マナカーブ
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マナカーブ(Mana Curve)とは、デッキ内の呪文を点数で見たマナ・コスト別に並べ、それぞれに含まれるカードの枚数をグラフにしたときに描かれるカーブのこと。Jay Schneiderが提唱した。
以下に例をあげる(*の数はカードの枚数を示す)。
1マナ 8枚 | ******** |
2マナ 9枚 | ********* |
3マナ 11枚 | *********** |
4マナ 5枚 | ***** |
5マナ 3枚 | *** |
土地 24枚 |
序盤の土地が少ない場面で重い呪文ばかりが手札にあっても動けず、逆に終盤の土地が多い場面で軽い呪文ばかりではカードパワーの差で負けてしまう。そのため、使えるマナの量と呪文のマナ・コストのバランスを考えることはデッキ構築において重要なことであり、その目安となってくれるのがマナカーブである。いかに無駄なくマナを使うかという観点でテンポ・アドバンテージと通じるものがある。
スライやスーサイドといった速いデッキでは、序盤の土地が少ない盤面を重視しているため、1~2マナの低マナ域のカードが多くの比重を占める。一方、コントロールデッキなどの遅いデッキでは、序盤をしのいで中盤以降に勝負をかけるため、高マナ域のカードが多く含まれている。1ターン目から手札が尽きるまで、毎ターン全てのマナを使いきれるように設計された「スライ」のマナカーブは、後のデッキ構築に大きな影響を与えた。
多くのコンボデッキはゲームの展開よりもコンボの成立を重要視するため、マナカーブは意識されない場合が多い。リアニメイトなどマナ・コストを踏み倒す手段を採用しているような場合には、非常に重いカードが多く採用されるような、歪なマナカーブが描かれる。その中でもふるードスターは、特に極端なマナカーブになるデッキとして有名。
参考
- 事故らないための五つの法則(MTG Sideboard Online 日本語版スレまとめ)
- 浅原・小室の匣の中のマジック(マナ・カーブとゼロックスの解説記事)
- スライ(マナカーブ理論発祥のデッキ)
- テンポ・アドバンテージ
- 用語集