脅迫状/Blackmail
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Blackmail / 脅迫状 (黒)
ソーサリー
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札からカードを3枚公開し、あなたはその中から1枚を選ぶ。そのプレイヤーは、選ばれたカードを捨てる。
1マナの手札破壊カード。選ばれた3枚の中から、カードの種類を選ぶことなく捨てさせることができる。
強迫/Duress系統の中では珍しくカード・タイプを問わないため、対戦相手の手札を確実に1枚減らせる。ただし相手の手札が4枚以上ある場合、相手は捨てたくないカードを隠してしまう。そういった重要カードの内容を確認すらできないという点はかなり頼りない印象があり、たいていはたとえ空振りの危険があろうとも少なくとも内容を確認できる他の亜種が優先される。
特に1マナ手札破壊の定番である「1ターン目にいきなり使用」という用途では見劣りは明白。初期手札7枚中3枚しか公開されないので、半分も見られないし選べない。手札が減ってきて3枚前後になった状態なら強要/Coercionも同然で強力だが、そういう状況では手札破壊しても手遅れということも多い。
一つの考え方として、相手に選択権がある効果に該当する。事実、期待したほど効果を現さないカードの好例である。
- 確実に1枚減らせるため、ビートダウンやバーンのような「質より量」なデッキには有効。そういったデッキは手札の消費も激しいため、減ってきたところを狙い打てば重要カードを隠される危険も少ない。
- 第9版を選ぼうで、頭の混乱/Addleに勝利し、第9版に再録される。前評判では構築での実績を持つ頭の混乱が有利と見られていたが、逆の結果となった。「頭の混乱の2マナは重い」という人が多かったのか、それとも黒を使わないプレイヤーからのアンチ票が大きかったのか。
- 「Blackmail」はもともと「黒い手紙」ではなく「黒い年貢」、つまり「不当な取り立て」「恐喝」の意味。イラストを見ても、ブレイズ/Braidsが店主に直接脅しをかけて商品を巻き上げている様子であり、手紙は出てこない。
- もっとも恐喝/Extortionは既に存在したし、「脅迫」だとそれこそ強迫/Duressと混同してしまうので、あえて「脅迫状」としたのであろう。妥当な判断であり、むしろ名訳と言ってよい。