縁切り/Renounce
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条件次第で2マナとは思えないほどの大量ライフを得ることができるが、当然それだけカード・アドバンテージ損になる。大量ライフで敗北を先送りしたところで、パーマネントを失って勝利が遠のいてしまっては意味がない。登場した当初は見向きもされなかった。
コンボデッキの場合、コンボパーツ以外の用済みになったパーマネントを生け贄に回せるため、扱いやすくなる。安定性に欠け自爆が多かったピットサイクルを一躍メタの中心に押し上げる立役者となり脚光を浴びることとなった。
- 2枚以下しか生け贄に捧げないならば、同じメルカディアン・マスクスに収録されている鎮痛剤/Soothing Balmを使ったほうがよいだろう。
- 生け贄呪文の常として、除去に対応して使うことでアドバンテージ損を抑えるプレイングは有効だが、1枚2枚程度ならば(不実/Treacheryを立ち消えさせたいなどの理由がない限り)除去されるがままにして鎮痛剤を使ったほうが数値上では得だと言える。
- 公式ハンドブックではズアーの宝珠/Zuran Orbよろしくハルマゲドン/Armageddonとの合わせ技で紹介されていたが、それを狙ってハルマゲドンを遅らせた隙に対戦相手にフィニッシャーを出されたら本末転倒。それだけのリスクを背負っても得られるものはライフだけなので、実用的コンボとは言いがたい。
ストーリー
ジェラード・キャパシェン/Gerrard Capashenは、奪われたウェザーライト/Weatherlight号を取り戻すためにメルカディア市/Mercadia Cityの兵士とカテラン組合/Cateranの傭兵を連れてラッシュウッド/Rushwoodに赴く。しかし彼らの真の狙いは、反抗的なチョー=アリム/Cho-Arrimの人々を皆殺しにすることであった。困惑しながらも虐殺を止めようとするジェラードだったが、そこでチョー=アリムと親交を深めていたオアリム/Orimと再会し、非難の声を浴びせられるのだった。(イラスト)
- 主人公のジェラードが情けなく描かれる場面の一つ。小説Mercadian Masquesでは中盤までこのような情けない場面が続いていく。
- 現地で得た友や、恋仲になっていたチョー=マノ/Cho-Mannoまでもが殺された(と思っていた)ため、このときのオアリムの怒りの言葉は強烈なものであった。
- フレイバー・テキストの前半は誤訳。まるでオアリムが何かの事件の容疑者であるかのように訳しているが、「オアリムからの非難に対し、ジェラードは全く自己弁護できなかった」といった意味で訳すのが正しいだろう。
Gerrard offered no defense to Orim's condemnation; the mission was under his command, and he was responsible.
ジェラードはオアリムにかけられた容疑に対して、何もしてやろうとはしなかった。この任務は彼の指揮下にあり、彼に責任があったからだ。