イストフェル/Istfell

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イストフェル/Istfellは、カルドハイム/Kaldheimを構成する領界/Realmの一つ。主要種族霊魂/Spiritで、白青[1]

目次

解説

イストフェルは世界樹/The World Treeの根元にある、霧に覆われた領界/Realmで、流れの速い川と聳え立つ石壁に囲まれた広大な平原だ。平原には底なしの井戸と白い石塚が点在しているが、それらの起源や意義は失われて久しい。頭上にうっすらと見えるのは世界樹の計り知れない巨体であり、それにぶら下がる根はイストフェルへと突き刺さっている。星界/The Cosmosから時折差し込むオーロラの光は、常闇を破り空に踊るが、イストフェルの中心部へ向かうと、ますます濃くなる果てなき霧のために、その輝きも見えなくなってしまう。動物、怪物、そしてほとんどの人々の霊魂/Spiritは、死後にイストフェルへとやってきて、目的もなく生を模倣して永遠の時を過ごす。

イストフェルの平原はヴァンギル川/The Vangir Riverの骨も凍る流れに囲まれている。川の向こうに聳え立つ、高さ100フィート(約300m)以上の壁は、永劫の昔、若き世界樹の根が星界の怪物/Cosmos monsterに襲われるのを防ぐために築かれたものである。イストフェルへの唯一の入り口は、川に架かる一本の巨大な橋で、それは壮大なイストフェルの門/The Gates of Istfellに直接繋がっている。

神々の聖堂/The Gods' Hall

壁以外のイストフェル唯一の建造物、壮大なる神々の聖堂/The Gods' Hallは、この領界に新しく加わったものである。どのようにしてそれがここに到ったかの物語は、「ヴァルキーの企み/Valki's Deceit」と呼ばれる英雄譚になっている。

スコーティの聖堂/The Hall of the Skotiは、長きにわたり神々の領界/The Gods' Realmにあった。ある日トラルフ/Toralfハルヴァール/Halvarの前に現れた嘘のヴァルキー/Valkiは、ドワーフ/Dwarfが神の石で作った馬具の重さにもがいていた。曰く、未だかつて誰も捕らえたことのない幽霊馬ウィンドフェル/Windfellを神々の領界にまで何とか連れてきたが、手懐けるためにはルーンの魔法が込められた馬具を首にかけねばならないと。そんなことは不可能だとヴァルキーは泣き言を言った。「不可能」の言葉に背筋を正したトラルフは、これは策略かもしれないというハルヴァールの忠告に耳を貸さず、楽々とその馬具を持って中庭に向かった。だが彼が近づくとウィンドフェルは逃げ出し、門を跳び越えて凄まじい速さで走り去ってしまった。

三日間の追跡のすえ、イストフェルの門に入ったところで、トラルフはウィンドフェルに追いついた。だがトラルフが馬具を持ち上げたその瞬間、激しい閃光と雷鳴が走り、彼自身も吹き飛ばされた。その馬具は聖堂に繋がれており、トラルフの強大な力がルーンの魔法を作動させ、聖堂を世界樹の根元まで引っ張ってきたのだった。根の中の聖堂から出てきた神々は、こちらを見つめる霊魂の群れに困惑した。ヴァルキーの姿はどこにもなかった。

聖堂を神々の領界に戻すべきだと神々は言い続けているが、これまでのところ、その身の入っていない努力は世界樹から染み出す何らかの魔法によって妨げられており、この件を優先すると決めた者は誰一人いない。

登場

登場作品・登場記事

その他

  • モチーフは北欧神話における九つの世界の一つであるニヴルヘイムと、九つの世界の一つに数えられることのあるヘルヘイムだろう。どちらも三層構造の世界の下層に位置し、前者は冷たい氷の世界、後者はヴァルハラに行けなかった一般的な死者が行く世界である。ヘルヘイムはニヴルヘイムの一部、あるいは同一の世界とされることもある。

脚注

  1. Norsing Around, Part 1/北方へ その1Making Magic 2021年1月11日 Mark Rosewater著)

参考

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