を持つクリーチャー。ありそうでなかった、初の種族「セイレーン」である。
攻撃してきた対戦相手の小型クリーチャーを、こちらの大型クリーチャーでブロックし破壊するなどの使い方が考えられる。また、システムクリーチャーは往々にしてP/Tが低いので、それがタップ能力を持つものでなければシステムクリーチャー除去もできる。
- 青の攻撃強制カードには、遥か昔に同じセイレーンの名を冠するセイレーンの呼び声/Siren's Callがあった。また、ポータルには嘲り/Tauntが存在した。
- 能力は、海路上の岩礁で美しい歌を歌って航行中の人々の心を惑わし、危険な岩礁にひきつけ船を難破させて殺してしまうと言うセイレーンの伝説に由来するのだろう。
- 基本セット2010版のフレイバーテキストは、怪物セイレーンが登場する文学として最も古くかつ有名な、古代ギリシアの詩人ホメロス作の叙事詩「オデュッセイア」からの引用。マジックのカードのフレイバーテキストの引用元の作品としては最古(紀元前8世紀)の作品である。
- オデュッセイアの原文は古代ギリシア語であり、英語版のフレイバーテキストはAlexander Popeが訳したものからの引用である。英語版ではPopeによる訳文であることが示されているが、日本語版ではこれは省略されている。
- 後のテーロス・ブロックおよびテーロス還魂記において、ニクス生まれの海護/Nyxborn Seaguardなど複数枚のカードのフレイバーテキストにオデュッセイアをモチーフとしたテーロスの叙事詩「カラフェイア/The Callapheia」が、さらにオデュッセイアの主人公であるオデュッセウスをモチーフとするキャラクターのカラフィ/Callapheが登場した。
"The ground polluted floats with human gore, And human carnage taints the dreadful shore Fly swift the dangerous coast: let every ear Be stopp'd against the song! 'tis death to hear!"― Homer, The Odyssey, trans. Pope(出典:魅惑するセイレーン/Alluring Siren(英語版))
「その大地を穢す諸人の流せる血よ、 屠られし者共の恐るべき岸に満つるを見よ。 危難満つる岸辺を速やかに離れよ。あらゆる耳に告ぐ、 その歌に傾くことなかれ! 聞かば死の来たるは直ぐ!」― ホメロス「オデュッセイア」(出典:魅惑するセイレーン/Alluring Siren(日本語版))