マークド

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'''マークド'''/''Marked''とは、故意・あるいは偶然にカードに印がついていて、[[裏面]]からでも識別できるようになっているカード。[[マジック・イベント規定]]では「区別できるカード」と記載されている。英語での発音にならってマークトとも。
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'''マークド'''/''Marked''とは、故意・あるいは偶然に[[カード]]に印がついていて、[[裏面]]からでも識別できるようになっているカード。[[マジック・イベント規定]]では「区別できるカード」と記載されている。英語での発音にならってマークトとも。
  
 
==解説==
 
==解説==
マークドはもちろん大いに違反であり、ペナルティの対象となる。また、[[スリーブ]]も同様に、識別できるものはこれに当たる。詳細は[[スリーブ]]の項を参照。
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マークドはもちろん大いに[[違反行為|違反]]であり、ペナルティの対象となる。また、[[スリーブ]]も同様に、識別できるものはこれに当たる。詳細は[[スリーブ]]の項を参照。
  
[[サインド]]カードは、別名ペインテッド(Painted)と呼ばれ、イラスト側に書かれたものはペナルティの対象にはならない。[[認定大会]]でもまったく問題なく使用可能。白枠を黒枠に塗り替えてもペインテッド扱いになる。ただし、裏面にまでインクがしみ出た場合は、マークドになる。
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[[サインド]]カードは、別名ペインテッド(Painted)と呼ばれ、イラスト側に書かれたものは内容によっては[[トーナメント]]での使用を容認されうる(詳細は[[拡張アート#トーナメントでの使用]]を参照)。[[白枠]]を[[黒枠]]に塗り替えてもペインテッド扱いになる。ただし、裏面にまで塗料がしみ出た場合は、マークドになる。
  
 
*[[プレミアム・カード]]もマークドの原因になり得る。[[プレミアム・カード]]の項を参照。
 
*[[プレミアム・カード]]もマークドの原因になり得る。[[プレミアム・カード]]の項を参照。
 
*[[ヘッド・ジャッジ]]は、カードがマークドであるかどうかを最終決定する権限を持つ。あるカードがマークドであるかどうかが心配なら、大会開始前にヘッド・ジャッジの判断を仰ぐこと。
 
*[[ヘッド・ジャッジ]]は、カードがマークドであるかどうかを最終決定する権限を持つ。あるカードがマークドであるかどうかが心配なら、大会開始前にヘッド・ジャッジの判断を仰ぐこと。
**[[塚本俊樹]]氏は[[ポータル]]発売直後の大会にて、[[基本土地]]が全て[[ポータル]]であることに直前になって気が付き、ヘッドジャッジに「マークドと判定されないか?」と尋ね、「問題ない」と言われても尚心配で、全て使い古した[[基本土地]]と入れ替えたらしい。氏らしい用心深さである。
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**[[塚本俊樹]]氏は[[ポータル]]発売直後の大会にて、[[基本土地]]が全てポータルのものであることに直前になって気が付き、ヘッドジャッジに「マークドと判定されないか?」と尋ね、「問題ない」と言われても尚心配で、全て使い古した[[基本土地]]と入れ替えたらしい。氏らしい用心深さである。
*マジックのカードは時期によって印刷の濃淡があり、ノースリーブや透明スリーブだとバックプリントである程度違いが判別出来てしまう。また同時期に発売されたカードであってもよく使うカードはそうでないカードと比べプレイに伴う摩耗が激しくなるため、結果的に重要なカードがそうでないカードと区別できる状態になってしまう。スリーブについても同様のことが言えるので、大会では新品のスリーブを用意しておいたほうがよい。
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*[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]のカードは時期によって印刷の濃淡があり、ノースリーブや透明スリーブだとバックプリントである程度違いが判別出来てしまう。また同時期に発売されたカードであってもよく使うカードはそうでないカードと比べプレイに伴う摩耗が激しくなるため、結果的に重要なカードがそうでないカードと区別できる状態になってしまう。スリーブについても同様のことが言えるので、大会では新品のスリーブを用意しておいたほうがよい。
  
 
==不正行為==
 
==不正行為==
 
故意と判断されたマークドは「故意の違反」の[[不正行為]]として[[失格]]処分となり、[[出場停止]]となることもある。決して行わないように。
 
故意と判断されたマークドは「故意の違反」の[[不正行為]]として[[失格]]処分となり、[[出場停止]]となることもある。決して行わないように。
  
カード・ゲームにおけるカードへの細工によるイカサマは、トランプ・カードによるギャンブルなどがあってその歴史は古い。
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[[カードゲーム]]におけるカードへの細工によるイカサマは、トランプ・カードによるギャンブルなどがあってその歴史は古い。
 
*表面をざらつかせるサンディング(Sanding)。
 
*表面をざらつかせるサンディング(Sanding)。
 
*少し反らせておくパーミング(Perming)。
 
*少し反らせておくパーミング(Perming)。
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これらはスリーブを使用することで防げるものも多いが、スリーブを使ったとしてもその気になればカードをマークすること自体は容易である。対戦相手がマークをしていないか、自分のスリーブがマークドと疑われかねない状態になっていないか、大舞台では常に注意が必要である。
 
これらはスリーブを使用することで防げるものも多いが、スリーブを使ったとしてもその気になればカードをマークすること自体は容易である。対戦相手がマークをしていないか、自分のスリーブがマークドと疑われかねない状態になっていないか、大舞台では常に注意が必要である。
  
*2001年の[[David Williams]]や2019年の[[渡辺雄也]]など、実際にマークドで出場停止処分を受けた者もいる。
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*[[2001年]]の[[David Williams]]や[[2019年]]の[[渡辺雄也]]など、実際にマークドで出場停止処分を受けた者もいる。
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[ルーリング]]
 
*[[ルーリング]]
 
*[[用語集]]
 
*[[用語集]]

2020年6月7日 (日) 09:55時点における版

マークド/Markedとは、故意・あるいは偶然にカードに印がついていて、裏面からでも識別できるようになっているカード。マジック・イベント規定では「区別できるカード」と記載されている。英語での発音にならってマークトとも。

解説

マークドはもちろん大いに違反であり、ペナルティの対象となる。また、スリーブも同様に、識別できるものはこれに当たる。詳細はスリーブの項を参照。

サインドカードは、別名ペインテッド(Painted)と呼ばれ、イラスト側に書かれたものは内容によってはトーナメントでの使用を容認されうる(詳細は拡張アート#トーナメントでの使用を参照)。白枠黒枠に塗り替えてもペインテッド扱いになる。ただし、裏面にまで塗料がしみ出た場合は、マークドになる。

  • プレミアム・カードもマークドの原因になり得る。プレミアム・カードの項を参照。
  • ヘッド・ジャッジは、カードがマークドであるかどうかを最終決定する権限を持つ。あるカードがマークドであるかどうかが心配なら、大会開始前にヘッド・ジャッジの判断を仰ぐこと。
    • 塚本俊樹氏はポータル発売直後の大会にて、基本土地が全てポータルのものであることに直前になって気が付き、ヘッドジャッジに「マークドと判定されないか?」と尋ね、「問題ない」と言われても尚心配で、全て使い古した基本土地と入れ替えたらしい。氏らしい用心深さである。
  • マジックのカードは時期によって印刷の濃淡があり、ノースリーブや透明スリーブだとバックプリントである程度違いが判別出来てしまう。また同時期に発売されたカードであってもよく使うカードはそうでないカードと比べプレイに伴う摩耗が激しくなるため、結果的に重要なカードがそうでないカードと区別できる状態になってしまう。スリーブについても同様のことが言えるので、大会では新品のスリーブを用意しておいたほうがよい。

不正行為

故意と判断されたマークドは「故意の違反」の不正行為として失格処分となり、出場停止となることもある。決して行わないように。

カードゲームにおけるカードへの細工によるイカサマは、トランプ・カードによるギャンブルなどがあってその歴史は古い。

  • 表面をざらつかせるサンディング(Sanding)。
  • 少し反らせておくパーミング(Perming)。
  • カードの縁(ふち)を少し切り落として形を変えるカッティング(Cutting)
  • 小さな穴を開けて触って判別するスポッティング(Spotting)。

これらはスリーブを使用することで防げるものも多いが、スリーブを使ったとしてもその気になればカードをマークすること自体は容易である。対戦相手がマークをしていないか、自分のスリーブがマークドと疑われかねない状態になっていないか、大舞台では常に注意が必要である。

参考

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