サイコロ
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ダイス(dice、die)とは、全ての面の面積と形が等しい多面体の、各面(場合によっては頂点)に数字や文字などを記した道具である。日本ではサイコロと呼ばれることが多い。
特に立方体の各面に1〜6の数字を、反対側の面との合計が7になるように記したものがよく使われる。6面ダイスも参照のこと。
平坦な場所の上で転がして止まった後、一番上にある面を読むことで数値などを無作為に選ぶことができる。テーブルトークRPGなど、卓上ゲームではよく用いられる道具である。
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マジックにおけるダイス
マジック:ザ・ギャザリングにおけるダイスの利用法としては以下のようなものが挙げられる。
一般的な利用法
- 何かを無作為に選ぶ場合に使用する。詳しくは無作為にの項を参照。
- マッチの開始時に先攻・後攻を決める。
- コイン投げの代わり。「2つの結果が50%ずつの確率で出る」という条件を満たせば、コイン投げの代わりとして認められる。
- カウンターを表す目印。その際、個数を目の数で示すのが一般的。例えば、5の目が上になっているときは、カウンターの個数が5個であることを示している。
- 20面体ダイスの場合、現在のライフの値と同じ目を上にして置くことでライフカウンターとして使う事ができる(→スピンダウンカウンター)。
- 逆にプレリリース・パックやファットパックに封入されるスピンダウンカウンターは、ある意味20面ダイスである。対面の和がバラバラなので厳密な乱数発生機としては適さないが、双方の合意があればこれで先攻・後攻を決めたりしても問題ない。詳細はスピンダウンカウンターの項を参照のこと。
変種ルール
変種ルールのプレインチェイス戦では次元ダイスというオリジナルのダイスを用いる。立方体だが4面は空白で、1面にはプレインズウォーカー・シンボル、残りのもう1面にはカオス・シンボルが記されている。詳しくは次元ダイスの項を参照。
銀枠・特殊カード
銀枠セットやHeroes of the Realmなど、通常のフォーマットで使用できない一部のカードにはダイスを用いて処理を行う効果が存在する。プレイヤーにダイスを振らせて結果を参照するカードの他、ダイスの目を変更できるカード、あなたがダイスを振るたびに誘発する能力を持つカードなどが存在する。ほとんどのカードは6面ダイスを使用するが、20面ダイス(ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズの剣/Sword of Dungeons & Dragonsなど)や4面ダイス(Dungeon Master)を使用するものもある。
- 「あなたがダイスを振るたびに」誘発する能力は、ダイスを振った結果として数が与えられる場合に誘発する。6面・20面・4面いずれのダイスでも誘発するが、次元ダイスのように数字の目が出ないダイスを振った場合には誘発しない。また、それらの能力はゲームの中で何かがダイスを振るよう指示した場合にのみ誘発する。コイン投げの代用にダイスを振ったり、ゲームに飽きたので後で見る映画を決めるためにダイスを振ったりした場合には誘発しない[1]。
その他
- 戦乱のゼンディカーのデザイン時には、面晶体/Hedronを模した8面ダイスを使用するメカニズム案があった[2]。
- 実は「dice」は複数形で、単数形は「die」。ただし、近年は単数でも「dice」を使うことも多い[3]。
- 銀枠専用のクリーチャー・タイプとして登場している。(→Die)
- 安物のサイコロには、重心が正確に中央に来ていない(=出る目に偏りがある)ものがある。また、意図的に重心をズラして特定の目が出やすく作ってあるサイコロ(いわゆるグラサイ)もある。
- 特に、数字が点の数で表されているタイプで顕著。点すべてが同じ大きさで削られている場合、1の目の面が一番削られている量が少なくて重いため、その逆の面が上に来やすくなる。また1の目が大きく削られていても、今度は2の面が同じように重くなり、その反対の目が出やすい例もある。時に小型のものは比重の差が大きくなるので非常に顕著。
- またまれに、形状の問題ではなく、材質にムラがあるために重心が偏るという例もある。
- もっともいずれの場合も、よほど粗悪かつ小型なものでない限り、それと体感できるほどの差が生じることは稀である。
- グラサイを使うのはもちろんイカサマだが、粗悪品をそれとわかっていて使うのも同じくイカサマなので、競技レベルの大会の場合にはケチらずに質のよいサイコロを用意しよう(それでも1個あたりせいぜい50~100円程度である)。
参考
- ↑ Unstable FAQAWASLFAQPAFTIDAWABIAJTBT (News 2017年11月22日 Mark Rosewater)
- ↑ 戦乱に向けて その2(Making Magic 2015年9月14日)
- ↑ 「さいころ」はdieかdiceか(個人blog「英語の海を泳ぐ」)