ボーナスシート
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ボーナスシート/bonus sheetとは、
- ブースターパックに1枚確定で封入される再録カード中心のスロット。
- Secret Lair Drop Seriesに付属する製品説明にないカード。
目次 |
1.の概要
ブースターパックには、ボーナスシートと呼ばれるスロットが割り当てられている場合がある。このスロットは全て、あるいはほぼ全てのカードが再録カードによって構成される。コレクター・ブースターやセット・ブースターだけでなくリミテッドに対応したブースター製品やMTGアリーナで販売・配布されるパックからも確実に1枚が封入されているのが特徴。ボーナスシートが設けられている場合、リミテッド向け製品では出現するカードの稀少度にかかわらずコモン1枠が置き換わる。
ボーナスシートは時のらせんのタイムシフトで初めて使用された。その後しばらく間が空き、時のらせんリマスターで新枠(ミラディン)以降に登場したカードを旧枠仕様で再録する「旧枠加工カード」で実に15年ぶりにボーナスシートが使われた。
時のらせんリマスターから程なくして発売されたストリクスヘイヴン:魔法学院でもミスティカルアーカイブにボーナスシートが使われ、様々な面で注目が集まり人気が高まった。この反響を受けてMark Rosewaterはデザイン演説の中でボーナスシートについて「もっと使う必要がある強力な道具」と高く評価した[1]。エルドレインの森の記事では「プレイヤーの間でいつも人気」とも語っており[2]、ボーナスシートを積極的に使いたいという前向きな姿勢を見せている。実際、兄弟戦争以降、一年後のイクサラン:失われし洞窟までに発売された本流のセットの6つのエキスパンションのうち半数にあたる3つでボーナスシートが使われた。
- 時のらせん、ならびに時のらせんリマスターと以降のシリーズでは扱いが少し変わっている。
- 前者は稀少度がスペシャルだったが、後者は通常のカードと同様に稀少度が分けられており、封入率に差がある。ほとんどがアンコモンから神話レアまでの収録だが、MTGアリーナのイニストラードを覆う影リマスターにおける過去の影ではコモンも収録された。
- 時のらせんではセットの一部としてスタンダードで使用できるカードに追加されていた。以降の本流のセットで登場したボーナスシートは本体セットとは別の独立したカード・セット扱いとなっており、原則スタンダードで使用可能にはならず、エターナル等の元々使えるフォーマットかリミテッドでしか使用できない。また独自のエキスパンション・シンボルを持つ。
- 戦乱のゼンディカー・ブロック等に存在したMasterpiece Seriesも類似企画と言える。
- イコリア:巨獣の棲処のゴジラシリーズ・カードやスペシャルゲスト等の封入が確率によるものや、灯争大戦におけるプレインズウォーカーやイニストラード/Innistradを舞台とするセットの変身する両面カードといったセットを成立させる目的の新規カード中心のスロットはボーナスシートと呼ばない。
ボーナスシート一覧
詳細については各ページを参照。
- タイムシフト(時のらせん)
- 旧枠加工カード(時のらせんリマスター)
- ミスティカルアーカイブ(ストリクスヘイヴン:魔法学院)
- 旧枠版アーティファクト(兄弟戦争)
- 多元宇宙の伝説(機械兵団の進軍)
- おとぎ話(エルドレインの森)
また、MTGアリーナでは機械兵団の進軍:決戦の後にでも「多元宇宙の伝説」ボーナスシートを共有する。
2.の概要
Secret Lair Drop Seriesはプレビューに記載されていないカードが同梱されることになる。内容は製品ごとにさまざまで、灯争大戦のステンドグラス風プレインズウォーカー、スリヴァー、しつこい請願者/Persistent Petitionersなどテーマと無関係に同梱されるものもあれば、Secret Lair x Street FighterのHadoken(稲妻/Lightning Bolt)のようにテーマに則したものも存在する。
脚注
- ↑ State of Design 2021/デザイン演説2021(Making Magic 2021年8月17日Mark Rosewater著)
- ↑ Wilds Story, Part 2/『森』の話 その2(Making Magic 2023年8月22日 Mark Rosewater著)