スピラの罰、『シン』/Sin, Spira's Punishment
伝説のクリーチャー — リバイアサン(Leviathan) アバター(Avatar)
飛行
これが戦場に出るか攻撃するたび、あなたの墓地にあるパーマネント・カード1枚を無作為に選んで追放する。その後、このカードのコピーであるトークン1つをタップ状態で生成する。追放されたカードが土地カードなら、この手順を繰り返す。
7/7
飛行を持つ伝説のリバイアサン・アバター。ETBおよび攻撃時に自分の墓地のパーマネント・カードを無作為に追放し、土地以外に当たるまでコピーを生成し続ける。
実質的に墓地のパーマネントをカード・タイプ制限なくリアニメイトするような効果であり、それをETBで最低1回、維持できれば複数回使えるため大きなアドバンテージを稼ぐことができる。また、能力に対応して除去されても、運が良ければ死亡した『シン』自身がコピーされて戻ってくることもあるので、局所的な除去耐性を持っていると言えなくもない。本体性能も7/7飛行と十分に高い。
ただしコピー先は無作為であるのが難点。土地ならば再抽選が行われるものの、それ以外ならどんなパーマネントでも打ち止めになるため、運が悪いと弱小パーマネントを出して終わりということも起こり得る。パーマネント以外は抽選候補から外れるため、『シン』を出すためのサポートや墓地肥やしの手段はなるべく非パーマネントで固めておき、パーマネントはコピーできる旨味のあるものに厳選して採用できれば理想的か。
全体的にリアニメイト戦術と相性が良い。『シン』自体の重さをカバーしやすいほか、墓地肥やしの過程で落ちた他のリアニメイト候補も運が良ければ拾ってくれる。土地を複数出せる可能性があるため、手札に来たリアニメイト候補の素出しにも繋げやすい。ラクドスの加入/Rakdos Joins Upのようなリアニメイト効果を持ったパーマネントがあれば、『シン』の能力で当たりをリアニメイトできる可能性を高められる。
リアニメイト戦術で使う場合、スタンダードではローテーション前は偉大なる統一者、アトラクサ/Atraxa, Grand Unifier、ローテーション後の2025年〜2026年期は恐怖を喰うもの、ヴァルガヴォス/Valgavoth, Terror Eaterなどが主なライバルとなっており、単独性能の高さからそちらが優先されることがほとんど。一方で『シン』は効果こそ不安定なものの、墓地さえあれば直接ボード・アドバンテージを稼げるので爆発力がある。よりリアニメイトに特化したデッキでこそ『シン』は輝くと言えるだろう。
アルケミー:ローウィン参入後のアルケミーにおいては、水中の精緻/Aquatic Subtletyで想起ピッチスペルと化したこのカードで全知/Omniscienceをリアニメイトするコンボデッキが存在している。想起の自壊能力を先に解決すれば、『シン』自身をタップインとはいえ即座に擬似リアニメイトできるので、想起のデメリットを緩和できる点も噛み合っている。
リミテッドでは巨大フライヤーがカード・アドバンテージも稼いでくれるというだけで強力であり、墓地利用のアーキタイプを割り当てられた黒緑でもランプ戦略のリターンとなるファッティを要求する青緑でも優先的に採用できる。比較的墓地にパーマネントを落としにくい青黒ではタッチ緑の手間まで考えるとやや評価が落ちるが、素のボディが優れており土地サイクリング持ちクリーチャーを落とすだけでリアニメイト先を確保できるのでじゅうぶん採用圏内。
- 土地を大量に展開できる可能性があるため、上陸と組み合わせるのもよいだろう。
- 「墓地からカードを1枚追放する」というイベントを一度の誘発で複数回起こせるため、ケルゥの黄金守り/Kheru Goldkeeperのような「1枚以上のカードがあなたの墓地を離れるたび~」系の効果を複数回誘発させることも(運が良ければ)できる。
ルール
[編集]- 基本的なルールはコピーおよびコピー可能な値を参照。
- 『シン』の誘発型能力は対象を取らない。追放するカードは解決時に決定される。
- ウルザズ・サーガ以前のカードが使用可能なフォーマット(エターナル、コマンダー)では墓地の順番を変えることができない。使用する際は墓地の順番をメモしてからシャッフルする、サイコロやトランプを用いるなどの工夫が必要となる。
- この誘発型能力は解決時の処理の一部として手順を繰り返す。こうしてパーマネントを戦場に出す/生成することで誘発した能力は、この能力が解決し終わるまでスタックに置かれない。
- 倍増の季節/Doubling Seasonなどの置換効果はこの能力の処理中でも適用される。
関連カード
[編集]ストーリー
[編集]『シン』/Sinは『FFX』に登場するモンスター。鉤括弧に囲まれているのが正式名称。
エボン教によれば機械を用いて文明を発達させ、傲慢になった人間の罪(Sin)の具現化として誕生したと言われる存在。1000年前にスピラに出現して以来、人類にとって最大の脅威として在り続けている。規格外の巨体を用いた物理攻撃も強力だが、最大の武器は重力を操る能力。射程内に近づいた相手は一瞬で、骨も残さずに分解してしまう程の出力を誇り、実際の戦闘においてもターンをかけ過ぎると問答無用でゲームオーバーとなる衝撃波を放ってくる。仮に攻撃対象とならずに生き残っても、至近距離に接近された人間は『シン』が持つ莫大なエネルギーに干渉されてしまい、幻覚を見たり意識が混濁したり、記憶が酷く混乱する悪影響を受ける(この症状は作中で『シンの毒気』と呼ばれる)。それでも『シン』に接近されて生き残ることは奇跡的な幸運とされる。
また、体表から剥がれ落ちた鱗などの部位はコケラと呼ばれる本体とは別個体のモンスターとなり、通常のモンスターと同様に周囲を攻撃して被害を発生させてくる。おまけに『シン』本体はコケラを回収しようとする習性を備えており、一度襲撃を受けた後、コケラが発生して駆除出来ずにいれば再び『シン』に襲撃される可能性が高まるという性質まで持つ。この回収以外では人口が多い場所や巨大な機械を優先して狙う傾向があり、このためにスピラでは大きな文明や科学力が発達しづらくなっている。
当然ながら討伐は何度も試みられているのだが、その戦闘能力の高さのために通常の手段では近づくことすらままならず、シナリオ上でも人類が利用できる最高峰の武器と多くの志願兵による総攻撃がたった一発の衝撃波に壊滅させられている。『シン』を倒す手段は現時点ではただ一つ、修行を重ねた召喚士が聖地・ザナルカンド/Zanarkandにて獲得できる究極召喚のみ。そして倒しても最長で数年、最短で数ヶ月の充填期間をおいて復活してしまうため、スピラは『シン』による破壊→究極召喚による討伐→『シン』の復活を繰り返す循環に陥っている。『シン』の撃破は気休めに過ぎないのだが、それでも『シン』がいない束の間の平和、「ナギ節」を実現させた召喚士は大召喚士と呼ばれ、寺院による崇拝の対象となる。
あくまでモンスターということで原則として習性通りに活動するため、多少ながら行動にはコントロールがきく。作中では討伐隊が前述した総攻撃を行う際に、複数のコケラを一箇所に集めることで本体をおびき寄せることに成功している。
- ティーダ/Tidusはその出自の都合、スピラの事情・常識に疎く初対面の相手から度々疑問を抱かれるが、前述した『シン』の毒気にやられたと称することであまり追求を受けずに済んでいる。